すぎなみ民営化反対通信

東京・杉並発。「一人が万人のために、万人がひとりのために」をモットーに本当のことを伝え、共に歩んでいきたいと思います

統一地方選(杉並区議選)の争点と政党・会派の態度・見解 原発選挙だ!

2011年04月12日 | 2011年4月杉並区議選

チェルノブィリ原発事故のレベル7超え拡大する福島原発事故

すべての原発を今すぐ止めよ!統一地方選(杉並区議選)は、死の灰と放射能汚染水の拡散、最悪の破局のもとで未来を賭けて闘われる原発選挙となった

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(1986年の爆発事故発生時のチェルノブィリ原発)

 ◆民主党・自民党(・公明党)・・・・「原発推進」「災害に耐えうる原発」。歴代自民党、そして自公としての公明党は地震の巣の上に原発、プルサーマル原発を増設してきた張本人。民主党はこの原発政策を「クリーンエネルギー戦略」としてひきつぎ「新成長戦略」に原発輸出を掲げる最強硬の原発推進派。3・11東日本大震災と史上最大の福島原発事故という階級的大人災、史上最悪の政府犯罪、国家犯罪の張本人だ。徹底的に追及し断罪し打倒する。

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(写真はレベル7となった福島第一原発がチェルノブィリ型の爆発事故に至った場合の放射能=死の灰の拡散による避難シチュエーション図。福島原発事故以降、政府・東電は「チェルノブィリ級ということには絶対になり得ない」とウソを言い続けてきた。12日レベル7=チェルノブィリ級と政府が認めてなお、「爆発はない」と言い張っている。だが炉心溶融はどんどん進んでいる。格納容器の底が抜けたら大爆発だ。1・2・3・4号機、さらに5・6号機は一体だ。しかも3号機は猛毒プルトニウムを抱えたプルサーマル原子炉だ。いま福島原発事故は人類がいまだ遭遇したことがない凄絶な大惨事に突き進んでいる。しかし、だからこそ止めるしかないのだ。労働者人民はこの空前の破局を招けば逃がれる場所などどこにもない。労働者農民漁民は生き抜くしかない。)

 ◆日本共産党・・・・「原子力安全神話との訣別」と「反対」を装っているもののあくまで口先の「反対」ポーズ。実際は「安全最優先の原子力行政への転換」「全国原発の安全総点検」、「新規増設に反対」はするが既存の原発については容認。「原発は安全に管理さえできれば電力供給の重要手段「今すぐ廃止は非現実的で無責任」と原発廃止に反対日本共産党は「よりよい原発」「より安全な原発」政策。世界最大の核大国、世界第一位の原発大国アメリカ・オバマ大統領の「核廃絶」演説を「オバマ=核軍縮・世界平和の使徒」と全面的に礼賛、核武装に対する批判は皆無。現在進行形の福島原発大事故の渦中のオバマの「原発推進」発言には口を閉ざしてごまかしている

 とりわけ「原発推進」「原発輸出の新成長戦略」の民主党政権に対する批判は一言もなし。原発推進の田中良民主党杉並区長にも抗議せず、一体化。日本共産党杉並地区委員会の統一地方選後半戦向けの『杉並区民新聞』では同紙掲載の下記写真の通り、「震災予防都市・杉並へ」「震災対策で区長に緊急の申し入れ」 「区長も積極的にうけとめ対応」と原発推進の田中区政を高く評価

 「日本共産党は区長に対し、以下のような申し入れを行いました。・・・・・区長は積極的に受け止め、対応を始めています。」

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 (この『杉並区民新聞』掲載の写真は原発への怒りと危機感をいだくすべての人々にとっての、とりわけ原水禁運動発祥の地・杉並の区民にとっての党派選択・ニセモノ識別の証拠写真だ。ところが当の日本共産党はそうは考えていない。むしろ自党宣伝の効果的材料とどうやら勘違いしているようだ。写真に写っている申し入れ相手は、よりにもよって民主党の東京トップ、最強硬の原発推進論者だ!抗議のこぶしをあげるのではなく、提案し、「積極的に受け止め対応を始めている」などとよくも、恥ずかしげもなく自党の「成果」のように宣伝できるものだ。)

 この原発推進の田中区長に対する日本共産党の期待のにじませよう、期待の寄せようはいったい何だ!?志位和夫日本共産党委員長の菅首相会談もそうだが、大震災や原発事故という政府と資本家による大人災、政府犯罪に対する抗議や責任追及はいっさいしない、否、そもそも日本共産党にとっては大震災や原発事故の問題など、政府に自党を翼賛仲間として認めてもらえさえすれば、二の次、三の次ということだ。《田中区政への期待感》の正体は何か?日本共産党は、田中区政を支える最大の協力者として田中区長に認めてもらいたい、翼賛ポストが欲しいということだけなのだ。口先「反対」の日本共産党は、紛らわしい分だけ最も悪質な原発推進派であり、反戦反核反原発闘争の破壊者であり、ヒロシマ・ナガサキ・フクシマの原発廃止・核廃絶の訴えと全国全世界の反核反原発の闘いに対する最悪の敵対者・絞殺者である。

 ◆無所属区民派・・・・「脱原発」の自治体議員ネット参加。但し「反原発」はもとより「脱原発」に関しても3・11大震災・福島原発事故以来、沈黙。言っているのは「東電の情報開示の要求」のみ。原発推進の田中杉並区政にも批判の一言もなし。実は、この無所属区民派、前記日本共産党のミニチュア版の「杉並区議会内・田中良派」として認めてもらいたくて認めてもらいたくてしかたがない。その本心も日本共産党同様に透けて見える。本当に奴らはそっくりだ。以下はその証拠文書だ。

 「・・・・荻窪駅北口に、商店会連合会など4団体の呼びかで南相馬市義援金募金活動が行われました。田中区長がマイクを握り募金を訴え、区議会からは議長他6名、私も最後まで参加し、支援を呼びかけました。寒さがきつくなるなかを、並ぶように募金に応じていただき、何度か胸が熱くなる感動を覚えました。」

 無所属区民派(けしば誠一杉並区議会議員)のサイト記事からのそのままの抜粋だ。大震災による福島原発大事故が深刻に拡大している渦中に、原発推進の民主党・田中区長と一緒に「被災地支援」を呼びかけている。この記事の強調点は「田中区長が訴え」であり、「(区長と一緒に)私も」だ。そのことを吹聴している。他方で青年の反原発の怒りを結集した4月10日の高円寺デモに顔を出しているが、無所属区民派のサイトの4・10記事には「原発廃止」「原発絶対反対」はただの一言もない。そこには何の不思議もない。無所属区民派も原発廃止などこれっぽっちも眼中になく原発容認だからだ。ハッキリ言おう!無所属区民派は「私たちは(原発推進の)田中区長と一緒に被災地支援に取り組んでいます」という素性のわかるスローガンボードを持って4・10高円寺に来るべきなのだ。できるか?轟々たるブーイングを受け、袋叩きにあうだろう。紛らわしいことをするな。無所属区民派に相応しく、「杉並区議会内・無所属《原発推進派》」「杉並区議会内・無所属《田中良派》」を名乗ったらどうか。そのほうが君たちにはお似合いだ。

 ◆ただ一人の原発廃止・原発絶対反対の議員・・・・核武装阻止、核廃絶、原発廃止、「すべての原発今すぐ止めろ」で原発廃止1千万署名運動の先頭に立って行動している。カネ儲けがすべてで、そのためには戦争も核武装もやり地球と人類が全滅するような原発推進をやる新自由主義、政府・資本家に対して身体を張って闘い、私たち労働者人民の団結と決起を訴えて闘う議員こそが必要だ。

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 チェルノブィリ原発事故をこえる破局の危機、放射能汚染=目には見えない死の灰の降り注ぐさなかの統一地方選。対立点はこのうえなく明瞭。原発推進派の主張は尽きるところ、原発存続・推進の「災害に耐える原発政策」、ここに原発とはヒロシマ・ナガサキ原爆がつくりだした原子力エネルギー政策の護持目的や容認・屈服の合理化目的はあっても、それが不可避にひきおこす大惨事への危機感やそれをもたらしている元凶である政府と資本家、その権力犯罪・国家犯罪への憤りはかけらもない。

 すべての原発の即時停止・廃絶、これは人間社会が存続できるかどうか、私たちが生き続けることができるかどうかの瀬戸際の闘いだ。ここまで来た人間社会を救えるのは資本家階級にとってかわることができる労働者階級だけだ。社会のすべてを生産し流通させ動かし支えているのは労働者だからだ。核・原発の負の遺産を背負ってなお人間社会に責任をとりきる闘いが今求められている。青年労働者学生を先頭に生き抜くために何としても、社会を変える扉をあけよう。

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