すんけい ぶろぐ

雑感や書評など

ゆうきまさみ「鉄腕バーディー (11)」

2006-01-03 09:06:56 | 書評
帯の推薦文がよしもとばななとは、こりゃまた意外だなぁ


ふと考えてみると、ゆうきまさみの作品は、ほとんど愛読しております。


が、「-パンゲア娘- KUNIE」は、「うーん」。
連載が短期で終わったのも、うなづけるかな…………。


で、「鉄腕バーディー」。
少年誌から青年誌に土俵を移しての連載。

「どんなもんかなぁ?」
と多少気になっていながらも、手に取らないでおりました。


だいたいにして「鉄腕バーディー」は、以前のバージョンを読んでいたんですよ(「増刊少年サンデー」に連載されていたようです)。
全部で三巻くらいまで出版されたのでしょうか?

そっちも買ってはいたものの、印象としては「うーん」。

ゆうきまさみの趣味である特撮の世界を、自己流にアレンジしたのでしょうが、僕は特撮に思い入れがないので、正直なところ、別に面白くもなんともなかったです。


で、現在、ヤングサンデーで連載中の「鉄腕バーディー」は、その続きなのだろうと、勝手に思っており、それが敬遠していた理由の一つでした。


が、例の放浪中に、暇ができたこともあり、現在連載中の「鉄腕バーディー」を手にとってみました。

で、誤解が一つとけました。
以前のバージョンから設定は引き継ぎつつも、ストーリー自体はつくりなおしているのね。

そして、……………いやー、面目ない。
面白い、面白い。
食わず嫌いはいかんね。


今作では、数々のグループの思惑が錯綜し、物語が進展していきます。
敵にも敵の考えや対立があり、味方には味方の考えや対立があるという、殺伐したリアルさを持ちながらも、バーディーやつとむの素朴な正義感がストーリー全体に安心感を与えてくれます。

普通だったら、若い女の子に男の背中流させるようなことしないですよ!
ゆうきまさみ「鉄腕バーディー (11)」84頁 ヤングサンデーコミックス
てなお約束も、一服の清涼剤となっております。


数々のグループの対立という構図は「パトレイバー」と同じだけど、全体としては「パトよりも脂がのっているなぁ~」という感じ。

年取って面倒臭くなってるけど、探せば面白いもんは、まだまだあるなぁ~。


鉄腕バーディー 11 (11)

小学館

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