むさしの墨友会

現代書道の父、比田井天来先生の門流である桑原翆邦先生の門人の吉野大巨先生を師として、書を愛好する仲間の会です。

「缶翁印痕」 扶桑印社

2014-03-02 | 書道

昨日(3月1日土曜日)、荻窪の「廣悦堂 」さん行ってきました。

細楷や日記用の小筆を買い求めにです。

いつもカメラやブログの話になってしまいます。

そして、篆刻の話にもなりました。

実は時間が出来たら、篆刻を教わりたいとお願いいたしました。

 

 

そこから、いろいろな話に展開し一冊の本をお見せいただきました。

「缶翁印痕」 扶桑印社となっています。

見るからに高そうな本でした。

萬鶴さん、やはり良いものを見ることが大事ですよ・・・と。

 

 

 4と5頁です。

「安吉呉俊章」と説明があります。

印影だけでは分からない雅印が並列で紹介されています。

 

最初の紹介文には 

古来篆刻三法と稱(しょう)して、字法、章法、刀法の三を挙げている。

字法とは文字学のことであるなどと、一知半解のことをいふ人もあるが、今それはどうでもよい。

この三法の中、刀法を以てもっとも傅へ難い者としている。

それは字法、章法は理によって解明することができるが、刀法は技であり功であり、自得に俟つしかないからである。

・・・・。(後略)

 

 

私は以前より、篆刻がやりたいな?と単純な気持ちで書道を始めました。

先生からも、先ずは基礎ですよ。

書が上手にならないと、ただのハンコウですよ。と言われ6年経ちました。

まだまだです。

 

 

しかし、この本を見て、ドキドキ感がありました。

廣悦堂の田中さんも経験から、いろいろなことを話て(教えて)くれました。

 

 

 具体的な説明は出来ませんが、これらの彫り方に感動を覚えました。

凄い!の一言です。

この奥深さを少しでも体験したいとの気持ちにもなります。

 

 

 

ほんと、全くの素人がこのようなことを申し上げるのはおこがましいのですが、良い作品を見ることの重要さも痛感いたしました。

印影だけでは分からない部分が紹介されているこの本。

「缶翁印痕」

帰宅して、時が経つのも忘れて見ていました。

 

 

この本は私にとって宝物の一つになることでしょう。

本来ですと、高価な本をお安くお譲りいただきありがとうございました。

今日はアップするのに、2時間くらいかけてブログを作成していました。

日曜日ですが、午後から仕事です。

 

(萬 鶴)