すんけい ぶろぐ

雑感や書評など

吾妻ひでお「うつうつひでお日記」

2006-09-30 21:04:33 | 書評
中原昌也「あらゆる場所に花束が……」の評価に関しては、同意


吾妻ひでお「失踪日記」が面白かったので、「うつうつひでお日記」も買ってみました。

表紙の色は同じですけどね。

後は全然別物。

二匹目のドジョウを狙ったのでしょうけどね。
いやー、これがツマラン、ツマラン。

俺の日記って やっぱ 退屈かなー
吾妻ひでお「うつうつひでお日記」31頁 角川書店
と作者自身が自問しておりますが、正直なところ、その通りです。

まぁ作者自体も、「なぁーんも狙ってない」のだから、仕方ないのだろうが。

作中は「日常のことを淡々と描いて、好きな人が、好きなように読んでくれればいいや」感が、あふれているます。

しかも、その日常が、ロリコン(いい年をして恥ずかしげもなく自らの性癖を正直に宣言しているのは、すごいとは思うけど)で、薬(向精神薬?)でどうにかグダグダ生きている人間の独白ですから、ファンじゃなきゃついていけんと思うよ。

だから、「失踪日記」がおもしろかった位の人間が買うもんじゃないです。


うつうつひでお日記

角川書店

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奥華子「ガーネット」

2006-09-25 20:17:00 | その他の評価
恥ず


「時をかける少女」を見た影響で、主題歌を歌っている奥華子(奥華子公式サイト)とサウンドトラックのCDを買いました。


うん…………恥ずかしい歌詞。(歌詞などは、こちらを、どうぞ)

しかしながら、映画とシンクロしながらも、歌一曲としても、ちゃんと独立している歌詞は、なかなかお見事です。

最近は、通勤時に聞いてあるいております。


ガーネット
奥華子, 佐藤準
ポニーキャニオン

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時をかける少女 オリジナル・サウンドトラック
サントラ, 吉田潔
ポニーキャニオン

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細田守「時をかける少女」

2006-09-18 19:59:29 | 映画評
「海がきこえる」を思い出しました


ネットで話題の「時をかける少女」を見てきました。(公式サイトgoo映画)


小説は読んでいないのですが、原田知世版は見たことがあります(その感想)。

見終わって思うことは、けっこう、原田知世版と主だった筋は同じだということ。

が、物語の巧みな構成は、あきらかに、こっちが上。


主人公のマコトが「現代にしては、あんまりにも幼いなぁ」で、「こんなん、ありえへんわ」と思うところもありながらも、アニメ独特のコミカルさで、キャラが活き活きとしているのも事実。

最後には少女の成長が見れて、大団円というのも、まぁ、ありがちだなぁ~ですが、デキがよろしいので、後味よろしく、さらに余韻が深いです。


今年の一番は「ホテル・ルワンダ」ですが、二番は、コレだな。

上映館が少ないので、なかなか見る機会が見つからないかもしれませんが、少年少女から、いい年をしたオッサン・オバサンまで、万人に勧められる良作です。