すぎなみ民営化反対通信

東京・杉並発。「一人が万人のために、万人がひとりのために」をモットーに本当のことを伝え、共に歩んでいきたいと思います

杉並区議選=反原発選挙闘争の歴史的階級的意義

2011年04月25日 | 2011年4月杉並区議選

統一地方選挙闘争(杉並区議選)=原発即時停止・廃止闘争で何を私たちは切り開いたか

NO MORE FUKUSHIMA 

NO NUKES

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原発なくし、社会を変えよう!

すべての原発いますぐ止めよう!

  統一地方選挙闘争を私たちは、反原発選挙として位置づけ、原発廃止を声を限りに訴え、全力で闘いました。原水禁運動の発祥の地、杉並でただひとりの原発絶対反対派議員の勝利をかちとれなかったことは悔しい限りですが、原発なくせ・社会を変えようの反原発一点で、3・11東日本大震災・福島原発大事故情勢に真っ向から対決して主張を貫いて渦をつくりだしたことは、誇り高く確認しようと思います。なぜなら、3・11東日本大震災・福島原発大事故情勢との闘いは選挙結果のいかんにかかわらず、今も拡大しており、まさに始まったばかりの闘いだからです。

 この4月統一地方選(杉並区議選)で「すべての原発今すぐ止めろ」「原発なくせ、社会を変えよう」を掲げて原発絶対反対で切り開いた情勢は、ブルジョア議会に労働者階級の代表を送り込み、暴露と抗議、扇動の演壇として「一議席」を確保し得たか否かを突きぬけると言ってよいほど、3・11東日本大震災・福島原発大事故情勢下で求められていた死活的な突破口を開いた。

 (1)福島原発大事故情勢は、既にしてチェルノブィリ事故をこえて全人類(人間社会)の明日の存亡を問う未曾有の破局に向かっている。私たち労働者階級全人民が明日生きているかどうかがかかった闘いが、福島原発大事故の地球的規模での破局的激甚爆発の絶対防止・阻止と「すべての原発今すぐ止めろ」の闘いである。人類が資本主義を世界史的に転覆し切れてこなかった結果、第二次世界大戦をひきおこし、その中でつくりだしてしまった武器・技術が原水爆であり、核・原発という人間の手には負えない《人間の不遜な生産物》=負の遺産である。この歴史を断ち切る、社会の根底的な変革に待ったなしで、私たちは手をあげ、声をあげ、闘いを開始した

 (2)労働力を商品化することで階級的搾取関係を通して過剰生産力を際限なく全地球全世界全地域に溢れかえらせ、全域にグローバルに貧富の階級的格差を極限まで拡大して、労働者(労働力商品、労働者=人間の消耗品化)なしには自己運動できないにもかかわらず、その労働者を戦争でころし、大失業と総非正規化・総ワーキングプア化で生きさせなくするまで、行き着く所に行き着いてしまったのが、カネ儲けがすべての資本主義であり、新自由主義である。その究極の極致が、戦争のためのウエポン体系の基軸たる核兵器・核武装であり、さらにそこにとどまらず軍事技術としての核エネルギーをカネ儲けのための「生産技術体系」「生産エネルギー体系」に転用・転化した資本主義・新自由主義の原子力発電である。いったん稼働したら人間の技術では永遠に止まらない核反応、その統御できない原発がついに牙をむいたということである。資本主義が生みだしながら資本主義では統御できない化け物が核であり原発であり原子力である。その絶対的矛盾がいま際限なく日々大破局に向かって拡大している福島原発大事故として爆発している。起きている事態は、人類(人間社会)にとって明日人類(人間社会)が存在しているかどうかの深刻な試練である。資本主義もろとも人類が核・原発・原子力によって破滅し歴史を閉じるのか、それとも人類(人間社会)が自ら不遜にもつくりだしてしまった負の遺産を抱えても、資本主義を廃棄・廃絶することによってすべてを引き受けて敢然と立ち向かい、人類史の後史を切り開くことができるかどうかの瀬戸際に私たちは立っている。原発=原子力発電を廃絶する(なくする)、核兵器を廃絶・廃棄するとは、この手に負えない「負の遺産」=核・原子力を封じ込めるということであり、社会を牛耳っている資本家階級にとってかわって労働者階級が資本主義を廃絶することによってしか、その闘いの中でしかなしえない。これは「平和利用」か「軍事利用」か、AかBかのエネルギー技術の選択や転換の問題などではまったくない。人類が明日生き続けているかどうかがかかった資本主義との闘いである。ここに構造改良や調和の問題はない。原発・核に絶対反対=人類の生存か、原発・核の推進・容認=人類の破滅・滅亡かしかない。この問題に曖昧なものは何もない。既に原子力・核は存在し、暴走している。資本主義と一緒に人間の手に負えない核・原子力の自己運動=暴走の地獄に道連れにされてしまい人類として滅びるのか、それを拒み、資本主義を倒して、かろうじて世界中の全原発停止・廃止、核兵器廃絶で、原子力を封じ込めることによって人類史の後史、人間の未来を切り開くのか、という問題である。

(3)ヒロシマとフクシマの叫びと全世界への警告に全力で呼応して統一地方選(杉並区議選)を原発廃止を真っ向から掲げて原発選挙として闘われた闘いは、この重い重い世界史的地球的規模の歴史を賭けた闘い、全国全世界の労働者階級、農民・漁民・自営業者・学生・市民、住民の歴史的行動の突破口を開いた。新自由主義・民営化との闘いは、国鉄分割・民営化強行に対する国鉄千葉動力車労働組合の絶対反対のストライキ決起なしには、今日の情勢もなかった。国鉄闘争なしには、暗澹たる階級情勢・社会情勢のどん底に今日あったと言っても過言ではない。そして巡り巡って新自由主義の破たんの破局的爆発として、東日本大震災・福島原発大事故という空前の巨大階級人災が引き起こされた。福島原発事故は現在進行形で破局へ破局へと今も拡大している。既成政党と既成労働組合はこのおそるべき事態に「挙国一致」「国難」を掲げて「自粛」「政治休戦」で結束し、戦慄すべき「沈黙」「窒息」状況をつくりだそうとした
 公然たる絶対反対の行動なしには、怒りも危機感も不安も一掃されかねない絶望的な状況が全労働者全人民に強いられようとしていた。この情勢下で原発絶対反対を真正面から掲げて「今すぐ止めろ」「原発なくせ・社会を変えよう」の渾身の決起を政府・東電に叩きつけた。杉並区議選を「原発選挙」に塗り替えた。青年・労働者を先頭に「原発絶対反対」の一点で大衆行動として闘いをまきおこした。この闘いの中で4月10日統一地方選前半戦の投票日に東京・杉並区高円寺で1万5千人参加の反原発デモが爆発した。絶対反対派の候補に投じられた1764票は、「すべての原発直ちに止めろ」「原発なくせ・社会を変えよう」の被災地・全国全世界の数千万数億数十億労働者人民の歴史的行動の最先頭で行われた意思表示である。松明は点火された。火は点いたのである。

(4)この杉並区議選闘争を通して、絶対反対の候補をはじめとして青年労働者を先頭として、開始された歴史的大衆的行動に相応しいリーダーがつくりだされた。「原発止めろ、社会を変えよう」の闘いで、青年・労働者・全住民の怒りと危機感をスローガンとする、まったく新たな時代の新しい運動として行動する大衆的リーダーが登場した

(5)たたかいはこれからです。ヒロシマ・フクシマ発の原発廃止1000万署名運動を杉並から大爆発させよう。2011年4月24日統一地方選挙のこの日にあらためて全原発即時停止・廃止への決意を固くし、福島被災現地と連帯し、原発廃止1000万署名運動への総決起を呼びかけ訴えます。怒りの福島と連帯し、反原発、放射能被ばくゆるさない全国的大闘争を職場、地域、街頭からつくりだそう。原発にしがみつく政府財界を震撼させる大デモ、ストライキめざして前へ進もう!

 

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