安易に「夢オチ」にしないようにしましょう
「ケロロ軍曹 (3)」を見ました。
まぁ肩肘を張らずに、気楽に見ました。
エヴァのパロディに、「クスッ」と笑っていました。
「エヴァ」と言えば、日曜の朝にやっている「エウレカ7」を偶々見たら、モロ、「エヴァ」とそっくりのシーンがあって、「これ、いいのか?」と思ったなぁ。
でも「エヴァ」も、もう十年か。
放映当時にモロ同じ事をやったら「劣化コピーだ!」とか煽られそうだけど、十年前のものなら「影響が色濃いなぁ」というもんなのかなぁ……………。
さて。
そんな微妙な言葉を、ちょっと集めてみました。
・インスパイア
ネット内では今年一番の流行語かもしれません。便利な言葉です。
・リスペクト
・オマージュ
どちらも尊敬という意味。オマージュって、フランス語なのね。
・着想を得た
・影響を受けた
それで全く別物が出来上がれば問題ないのですが。
「おいおい、そのまんまじゃんか」というときは、おとなしく「リスペクト」か「オマージュ」を使いましょう。
・カバー
まぁ「リスペクト」「オマージュ」と同じですかね。
尊敬しているからこそ(=売れるからこそ)、カバーするんでしょうし。
セルフカバーというものもありますが、それはナルシストということで。
・パターン(化)
自分を自分でコピーすること。
独自の黄金パターンを見つけると、一生食いっぱぐれることはない。
例:こち亀、ゴルゴ13、ドラえもん、ダチョウ倶楽部、等々。
・アレンジ
これは、微妙です。「インスパイア」と、ちょっとかぶるかも。
■自分のものを、ちょこっと変えて再販する場合は「アレンジ」。
例:現代風にアレンジ(FCからSFCになったドラクエI、II、IIIとか)
自分の曲を、○○調にアレンジ(ラップ調、R&B調)
■他人のものを、ちょこっと変えて販売する場合は「インスパイア」。
例:アレです。
・換骨奪胎
アレンジを四字熟語にすると、これでしょうか?
つまり「アレンジ」を四字熟語風にアレンジしたものが「換骨奪胎」。
・焼き直し
うーん…………。
良い意味でも使えないことはないですが、たいていは悪い意味で使われるものです。
「換骨奪胎」ですと元ネタのエッセンスを抜き出して創造するというニュアンスがありますが。
「焼き直し」ですと細部を微妙に変化させただけで、元ネタとほとんど同じという感じですね。
自分のものを「焼き直し」するのはいいでしょうけど、他人ものを「焼き直し」すると…………。
・パクリ
・コピー
・模倣
他人ものを「焼き直し」というのは、つまり、こう言われても仕方ないですね。そして…………。
・盗作
で、こうなってしまうわけです。
しかし、回避策が皆無なわけではありません。それは…………。
・パロディ
そうです。全部、パロディということにしてしまえば、問題ないのです。
浜崎○ゆみだって、全部「パロディだ」と宣言してしまえば、問題ないのです。
……………まぁ思いつくままに適当なことを書きましたが、「ブリジットジョーンズの日記」の元ネタは「高慢と偏見」なのは、製作者自身も認めていること。
でも、それを悪罵をされることがないのは、「元ネタが古典だから」というよりは、作品に対する敬意があるからだろうなぁ。
得てして「盗作」というレッテルを貼られるものは、他人の想像物を剽窃して不当に利益を得るという、生々しい金銭問題が絡んでくるというのもあるだろうけど、一見して元ネタに対する「敬意」が感じられなくて、「手っ取り早く金をもうけちゃえ」という製作者のいやらしい意図が透けて見えちゃうんだよな。
「はじめの一歩」の宮田と間柴の対戦シーンで、モロに「あしたのジョー」とかぶるシーンがあるけど、もちろん、あれは「パロディ」ではないし、「盗作」でもない。
作者の「あしたのジョー」に対する、並々ならぬ「敬意」が感じられるシーンで、まさしく「オマージュ」となっているんだよな。
「はじめの一歩」で思い出したけど、
ここまでいくと、これはこれで「はじめの一歩」に対する「愛」を感じられないこともないけど…………。(問題の漫画は、下にあります)
「ケロロ軍曹」の感想。
山本祐介「ケロロ軍曹 (1)」アニメでは、どんなアングルでもパンツが見えないようになっているなぁ
山本祐介「ケロロ軍曹 (2)」ケロロが「父」の肩代わり…………ということは、ないな
後、「ブリジットジョーンズの日記」。
シャロン・マグワイア「ブリジットジョーンズの日記」「眼鏡をとると実は美人」というパターンは誰が考えたのだろう?