ここ数日30度を超える日々が続いた東京地方も、昨日の17日に気象庁より「梅雨明けしたとみられる」との発表があり、本格的な夏が到来しました。
この梅雨明け宣言、以前は梅雨明けの確定を発表するものでしたが、現在は、速報としての発表で、「・・・とみられる」がポイントとなります。異常気象による梅雨明け宣言後の長雨などにより、「梅雨明け」の正当性に疑問がもたれるようになり、後日、結果として、確定するようになっています。
さて、気象庁の梅雨明け宣言を受けなくても、夏の陽射しはその刺激の強さゆえ、体感的に梅雨明けを感じ取ることができる方も多いかと思います。見上げれば、澄み切った青空が続きます。
でも、そんな夏の空が人々の手によって、生き物に悪影響を与える空となることがあります。
晴れているのに青空が見えず、太陽もかすんでいる。気づけば目がチカチカし、喉も痛くなってくる・・・光化学スモッグの発生です。
自動車の排気ガスや工場の煙などに含まれる揮発性有機化合物や窒素化合物が、太陽の紫外線の影響により、刺激性のある大気汚染化合物質を発生させるのです。
高度成長期の日本は、大気汚染が進み、40年前(1970年)の今日(7/18)、日本で初めて光化学スモッグと、その被害の発生を観測しています。
その後、環境問題への関心の高まりとともに対策が進み、光化学スモッグの発生は減少してきましたが、近年、あらたな問題が発生しています。
九州地方の発生は、中国の大気汚染に原因があるらしいという問題です。
帰国生の関心が高い「環境問題」、そして「国際問題」。日本の空にも関わることなのです。(Nas)