すんけい ぶろぐ

雑感や書評など

浦沢直樹×手塚治虫「PLUTO (4)」

2007-01-29 20:41:50 | 書評
展開早っ


まぁ言わずもがなの作品浦沢直樹×手塚治虫「PLUTO」が四巻発売(かなり前だが)。


ネタバレですが。

おぉアトム死んだよ。

後、巻末に無駄に西原理恵子の書き下ろしがついています。


以前の感想。
浦沢直樹×手塚治虫「PLUTO (2)」
浦沢直樹×手塚治虫「PLUTO (3)」


PLUTO 4―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (4)

小学館

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浅羽通明「右翼と左翼」

2007-01-28 21:33:26 | 書評
新書は素直に面白いと感じることが多い


浅羽通明は、頭がいいと思う。

と、最初に思ったのは、「ナショナリズム―名著でたどる日本思想入門」を読んだとき。
これは、手ばなしにお勧め。

姉妹書に「アナーキズム―名著でたどる日本思想入門」があるけれども、「ナショナリズム」の方が、数段面白かった。


で、同じ著者の「右翼と左翼」。

これも、ナカナカ。

個人的には「ナショナリズム」よりは落ちますが、「アナーキズム」よりは上かな。


で、本書ですが、タイトル通り「右翼と左翼」についての概説書です。

世界史と日本史の「右翼と左翼」について語りながら、現代日本における政治の現状と展望を語っています。

著者自身は、右でも左でもなく、ニュートラルを標榜していますが、…………どちらかと言うと、右側か?

まぁ………右といっても、旧来の左側への批判が、手厳しいという程度です。


まずまず偏りはなく、どちらの政治的な立場でも、腹立たしくはならいと思います。


政治的な右側でも親米。
左側は反米でありながらも、独立独歩による独立(つまりは米軍を完全に追い出す)なんてことは考えていない。

といった説明などは、両側の隠しておきたい痛点を、巧みに暴露していると思います。


とは言うものの、かつて小泉首相が、
「民主党は反米で政権が維持できると思っているのか?」
と政権交代を目指すなら、ただ反対するだけではなく、現実への対応能力を見せろ! と怒っていたのも、現実の政治の世界に生きるものとしては、当然の発言なんでしょうなぁ。


右翼と左翼

幻冬舎

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KONAMI「METALGEAR AC!D」

2007-01-25 22:26:20 | その他の評価
おいおい、クリアーまでに二回フリーズしたよ


PSPを買いまして。
「METALGEAR SOLID ポータブル オプス」を攻略。

で、次に選んだのが、「METALGEAR AC!D」。


うーん……………、うん、うん、うん。……………やりたい事は分からないでもない。

が、意気込みは分かるが、あまり成功したとは言いがたい…………。


適当に面白かったです。

が、どうにも、カードゲーム形式でゲームを進展していくのは、…………どうしても、ゲーム展開が緩慢・冗長になってしまいます。

メタルギアと言えば、潜入ゲーム。
どうやって敵に見付からないように敵地奥深くに潜入できるかが、醍醐味です。

が、ターン制となってしまうので、敵の動きを見るのは、ただ何もしないで、ボォーっとターンを消費しなくてはいけない。

でありながら、ターンの無駄な消費は、プレイの評価を下げてしまう。

しかも、場所によっては、ボォーっとターンを消費しているうちに、敵に見付かってしまう。

さらには、敵に見付かる範囲というのが、非常に分かり難い。一応、自分のターンでは、敵の視界範囲が確認できるのだが、一旦敵が動いてしまうと、この視界がリセットされてしまう。次に敵の視界を確認できるのは、自分のターン。

つまりは、
1.今は視界に入っていないので、見付かっていない。
2.だが、次に敵が、どう動くのか分からない。
3.当然のことながら、敵が、次のターンで、どんな視界を有しているのか、分からない。
4.結局は、当てずっぽうで動くしかない。
5.だから、敵に見付かったら、ゴリ押しで進もう…………。


こうじゃぁなぁ。


しかも、自分のターンで確認できる敵の視界も、分かり辛い、ときたもんだ。


で、分かり辛いてもゲームは勧めるようになっています。

つまりは、運の要素が強すぎるんだよね。


さらに言うと、ストーリーも、なんだが分かり辛かった。
オレの頭が悪いのもあるだろうが、今までのメタルギアストーリーは、ある程度理解できたのに、なぁ。


他のメタルギアの感想。
小島秀夫「METALGEAR2 -SOLID SNAKE-」
小島秀夫「METALGEAR」
小島秀夫「METALGEAR SOLID 3 -SUBSISTENCE-」
小島秀夫「METALGEAR SOLID 3 -SNAKE EATER-」
小島秀夫「METALGEAR SOLID ポータブル オプス」


METAL GEAR AC!D PSP the Best

コナミ

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小島秀夫「METALGEAR SOLID ポータブル オプス」

2007-01-22 19:33:26 | その他の評価
「ポータブル オプス」も、ギリで続編が作れそうだけれども


「メタルギア」の新作がやりたくて。
結局、買ってしまったPSPと「メタルギア ソリッド ポータブル オプス」。


感想としては……………、スゲェー面白かった。


確かに、PS2と比べれば、しょぼいところはある。


まず、「メタルギア」の特徴である、無駄なヤリコミ要素というか小技・小ネタが少ない。

→これは容量上、仕方ないことなんでしょうけど。


後は、マップが狭い。

→でも、狭い代わりに、上下をつけて、一面一面を箱庭的に充実させている。


ネット対戦も、バリエーションが少ない。武器限定、キャラ限定、レベルに合わせて、という気配りが欲しかった。

→まぁ無料だし。


他にもストーリーが短い、ミッションにバリエーションが少ない等々、いろいろあるんだけれども…………でも、まぁ携帯ゲーム機というハードの制約が強いだけに仕方ないことばかり。


まぁ難癖つけているだけです。
とにかく面白かったです。


特に、今までのシリーズでは、倒した(気絶させた)後に、邪魔になるばかりだった敵キャラを、逆に利用できるというシステムは秀逸でした。


アマゾンでの評価も「好評価」ばかり。

しかし、その評価が、
「これでようやくPSPを買ったかいがあった」
という、ちょっと、アレな表現が目立ちますが…………。


確かに、他に欲しいソフトがねぇなPSP。


他のメタルギアの感想。
小島秀夫「METALGEAR2 -SOLID SNAKE-」
小島秀夫「METALGEAR」
小島秀夫「METALGEAR SOLID 3 -SUBSISTENCE-」
小島秀夫「METALGEAR SOLID 3 -SNAKE EATER-」


メタルギア ソリッド ポータブル オプス

コナミデジタルエンタテインメント

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村上春樹/スコット・フィッツジェラルド「グレート・ギャツビー」

2007-01-19 22:12:48 | 映画評
貴人に情けなし


村上春樹氏の訳したスコット・フィッツジェラルド「グレート・ギャツビー」を読了。

最初に読んだのは、大学生だったかな? 高校生だったかもしれません。新潮社版です。
いずれにしろ、感想としては「うーん、そんなでもないな。つまらないわけでもないけど」という感じ。


その後(もしかしたら読む前から知っていたかもしれませんが)、村上春樹氏が大絶賛している文章を読みましたが、「うーん?」という感じ。


で、今回、改めて読んでみました。


感想。
オレも年取ったなぁ。


十数年前には分からなかったことが、今は分かります。


「そう、誰しも、絶対に手に入れることができないものがある。」
ということ。

切り出してしまえば、ただそれだけのことを、時代背景・人物造詣・ストーリー展開・主人公のモノローグ(作者の思想)でもって、巧みに表現されている。


これだけの作品を、フィッツジェラルドは20代の後半で書いているんだよなぁ…………。
嫌になっちゃうね。

まぁ天才と比べたら、なんもかも嫌になっちゃうけど。


村上春樹氏の感想。
村上春樹「アフターダーク」
村上春樹「海辺のカフカ 上巻」
村上春樹「海辺のカフカ 下巻」


グレート・ギャツビー

中央公論新社

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藤子不二雄A「まんが道 (3)」

2007-01-18 23:07:57 | 書評
早く人間になりたぁーい


正月から、ダラダラと酒ばかりのんでいます。

ダメだねぇ~。


かなり前に読んだ、「まんが道 (3)」をパラパラと読んでいると、あまりの「あつさ」に身が引き締まります。

もう少し、ちゃんと生きよ。


藤子不二雄A「まんが道 (1)」
藤子不二雄A「まんが道 (2)」


まんが道 3 (3)

中央公論新社

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佐々木倫子/綾辻行人「月館の殺人 (下)」

2007-01-05 22:36:48 | 書評
トリックなんて、だいたい薄氷の上で成り立っているものさ


「月館の殺人 (下)」を読了。(「月館の殺人 (上)」の感想)

面白かったですよ。
面白かったんですがね…………。


「じゃぁ、ケチをつけるなよ」
と言われそうですが、それは置いといて。


以下、ネタバレ含む。


しかし、実は汽車は動いていなかった、なんて。
そりゃ、主人公は汽車と言わず、電車すら乗ったことのなかった、という設定だけど。

普通、気がつくだろ。

せめて「敷地内の円周を、低速で運行していた」くらいの方が………。


それに、犯人の最後も…………ねぇ?

そりゃなかんべ……………。

しかも、いくら故意ではないものの、これじゃ、主人公も逮捕されるんじゃないか?(起訴猶予だろうが)


まぁとかなんとか書いたものの、犯人につながる伏線を、極力自然に散見させていたのは、見事。

犯人の犯行動機も、まぁ納得できる範囲だったし(金田一少年バリの、怒涛の回想シーンはなかった)。

綾辻行人はよく知らないのですが、少なくとも佐々木倫子が好きなら、充分楽しめると思います。


月館の殺人 (下)??

小学館

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朝日テレビ「内村プロデュース」

2007-01-04 00:20:27 | その他の評価
うぇ………


今、内Pのスペシャルが放映しているのだが………………、スゲーくだらねぇよ。

しかも、以前までの内Pが「くだらなくて失笑できる」番組だったが、今回は「くだらなくて腹が立つ」というレベル。

出演者を増やして、無駄に金をかけたようだが、これは…………。

まだ、前半の「内村ノーベル」だからな。
後半の「内P新年会」に期待しよう。

佐々木倫子/綾辻行人「月館の殺人 (上)」

2007-01-01 20:26:45 | 書評
「あけましておめでとうございます」と書いておきながら、なにがめでたいのかさっぱり分からない


佐々木倫子/綾辻行人「月館の殺人 (上)」を読了。


………とか書きながら、実は「(下)」も読んだんですけどね。


とりあえず、「(上)」で思った事は…………、「動物のお医者さん」や「おたんこナース」といったほのぼの絵で、どうやって殺人事件を描く? と危惧しておりましたが…………、案の定、人が殺されても緊迫感皆無。

まぁ、でも、佐々木倫子的な世界が、心地よいのも事実ですが。


そんなわけで、主人公は美人に描かれているのに、チ○コが立つように(つまりは煽情性ゼロ)描写されておりません。
たいしたものです(?)。

逆に言えば、感情移入し難いんだけどね。



(下)に続く………。


月館の殺人 上 IKKI COMICS

小学館

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