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西川美和「ゆれる」

2007-10-19 19:53:39 | 映画評
エンドロールを見るまで、オダギリジョーじゃなくて浅野忠信だと思っていたよ


超映画批評で、ベタ褒めだった「ゆれる」を見たよ。(公式HPgoo映画)

評価通り、なかなかの良品。

最初は地味だなぁーと思っていましたが、その地味な場面を、手厚くつくることで、中盤以降の展開が、俄然面白くなります。

ちゃんと人間を描いているよなぁ。エライ。


配役が絶妙でね。オダギリジョーにしても香川照之にしても真木よう子にしても、すごーく厚味がある。二時間の映画で、登場人物の性格は分かっても、歴史までは分からんもんです。
が、この映画の登場人物たちは、なんとなぁーく「こういう人生を歩いてきたんだな」と推測できるような、見事なはまり役になっています。

監督上手だね。


最後は、ちょっとお約束だけど、まぁ、お約束だけに、安心して「ほろっ」とさせられるのも事実です。


「制作費○○億円」とか、「豪華出演陣」とか、「韓流スターが登場」とか、「ついに、あの清純派女優が濡れ場に体当たり」とか「長澤まさみの水着が拝める」とかとかとか……………、そういうものを入れなくても、こうして立派な作品はつくれるんだ。ホント。


ゆれる

バンダイビジュアル

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