先日のブログで神社のことに触れました。今日はお寺について触れます。お寺の呼び方にはそれぞれ、「○○寺」という呼び方があったり「○○院」という呼び方があったりします。この違いはどこにあるのでしょうか。
基本的にお寺の名は「山号、寺号、院号」で構成されています。「○○院」は「○○寺」のなかにある建物の名前、あるいは「○○院」は「○○寺」の末寺(子院)にあたります。末寺ではなく、お寺の中の建物を指す場合は「○○院」の他に、「○○殿」や「○○庵」という呼び名になることもあります。
例えば、京都の大原にある寂光院は正式な名称を「清香山 玉泉寺 寂光院」となり、東京上野の寛永寺は「東叡山 寛永寺 円頓院」になります。
ただし、すべてがこの法則性を持つとは限らず、寂光院と同じく京都の大原にある三千院は寺号を持たず、「魚山 三千院」で、「本能寺の変」の本能寺は山号を持っていません。東京芝の増上寺は「三縁山 広度院 増上寺」というように院号が前にきています。仏教寺院の山号は中国に起源があるとされています。実際に寺院が山のなかに建てられて、その山の名前を山号にする場合もあれば、仏教用語を山号にしている場合もあります。
高校の時に学習した(暗記?)事項「比叡山 延暦寺」や「高野山 金剛峰寺」の名前にはそのような意味合いがあったのか、ということをだいぶ後になってから知りました。
二週間かけて、神社・仏閣のことについて触れましたが、肝心の「神道とは」、「仏教とは」というところには話は及んでいません。日本文化を考える一つの材料としてそのあたりのことを学んでみることも興味深いと思います。
話はまったく変わりますが、明日からセンター入試です。駿台の受講生のなかにも、センター試験に臨む人がいます。東北大や東京理科大の帰国入試ではセンター試験の受験が要件になっています。健闘を祈ります。
(yos)
基本的にお寺の名は「山号、寺号、院号」で構成されています。「○○院」は「○○寺」のなかにある建物の名前、あるいは「○○院」は「○○寺」の末寺(子院)にあたります。末寺ではなく、お寺の中の建物を指す場合は「○○院」の他に、「○○殿」や「○○庵」という呼び名になることもあります。
例えば、京都の大原にある寂光院は正式な名称を「清香山 玉泉寺 寂光院」となり、東京上野の寛永寺は「東叡山 寛永寺 円頓院」になります。
ただし、すべてがこの法則性を持つとは限らず、寂光院と同じく京都の大原にある三千院は寺号を持たず、「魚山 三千院」で、「本能寺の変」の本能寺は山号を持っていません。東京芝の増上寺は「三縁山 広度院 増上寺」というように院号が前にきています。仏教寺院の山号は中国に起源があるとされています。実際に寺院が山のなかに建てられて、その山の名前を山号にする場合もあれば、仏教用語を山号にしている場合もあります。
高校の時に学習した(暗記?)事項「比叡山 延暦寺」や「高野山 金剛峰寺」の名前にはそのような意味合いがあったのか、ということをだいぶ後になってから知りました。
二週間かけて、神社・仏閣のことについて触れましたが、肝心の「神道とは」、「仏教とは」というところには話は及んでいません。日本文化を考える一つの材料としてそのあたりのことを学んでみることも興味深いと思います。
話はまったく変わりますが、明日からセンター入試です。駿台の受講生のなかにも、センター試験に臨む人がいます。東北大や東京理科大の帰国入試ではセンター試験の受験が要件になっています。健闘を祈ります。
(yos)