すんけい ぶろぐ

雑感や書評など

ブラッド・バード「Mr.インクレディブル」

2007-11-10 05:26:24 | 映画評
「敵役の女性は、最終的に、どうなったんだ?」by ヤザン・ゲーブル


ブラッド・バード「Mr.インクレディブル」を見ました。(公式サイトgoo映画)

この監督って、「アイアン・ジャイアント」の人なんだ。
全然、テイストが違うね。

すっかりピクサー色に染まっているよ。


それはともかく。


最近見た「カーズ」があんまり面白くて、まだ見終わっていなかった「Mr.インクレディブル」に手を出した、という次第。

が、やっぱ、続けて見ると、CGの進歩を感じるよ。

「Mr.インクレディブル」だって、いまだに、かなりのCGだけど。


まぁそんなのも、見ているうちに、気にならなくなりますが。

ストーリーは、やっぱり巧み。緩急のつけかたが、上手。
登場人物たちが当初抱えていた問題が、最後には全部きれーに解決してしまうという流れは、分かっていても気持ちいい。


しかし、題材が「家族愛」ということもあって、「カーズ」ほどは、面白く見れなかったなぁ。

さらに、アメリカンな「家族愛」だし。


もっとも子供と見るなら、こんなに安心して見れる作品はないと思うけど。


他の感想。
ブラッド・バード「アイアン・ジャイアント」
ジョン・ラセッター「カーズ」

Mr.インクレディブル

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ジョン・ラセッター「カーズ」

2007-11-09 23:04:40 | 映画評
ストーリー自体は、お約束の集大成なんだが、そのお約束をしっかりと配置して二時間を急ぎすぎの弊害を出さず、みっちりと濃密な展開を描ききるのは、やっぱり才能


今さらなのですが、ジョン・ラセッター「カーズ」を見ました。(公式サイト)

うーむ、見事。

子供用なのに、子供騙しではない、見事な映画です。


宮崎駿が、かつての「未来少年コナン」や「ラピュタ」の、ワクワク路線を捨てて、自己思想の表現に力点を置いているのとは違って、ピクサーはいくら売れても、「娯楽」を忘れることはないね(別に、宮崎駿の最近の作品も、面白いけどね)。


が、「娯楽」にこだわりつつも、決して安易や安っぽさはないわけで…………。

スゴイね。


後、CGの進歩にも感服。

ゲームのFFシリーズは、新作が出る度に「またCGにお金をかけて」と揶揄されるが、こうしてCGの進歩を見ると、
「これは宿命なんだな」
と思ってしまいます。

まぁピクサーは、CGの進歩に頼らない、巧みなストーリー展開が、むしろスゴイんだが。


カーズ

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ミヒャエル・ハネケ「隠された記憶」

2007-11-08 21:21:33 | 映画評
奥さん役のジュリエット・ビノシュが40歳前後のはずなのに、色っぺぇーこと色っぺぇーこと。これなら、全然イケル!


ミヒャエル・ハネケ「隠された記憶」を見ました。(公式サイトgoo 映画)

新幹線の中で見ていたのですが、…………地味だぁ。眠たくなるね。


音楽は皆無。効果音も控え目。決して目まぐるしく変化することのないストーリー。

が、なんだか知らないが、画面にあふれる異常な緊張感。
単調なのに目が離せないストーリー展開に、どうにかこうにか眠らないで、見れました。


まぁ万人向けではないね。

でも、ラストシーンを迎えても「うーん、なんだったんだ?」と思わせるラスト。

おそらくフランスの移民問題を知らなければわけが分からんに違いない。

…………だから、いろいろと分からんかったよ…………。


まぁそういう社会背景を知らないでも、今の日本も在日やら不法滞在の外国人の犯罪やらで、なんとなぁーく想像できることですが。


隠された記憶

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