すんけい ぶろぐ

雑感や書評など

フランシス・フォード・コッポラ「ゴッドファーザー partⅡ」

2007-07-29 21:47:27 | 映画評
今日は選挙でしたが、投票しませんでした。理由はメンドイ。駄目な大人になったもんだ


フランシス・フォード・コッポラ「ゴッドファーザー」を見て、「やっぱオモシレェーナァー」と再確認。
そのまま「ゴッドファーザー partⅡ」を観賞。

で、以前に見た時と同じ感想になりました。

やっぱ「partⅠ」は、最高傑作だな。

まぁ「partⅡ」も、つまらないわけじゃないけど。


最初に見た時に驚いたのは、ラスト。

物語の進行とは関係なく、いきなり「partⅠ」より一~三年前のシーンになるのだから。(「partⅡ」で、この時代のシーンは、コレっきり)

その当時は、なんじゃコリャ? と思いましたが…………今回見た感想としては……………やはり、不自然。

が、マイケルの孤独を浮き彫りにするためには(つまり、昔から彼は一人だった)、必要だったんだろうなぁ。

または「partⅠ」成功で、「partⅠ」の出演者を、少しだけでも登場させる必要があったのかもしれないが。

それはもとかく。


かつて見た時は、「家族にも理解されない、マイケルの孤独」を表現するために、このシーンがあるんだと思っていました。

が、今回見直してみるt、それ以上に、「家族に理解されないことを恐れない独善的なマイケルの孤独」があらわされているんだなぁと、ちょっと感想が変わりました。

名作は、いつ見ても、新しい感想が生まれるね。


「partⅠ」の感想。
フランシス・フォード・コッポラ「ゴッドファーザー」


ゴッドファーザー PART II

パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン

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ゴッドファーザーDVDコレクション

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フランシス・フォード・コッポラ「ゴッドファーザー」

2007-07-28 21:47:00 | 映画評
「○○なロバート・デ・ニーロ」っていう芸人、やっぱり消えた…………


年をとると、どうしても新しいものへの意欲が減退してしまうものです。

で、久しぶりに見た「ゴッドファーザー」。


スゲェーおもしろいわ。やっぱ。

最初にみたときは、全くの予備知識なしだったもので、登場時は優男だったアル・パチノーノが、物語の進行とともに、どんどん風格が増していくのを、驚きとともに面白く見ていたのを思い出します。

今回で二度目。
名作は、やっぱいいわ。


改めに見ると、「partⅢ」のラストが、初代の死とつながっていることが分かったりして、「なるほどなぁ」と感心する。


しかし、当時見ていても疑問だったが、今もやはり疑問だったシーンは、シシリーに逃げた後に、どうしてマイケルは結婚したんだろう?

たんにヤリタイだけなら、いくらでも女はいただろうに? と思ってしまうのだが。(当時もちょっとドキドキだったが、今見ても、このお嬢さんのパイオツは、スゲェー形がいいわけでもないが、なんとも言えない色気がある)


…………後、物語以外では、DVDを再生をすると、日本語の吹き替えがデフォルト。
字幕が小さいから、こういう仕様にしたのか?(なら大きくすればいいだろう?) ちょっと不思議。普通なら日本語字幕でオリジナル音源だろ?(世の中には、吹き替えしか見ないという人もいるけれども)


ゴッドファーザー

パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン

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川島和正「働かないで年収5160万円稼ぐ方法」

2007-07-27 08:53:33 | 書評
テリー伊藤の写真がのっているけど、こいつ、絶対に読んでないね!


「SF の 90 % はクズである。ただし、あらゆるものの90%はクズである」
とはスタージョンの法則(今、調べて、今、知った)ですが、今回ご紹介する本書、川島和正「働かないで年収5160万円稼ぐ方法」は、その90%にも当てはまらないものです。

つまりは、一回まわって、逆にスゴイ。

ともかく、久しぶりのヒット! と言うかホームラン。ランニングホームラン。オールスターでランニングホームラン。くらいの、クズ本です。

先に読んだ、平賀正彦の本は(平賀正彦「ネットで儲かる!」平賀正彦「ネットの稼ぎ方」)は、ネットビジネスに関係のない人が読んでも、ビジネス本としても、それなりに役に立つとは思えます。

著者が実際に指導にあたった業者の事例が、簡便に書いており、それは他業種であっても示唆に富むものでした。


が、本書「働かないで年収5160万円稼ぐ方法」の驚くべきところは、何一つオリジナリティーがない。
どれもこれも、ちょっとネットで調べれば、分かることばかり。

たとえば、ネットオークションで「儲け方法」というのは、…………ダフ屋だったり、フリーマーケット・ブックオフでレアものを見つけるだったり、ネットオークションの見栄えの悪い商品を買って、写真映りをよくして再出品だったり。

「え? この程度?」
という情報が満載。


さらに他の「儲け方法」は、アフィリエイト。
たぶん、日本人でアフィリエイトを知っているのは、まだ二~三人だと思いますから、アフェリエイトの詳述は省きます。

しかも、このアフィリエイトのために「メルマガ」を発行しましょう! と勧めているが、その書き方の説明が、至極簡単で素晴らしい。
「有名アフィリエイターのメルマガをパクリましょう!」
ということ。

そりゃ、確かに手っとり早いし、効果も絶大だわな。


こういう肝心のところを「パクリましょう!」と勧めているのは、本当に素敵。
情報ビジネスの説明にしても、
「書こうとする記事について分らないことは、ネット調べたり、本を読め。それでもダメならSNSで質問でもしろ」
と、非常に役立つアドバイス。

それって、人のネタをパクれ…………ってことだろ。

なんだかなぁ。


ともかく、この「パクれ、パクれ」という勧め通り、この本自体が、オリジナリティー皆無のパクリ本。

それで、買ってるバカ(オレ)がいるわけだから、まぁ、パクッてみるもんですな。


まっ、超初心者向けの本だから、こんな内容でいいのかもしれないが。
それにしても、こういう本を読んで、「オレでもできる!」って勘違いするバカがいるんだろうなぁ。

ホームページ制作にしても、ブログ・メルマガの記事にしても、この本では、
「簡単、簡単。すぐに人が集まるようになるよ。人が集まれば、もうお金がザックザク」
って言ってるけど、そんなわけないじゃん。あの内容豊富なGIGAZINですら、赤字なのに。


その初心者を騙す口ぶりも腹が立つのだが、ネチケット(この言葉も死語だな)を無視して、「とにかく儲かればいいんじゃー」という姿勢も、ヘドが出ます。
内容のないブログもたくさんつくったれ、記事の内容も換骨奪胎でパクったれ、ファンじゃなくてチケット転売しろや……………等々、ネチケット云々以前に、著者の薄っぺらい人間性に呆れてしまいます。

で、ありながら、自分の身の回りには月収100万を超えた人間がゴロゴロいる! と言っていますが……………うそくせぇ。
「成功事例をのせいないと、人は信じない」
とか書いてあるマニュアル本通に、適当なこと書いてあるんじゃないの?


そもそも、この人、大言壮語の癖があるし。

なんと言っても、この本をして、「秘匿性の高い情報を公開しすぎた本書は、権力者からの圧力によって販売中止になる可能性がある」(5P)って自画自賛。

アハハハハハ。
安部総理も暇だな。


平賀正彦っていう人は、たとえ彼がネットに出会えなくても、「この人はきっと、どこかで適当に成功した人だろうなぁ」という頭のキレを感じさせる人でした。
が、この川島和正は、駄目だね。ネットの過渡期に生まれた徒花だな。
まぁ業界の先鞭として、適当に飯を食っていけるかもしれないけど。


前回の感想。
平賀正彦「ネットの稼ぎ方」
平賀正彦「ネットで儲かる!」


働かないで年収5160万円稼ぐ方法
川島 和正
アスコム

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平賀正彦「ネットで儲かる!」

2007-07-22 08:41:16 | 書評
DVDも付属しますが、まだ見ていません


前回読んだ本が、まずまず面白かったので、平賀正彦「ネットで儲かる!」も読んでみました。

こちらも、なかなか面白かったです。


結局、前回にも書いたことですが、モトモトの商品に力があれば、後は打ち出し次第ということです。


で、その打ち出しを、平賀正彦がネット限定でやってあげましょう!
そして、これまで、成功した「打ち出し」を、ここで紹介!

さぁ、またお客さん、来なさい!


本書も適当に面白かったから、客は来るだろうね。
僕も業種が違えば、申し込んだと思うよ。


この手の本を読んでいると、まるで苦労が少なくて、成果がでかいように思えるけど、ちゃんと行間を読むと、「結局、努力が必要」というのがよく分かります。
もちろん、端緒をつかまなくては、その努力も、無駄になる、または効率が悪いということなんだろうけど。


で、正直なところ、けっこう笑ったのが、ネットビジネスの本でありながら、最後には「神社への参拝」を勧めているところ。

ネットビジネスコンサルタントという職業はうまくいっているようですが(本人の弁)、それでも最後は神頼みになるんだなぁ。

なんか人間のサガを感じるねぇー。

結局、ネットだろうが、なんだろうが、人間の根本は変わらんのだね。(うまくまとめたつもり)


前回の感想。
平賀正彦「ネットの稼ぎ方」


あなたの会社&お店がネットで儲かる! 〔DVD付〕
平賀 正彦
フォレスト出版

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平賀正彦「ネットの稼ぎ方」

2007-07-17 19:04:22 | 書評
金~、金~


仕事の関係で、ネットショップを開くことに。

まぁ楽天に出店なんですけどね。

で、楽天の説明会にも行ってきました。


感想としては、可もなく不可もなく。
「こんなもんか」
と。

極端に「おいしい話」が多いわけでもなく(多少はあったけどね)、「ネットショップなんて簡単ですよ!」と無理に説得的説明をするわけでもなく。

印象に残ったのは、講師(?)が若いのに、非常に弁がたつので、「IT企業はさすがやの~」と感心しました。


で、その説明会が終わってビルを出ると、一人の中年男性に声をかけられました。
年は40前後か?
中肉中背で、ちょっと派手だけれども、まぁ世間の許容範囲を出ない程度のスーツを着ていました。

「あなたも、説明会に出ていましたよね?」
「えぇ」
「なにを売るのか、もう決まってるんですか?」
「はぁ。会社が小売りをやっているんで」
「じゃ、今日も会社の命令で?」
「そんなところです」
「そうですか。私は、まだ決まってないんですよ」
はぁ? この人、なにしに来たんだ? と思いながら、「そうですか。がんばってください」と適当なことを言って、その場を逃げました。


楽天の説明会に参加するってことは、商材が決まってなければ、話にならんだろうが…………。


あれか、テレビニュースや雑誌で「ネットが儲かる」とさんざん聞かされた結果、「無料だからとりあえず参加してみました」ということなんだろうけど。
世の中いろんな人がいるなぁ…………。


まぁそれはともかく。

で、ネット商売関連の本を読んでみました。
平賀正彦「ネットの稼ぎ方」。(googleで平賀正彦で検索すると、出るわ出るわ………。さすがSEO対策はばっちりです)


本書は「HP制作」と「情報ビジネス」において、著者の指導により成功した事例の報告がメインです。

この平賀正彦という人。
かなり頭が良いようです。

いくつかあるであろう成功事例の中で、実業の「HP制作」と虚業の「情報ビジネス」を例に出すところからして、なかなかの巧者。


しかし、この本を読んで初めて「情報ビジネス」なるものを知りましたよ。


つまりは、あの「出会系必勝法」とか「一日十分できる○○のしかた」とか「成功した人は必ずやっている十のこと」とか「パチンコで家を建てた男の最強勝負法」みたいな、どう考えてもクズであろうマニュアル本をネットで売るヤツを「情報ビジネス」って言うのね。

で、この「ネットの稼ぎ方」を読んで驚いたのが、それって(やり方次第では)儲かるのね。

世の中、バカばっかりやのぉ~。

そう言えば、こんな話も。
■儲かるノウハウ商材の通りやったらmixiアカウント削除されましたとさ


結局、この本を読んで分かったことは、ある程度までは、マニュアルによる成功事例は参考になる。
が、それ以降は、結局、本人の能力次第、ということ。
「HP制作」にしても「情報ビジネス」にしても、当人にちゃんと地盤になる力があっての成功だもの。

楽天の説明会に、なにを売るのか決めてないのに参加するようじゃダメだろうなぁ。


それはともかく。
平賀正彦「ネットの稼ぎ方」。
サクサク読めて、要点も要所要所で巧みにまとまっています。
さすが売れっ子コンサルタント、という感じで、話が上手です。

初心者向けに「それは当り前のことなんじゃないか?」なんてことまで詳述されていることもありますが、その点を我慢すれば、なかなか興味深く読めます。
逆に言うと、初心者の方にも、さっくりと読めると思います。


日本一やさしいネットの稼ぎ方―ネットで稼ぎ続ける人は何が違うのか
平賀 正彦
フォレスト出版

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古谷実「わにとかげぎす (4)」

2007-07-12 20:17:17 | 書評
古谷実は、終わった作家なのか!?


古谷実「わにとかげぎす (4)」読了。

まぁこれまでもさんざん書いてきたことだが、マンネリ。

これが「古谷実ワールド!」だから「受け入れろ!」ということなんでしょうけど。

なんか、…………ねぇ。


最後のオチも、なんだか。

とりあえず、なんだか知らんが美人で若くて稼ぎのある女性と結婚できて、はっぴーはっぴーって。

「苦悩するものは救われる」ってか?

「ヒミズ」でも読め! と言いたい。


古谷実の感想。
古谷実「わにとかげぎす (1)」
古谷実「わにとかげぎす (2)」
古谷実「わにとかげぎす (3)」

古谷実「シガテラ (4)」
古谷実「シガテラ (5)」
古谷実「シガテラ (6)」


わにとかげぎす 4 (4) (ヤングマガジンコミックス)

講談社

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レン・ワイズマン「ダイ・ハード4.0」

2007-07-11 21:37:41 | 映画評
続編って、ヤツの宿命


レン・ワイズマン「ダイ・ハード4.0」を見て参りました。

うーむ。


超映画批評は、映画鑑賞の手引きとてして、かなり活用しております。


で、そのサイトでの評価は、この通り。

「90点」とかなりの高得点。

これは、期待大!


でしたが、……………見終わった感想としては、
「まぁつまらんわけじゃないけど」
という程度。

自分的には、70点かな。


「1」が、奇跡の脚本で、「2」「3」と「どうでもいいな」という作品になってしまった「ダイ・ハード」。
「続編ものの宿命」と言ってしまえば、それまでの話なのだが、「4」も、やはり「1」は越えられなかった。


それでも、「2」「3」よりはマシだと思うけど。


とにかく、脚本の穴が多いね。

ネタバレになるけど、なんで電気を止めるのに、わざわざ人を派遣する必要があったんだ? 最終的には、遠隔操作で爆破してるし…………。できるなら、最初から、そうしろよ。

それに、突然あらわれるスゴ腕ハッカー。
おいおい、どっから出てきた?
伏線あった?
なんで、こんな危険人物を犯人は逃していた?
最後には、お約束どおり主人公の味方をするし。


まぁ物語なんて、そんなもんだと言われれば、それまでなのだが、主人公のマクラーレンも、「偶然助かった」という要素が多いね。

エレベーターで宙吊りになる、「ジェラシックパーク」のパクリのシーンにしても、なんにしても、「1」のような理詰めではなく、とにかくタフガイが頑張ったら(幸運で)どうにかなる! という展開。

まぁ笑えるというか、単純に楽しめるというか。


超映画批評の言っておられる通り、「お祭り」作品だからね。

敵ボスが元アメリカ政府のセキュリティー担当で、だから彼によってあらゆるアメリカのセキュリティーが手玉に取られるという設定は…………、安っぽいなぁ~。

もう戦闘機も操れるのだから、それならICBMでも乗っ取れば済むのに……………。


マクラーレンが、久しぶりに敵ボスに悪態をつく姿にニヤッとして、車を飛ばしてヘリを撃墜という無茶苦茶な戦い方に爽快感を覚える、というのが、この作品の正しい楽しみ方でしょうね。


せっかくなんで、映画館で見ることをお勧めします。
DVDで見ても、楽しくないと思うよ。


後、どうでもいいことなんだが、「DVD」は「4.1」になると思う。
そして、「BD」「HD DVD」は「4.2」になると思う。

三谷幸喜「有頂天ホテル」

2007-07-05 22:12:49 | 映画評
篠原涼子とYOUが共演なんて、「ごっつ」以来なんじゃないか?(だから?)


三谷幸喜「有頂天ホテル」を見ました。


「おぉ三谷幸喜!」という感じでした。


三谷幸喜というネームバリューを利用した豪華なキャスト。
(でありながら、誰もが、ちゃんとはまり役)

三谷幸喜脚本特有の、ごちゃごちゃの群像劇。
(でありながら、悩む必要のないすっきりとしたストーリー)

三谷幸喜の健全な精神らしい、誰も傷つかないハッピーなラスト。
(でありながら、深いメッセージ性を持ったラスト)


すいません、最後は嘘です。
「深いメッセージ性」なんかありません。

正直なところ、「哲学的な意味深なセリフ」なんてものも、三谷幸喜には皆無だもんなぁ。


…………いや、それは三谷幸喜の弱点じゃないけどね。

エンターテインメントを完璧に貫くのは、それはそれで「完璧な才能」があってのこと。

なまじメッセージをこめたりすると、底の浅さが垣間見えたりするからね。

「政治」「思想」「芸術」に逃げたりすることなく、エンターテインメントに徹し、決して安っぽくなることない作品を作り続けているのだから、「三谷幸喜」は、すげぇーなぁ。


三谷幸喜原作作品の感想。
星護「笑の大学」


THE 有頂天ホテル スペシャル・エディション

東宝

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THE 有頂天ホテル スタンダード・エディション

東宝

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曽利文彦「PingPong」

2007-07-04 14:38:22 | 映画評
邦画も、本当にレベルが上がった


曽利文彦「PingPong」を見ました。

えぇ、いまさら。


「PingPong」の漫画は好きで、週間連載を楽しみにしておりました。

あぁあのころは大学生。

オタクの先輩が、
「PingPongって、全然つまんねぇーなぁー」
と叫んでいたのを、今でも覚えております。

で、
「PingPong好きだから、オレって、オタクじゃないんだ!」
と内心喜んでいたのも、今となっては懐かしい思い出。


なんつぅーか。
オタクにも、いろんな種類がいるよね。

ただ、それだけの話なんだけどね…………。


それは、ともかく。

窪塚主演ということもあって、なんとなく避けていた映画版「PingPong」。

見終わった感想としては、「面白かった」です。


ドラゴンも、アクマも、チャイナも、よく雰囲気が出てました。


星野は、…………まぁウザイと言えばウザイ演技だったが、もとより難しい役柄。
純粋で腕白の天才。独特の言語感覚。そして、あの絵柄。

窪塚級じゃないと、無理だったかもね。


月本は、正直なところ、いまいちだったなぁ。
雰囲気あったけど。

でも、あんあ美青年じゃなえだろ。


…………他、いろいろと文句はあるものの、ちょっと長めの原作を、うまーくまとめておりました。

原作が、久しぶりに読みたくなりました。


ピンポン

角川エンタテインメント

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押井守「機動警察パトレイバー the Movie」

2007-07-01 23:19:55 | 映画評
短くておもろいなぁ


「機動警察パトレイバー the Movie」を、久しぶりに見直しました。


感想。
このころの押井作品は、娯楽性と本人の作家性のバランスがとれているなぁ~。

まぁ、作家性全開でも、適当に面白いけどさ。


しかし1989年公開。

もう20年近い前の作品だよ…………。

年取ったわ、オレ。


この1989年。
バブル崩壊直前・直後とった感じか?

この時代において、既に滅びようとする町並みを活写しているのは、こうしてみると、なかなか不思議なもんです。

現代からすると、映画の設定は過去の時代。
でありながら、レイバーという汎用ロボットが実用化されている未来の世界。

そして、その存在しない近未来において、我々の過去と通底する、滅びようとしている街や建物。

帆場英一が転出記録を残すことで、文明社会の脆さを松井刑事たちに伝えたように、この映画では「滅びようとする町並み」を緻密に表現することで、20年経って今でも、というか20年経ったからこそ、より押井守が訴えようとしたことが鮮明化しているように思えます。

と書くと、ちょっと褒めすぎだな。


押井守「立喰師列伝」
押井守「GHOST IN THE SHELL」
押井守「イノセンス」
押井守「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」


機動警察パトレイバー 劇場版

バンダイビジュアル

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