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すぎなみ民営化反対通信

東京・杉並発。「一人が万人のために、万人がひとりのために」をモットーに本当のことを伝え、共に歩んでいきたいと思います

「20㍉シーベルト未満なら居住可能」とする政府「避難区域再編方針」ゆるすな

2011年12月21日 | 福島に連帯、放射能から子ども守れ

「事故の収束」宣言の正体は政府「避難区域再編」方針に明らか

これは福島200万県民の故郷の解体・きりすて、棄民の宣言以外の何ものでもない!

「年間被曝線量20㍉シーベルト未満なら居住可能(避難指示解除)」!? 野田、細野、枝野、お前たちが住んでみろ!住民と子どものいのち・健康の危険をなんとも思わない政府の暴論(「避難区域再編方針」)を絶対許すな!

 前回12月20日記事で批判・弾劾した「事故の収束」「冷温停止状態(ステップ2)達成」宣言は「避難民早期帰還支援」と称する「避難区域再編」の政府方針と対をなし、そのためのものだ。だが、この「避難区域再編」の政府方針こそ、「早期帰還」とは全く正反対に、福島県民と福島の子どもたちの命と健康を何とも思わず、放射能汚染・放射線被曝の際限なき危険の中に投げ出すものであり、実際には故郷=福島をなきものとし、200万県民を棄民するものだ。

 年間放射線量(被曝線量)が、①20㍉シーベルト未満なら「帰宅できる(居住できる」)『避難指示解除準備区域』、②20~50㍉シーベルトの場合には「20㍉シーベルト未満になるまで数年かかる」『居住制限区域』、③50㍉シーベルト以上の場合には「帰還まで5年以上かかる」『長期帰還困難区域』というのが、その「避難区域再編方針」の骨子だ。

 数字を数字として眺めるだけなら、この政府方針は、あたかも、いつかは線量が低減し、それによっていつかは居住(日常生活)可能となる日がくるかのように思えてくるように出されており、、全体として避難民支援・早期帰還のプランを提示したものであるかのように出されているが、冗談じゃない! ここに明記されている数字の意味を考えれば、そんなものではまったくない。件(くだん)の20㍉シーベルトを凝視しよう。

 

 「年間被曝線量20㍉シーベルト=安全」デマ許すな

 何よりも「年間被曝線量20㍉シーベルト」が「居住(日常生活)可能」の目安とされていること自体、絶対に許すことができない。いつから政府は、「年間被曝線量1㍉シーベルト」以下でなくてはならないとしてきた「基準値」をその20倍もの「20㍉シーベルト未満」なら「安全」「健康に影響はない」と勝手に変更したのか。言われているのは山下ら原発御用学者・放射能安全論者が福島原発事故以来言いだした「年間20㍉シーベルトの被曝線量での発がん率は喫煙による発がん率と大差ない」という論であり、これが「健康に影響はない」→「居住可能」の根拠だ。ふざけるな!20㍉シーベルトで安全と言うなら、野田や細野や枝野らが家族を連れてそこに行き、そこで暮らしてみろ

  年間被曝線量20㍉シーベルトというのは、そもそもどういう値か。年間被曝線量20㍉シーベルトは、毎時換算で3.8マイクロシーベルト/時だ。これは、そもそも労働基準法で18歳未満の作業を禁止している「放射線管理区域」(0.6マイクロシーベルト/時以上)の約6倍に相当する線量だ。ドイツでは、原発労働者に適用される最大線量に年間20㍉シーベルト相当する。この「放射線管理区域」の6倍もの線量のもとで、しかも被曝時間が限られた仕事ではなく、そこでずっと居住し生活し労働しろというのだ。子どもたちをそこで住まわせ遊ばし生活させても安全だというのだ。いま首都圏はじめ全国各地でホットスポット、ミニスポットとして「子どもの健康への影響」が問題になっている毎時被曝線量と比べてみろ。政府の「20㍉シーベルト=健康に影響なし=居住可能」指針と「避難区域再編」方針がどれほど無責任でデタラメなものかは明らかではないか。子どもの命、子どもの先々の健康、子子孫孫にまで影響がある被曝、内部被爆のおそろしさを一体何だと思っているのか。

 政府「避難区域再編」方針がどれほど許しがたいものであるかは、今回政府発表の「廃炉作業スケジュール表」と合わせてみれば明白だ。「10年以内に原子炉内の核燃料の取り出しに着手」、その作業に長期間を要し、それが終わってから「建屋などの解体にかかる」というものであり、最速30年超、最長40年間で廃炉というものだ。その間、おびただしい核燃料と放射能汚染物質が福島第一原発敷地内に危険で不安定な状態で存在し続けるのだ。そのこと自体が放射線被曝と放射能汚染を福島に集中的にもたらす。この壊れた「放射能の巣窟」、こわれた「放射能の要塞」を抱えた危険区域・汚染区域に、「安全だから帰還しろ」「健康に影響ないから居住しろ」というのか。これは「避難指示解除=帰還」「居住可能」の名のもとに、福島の人々を壊れた「放射能の巣窟」「放射能の要塞」と運命を共にしろ、というに等しい

 この福島200万県民と子どもたちの命と健康、将来・未来などどうなろうと構わないという「避難区域再編方針」は、その「長期帰還困難区域」方針にその核心が貫かれている。どういうことか?要するに「チェルノブィリゾーン」同様の永久に戻れない地域を計画的に設定しているということだ。そこは国が買い取るだって。どういうことだ。これは補償というようなものではまったくない。国は、「長期帰還困難区域」を福島第一原発事故と「収束」作業で排出された放射能瓦礫・放射性廃棄物の遺棄・貯蔵・保管場所にするつもりなのだ。

3・11福島現地(郡山)大闘争へ!故郷を返せ、放射能から子どもを守れ!

 これは福島のきりすてであり、故郷を解体しなきものにすることである。福島県民への棄民政策の強行だ。それを、「帰還」「避難民支援」のデマで福島の人々の故郷への思いを弄び、バラバラに分断することで行おうとしている。許せない! 故郷を返せ!子どもたちを放射能から守れ!これこそが、福島200万県民の「絆」だ。この「絆」をバラバラにし、解体しようとしている。原発と原発事故の元凶は国と東電である。放射能で福島県民と子どもたちから故郷を奪い、未来を奪おうとしているのは国と財界である。故郷を返せ!子どもたちを放射能から守れ!全原発停止・廃炉!ここに心を一つにし、野田政権の故郷解体・福島きりすての「避難区域再編方針」への怒りを爆発させよう。危険なものは危険だ。放射能に未来を奪われてなるか。政府と放射能に故郷を奪われてたまるか。その怒りを来春3月11日、福島全県民集会に総結集しよう。福島と全国の怒りで、3・11福島現地・郡山開成山球場を埋め尽くそう。

 

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野田首相の「事故の収束」宣言ゆるすな 来春3・11福島大闘争(郡山開成山球場)で野田たおせ

2011年12月20日 | 福島に連帯、放射能から子ども守れ

12月16日、未曾有の危機的事故情勢続く福島第一原発について野田首相が「冷温停止状態(ステップ2)達成」と強引に宣言!福島を見殺しにして原発推進、新自由主義の延命にひた走る野田政権を絶対許すな!! 

 12月16日、野田首相は、3・11東日本大震災で原子力事故史上最悪最大の事故を起こした福島第一原発の原子炉が、政府が掲げてきた安定化の目安である「冷温停止状態」を達成し、事故の収束に向けた工程表のステップ2を完了したと宣言し、今後は30年超、最長でも40年で原子炉の完全な解体=廃炉を実現すると表明した。あわせて、原発周辺の避難区域を見直し、年間放射線量20㍉シーベルト未満で生活環境の復旧が済めば帰宅できる「避難指示解除準備区域」と年間放射線量20㍉シーベルト程度から50㍉シーベルトで除染を進めても20㍉シーベルト未満になるまで数年はかかるとみられる「居住制限区域」と年間放射線量50㍉シーベルト以上で帰還まで5年以上かかるとみられる「長期帰還困難区域」に再編し、帰還支援を進めると表明した。

 この「事故収束」宣言に被災地現地・福島と避難民は怒りに身を震わせ、憤りが噴出している。「福島の現実をまったくみていない。よく事故収束なんて口にできたものだ、許せない」「危険は何も変わっていない」「安全は何も保証されていない」「政府はこれだけの大惨事を招いておきながら何の根拠があってこんないいかげんな発表ができるのか」「事故収束宣言で幕を引き、福島をきりすてて何もなかったかのように、忘れ去るように仕向けるつもりか」、「区域分けで福島県民をバラバラに分断するつもりか。いまは一番心を一つにすべき時だ。県民200万人に全員補償しろ」・・・・・・。

 外電は、「安全はまったく確保されていない」「政府公約の実現の強引なこじつけ」「事故収束には程遠い危険な状態が続いており、ほとんど意図的虚偽に等しい政治的強弁」と日本政府の「事故収束」宣言に対する根本的な懐疑、批判でこれについて報じている。

 多言を要すまい。こんなものを誰がみとめたり受け入れたりするか。こんなものに誰が納得できるか。説得力などカケラも微塵もない。これはあきれてものが言えないといったレベルの話ではない。危険の真っただ中にありながら「事故は収束した」と称して、際限なき危険と犠牲の極限に福島を追いやり、きりすて、見殺しにするものだ。こういうことを平気でやれるこの政府、野田政権はいったい何なのだ。福島のこと、政府そのものが原発事故で大人災、大犯罪をひきおこした張本人であることをどう思っているのだ。憤りを抑えることはできない。心から深甚の怒りを覚える。

「事故の収束」宣言の核心はどこにあるか?

 (1) 問題は、なぜ「事故の収束」宣言を出したか、その一点にある。福島第一原発で事故から9か月たってもいまだに何の見通しも見えない状態が今後も続くような状態をいつまでも内外にさらし続けているわけにはいかない。それでは、原発再稼働も踏み切りにくく、原発輸出もうまくいかない。福島原発事故問題を「片づける」ことなしには東日本大震災からの復興はない。日本経済も国家統治も成り立たず、国際的信用でもまったく見向きもされない。野田政権の関心の中には、福島や避難民の苦難と災厄、そこからの再生への塗炭の苦しみなどこれっぽっちもないのだ。眼中にあるのは、ただただ政権の延命、国家の体面、経済の浮沈、これだけだ。要は、フクシマの苦しみ・未来より経済、フクシマの運命・未来より国益ということだ。そのために、フクシマの苦しみ、険しさをよそに、「事故の収束」などとはおよそ程遠い状態にあるにもかかわらず「事故の収束」を宣言した。

 これが国によるフクシマの見殺し、これから延々何十年と苦難の道を歩まねばならない200万県民のきりすてでなくて何か。国は、これ以上、フクシマ事故原発問題にかかずらわっているわけにはいかない・・・この「区切り」をつけるものとして、何の根拠も見通しもなくても、「事故の収束」を一方的に宣言したということだ。

 (2) この「事故の収束」宣言という一方的「区切り」の意味するところは何か。なりふり構わず、フクシマのきりすて、原発再稼働・原発輸出に、TPPに、税と社会保障の一体改革に、普天間基地の辺野古への移転強行に、復興特区と道州制・改憲に踏み切ってくるということだ。事故の収束」宣言は野田政権、政府・財界の一斉攻撃の合図、号令である。この大恐慌・大震災による国家統治の瓦解の危機の中で停滞と没落を際限なく極めていくことはできないというところからの支配階級の階級的至上命令である。

 (3) 野田政権、政府・財界ー支配階級の根本的で致命的な誤りは、フクシマの怒りの大きさ、深さ、福島第一原発事故として引き起こされた新自由主義の国家犯罪の諸結果が“国家そのものをのみつくす大きさ”をもったものであることがまるでわかっていないということだ。1986年4月のチェルノブイリ原発事故の爆発は、スターリン主義のソ連を瓦解・崩壊に導く最大の契機であると指摘する歴史家は決して少なくない。

 何よりも、福島第一原発事故は、政府がどんなに「事故の収束」を宣言しようとも、終わった過去の出来事ではない。現在そのものであり、数十万、数百万、数千万の労働者住民と子どもたちの命と健康と生活の将来を今後数十年、それ以上にわたって運命的に拘束し続ける未来そのものである。すべての人々の生活と人生を変えたのである。確かにいまだすべての人々が何が起き、何がもたらされるのかの真実を知ったわけではない。しかし、多くの人々が真実を知ってしまったのである。そして、眼前に表面化した、あるいは政府の嘘がばれた真実以上のことが、これからますます明らかになっていくのである。フクシマの苦しみと怒りは、はじまったばかりである。福島第一原発事故による未曾有の放射線被曝、放射能汚染の問題は今後数十年、それ以上にわたって常に問題となる直接に明日生きられるかどうかの問題である。

 しかも、政府が一方的に「事故の収束」を宣言した福島第一原発事故の原子炉の状態は危機的なうえにも危機的な状況にある。今回の宣言で「区切り」をつけたところで、依然として、ますます「東日本大震災からの復興」の「最大のバロメーター」であル事実に変わりはなく、廃炉・除染・健康管理・補償は国家財政を揺るがす規模であり続け、今後政府が何を宣言し、何をごまかそうとも、フクシマは国家そのものを揺るがし続けるのである。

 、明らかなことは、フクシマの怒り、原発・原子力政策をめぐって、激突は不可避だということであり、また福島第一原発「事故の収束」宣言を区切りとした政府支配階級の新自由主義の攻撃をめぐって全攻防が一斉に火を噴く情勢が訪れたということである。すべての攻防で「いのちよりカネ」の新自由主義との激突、1%の政府・支配階級と99%の労働者階級人民の全般的全面的な衝突が始まり拡大するということである。

 来春3月11日に福島現地・郡山開成山球場で開催される福島全県民集会は、野田政権の「事故の収束」宣言によってますます決定的な位置を持ってきている。怒りのフクシマと連帯し現地に巨万の規模で集まり、福島を返せ、放射能から子どもたちを守れ、全原発の停止・廃炉、野田政権打倒の大闘争にたちあがろう。

「冷温停止状態の達成」宣言を批判する

 以下、ごく簡潔に結論的各論的に「事故の収束」「冷温停止状態」の宣言の嘘・いかさま・デマをあばき、えぐりだしておきたい。

  そもそも原子炉の「冷温停止」は、今回「冷温停止状態」と言って政府が使っているようなものではまったくない。「冷却水が100度未満となり原子炉の蓋があけられる状態」を「冷温停止」と定義し、運転中の原子炉の点検・検査が可能な基準を指して、そのように言う。炉心がメルトダウンし全面的にこわれていて炉の中がどうなっているかもまったくわからない現在の福島第一原発の状態の評価について、使えるような定義(「冷温停止」)ではまったくない。政府が、メルトダウンした原子炉があたかも「安定的な状態」にあるかのように示すために勝手に作出された「基準」に過ぎない。政府の「冷温停止状態」宣言は、「廃炉への着手の前提の確保」としての「ステップ2達成」として位置づけられているが、ここが政府のイカサマのミソであり、核心だ。本来の「冷温停止」は原子炉の蓋をあけて点検・検査できるための基準だ。政府・東電は「廃炉作業」は高濃度の放射能汚染水と高線量のもとで遠隔ロボットを使って作業するしかないと言っている。そんな状態に「原子炉の蓋を開けて点検・検査ができる基準」である「冷温停止」と同じような評価を与えることができるか。本来の「冷温停止」と政府が言う「冷温停止状態」には天と地以上の隔たりがある。圧力容器の底部の一部の温度だけを取り出して、「冷温停止」基準の「100度未満」にかこつけて、「安定的な状態」にあるかのごとく演出しているだけだ。

  政府の宣言は「原子炉の状態が安定化した」「事故は収束した」「廃炉の作業着手の前提を確保した」と強調するが、この「安定化」「事故の収束」にもとんでもないいかさまがある。政府が原子炉等規制法を知らないはずがない。その原子炉等規制法第64条(「危険時の措置」)として認められた非常手段を総動員して炉心を冷却し続けなくてはならないと規定している。現在の福島第一原発1・2・3・4号機は今もなお間断なく注水で冷却を続けていなければ直ちに炉内温度が急上昇・高温化してしまう状況だ。「水棺」方式などと言っているが、今後も長期超長期にわたる間断なき冷却注水(循環冷却水プラス外部注水)を必要とする状態のどこが、「安定化」で、どこが「事故の収束」か。 「原子力緊急事態」の解除は見通しも立っていない。政府がやっているのは危険な状態に依然としてあるということを百も承知で、それを「事故の収束」「安定化」と言い張って人をだますとんでもないデマキャンペーン以外の何ものでもない。

  「冷温停止状態=ステップ2」のクリア基準の一つとしてあげている「100度未満」については圧力容器底部の温度だ。炉心溶融(メルトダウン)で溶けだした燃料は格納容器の壁をも大きく浸食している。どこにどれだけの核燃料がどんな状態で存在するのかはまったくわかっていない。炉の一部の温度をとりあげて「冷温」と評価するなど危険極まりない。状態がわからないという点では人類の誰もまだ遭遇したことがない状態に福島第一原発1・2・3・4号機はあるのだ。いまも総力をあげて続けられている冷却注水が、まったくできない事態が発生した場合に、東電の解析と試算によれば最悪1日半(36時間)で核燃料が再溶融するだけの巨大なエネルギーを福島第一原発はまだ持っている

 ④ クリア基準の二つめは「放射性物質の大量排出の抑制」として「敷地境界の年間被曝線量1㍉シーベルト未満」を挙げるが、ふざけるなという話だ。危険な高濃度の放射能汚染水を何度も大量漏出したと発表したか、思いだし数えてみろ。なぜ敷地外周辺や遠く離れた地域で次々と高線量が測定され、高濃度の汚染物質が検出していると思っているのか。人を愚弄するのもいいかげんにしろ。私たちは知ってしまったのだ。原発建屋の中がどんなグチャグチャな損壊状態で、配管が何重にもグニャグニャに絡まりあい、あらゆるところがつぎはぎだらけのボロボロの応急措置で「補修」されているか。いつ、どこで破断や摩耗や亀裂が出来、どれだけの大量排出をひきおこすかもわからない。ましてや地震等によってどんな事態にいたるか予測もつかない。高温と高線量と大量汚染水で詳細な設備や配管の日常的点検も測定も不可能な建屋内はブラックボックスに等しい。綻びや亀裂の発見も、大量放出があってから。その応急措置も瞬時にとはいかない。地震等があればどうなるかもわからない。そんな状態で、「放射性物質の排出の抑制」「安定化」「事故収束」などとよく言えたものだ。

  クリア基準の三つ目として「もしものときに危険に陥ることを防ぐ手段が整った」というが、これまたふざけるなという話だ。繰り返し言うが、原子炉内の核燃料がメルトダウンでどんな状態になっているかはまったく分かっておらず、原子炉自身の発熱量もまだ相当巨大な量が残っている、つまり、いつ何が起きるかわからない状態にある。この「いつ何が起きるかわからない状態」に対して、「危険を防ぐ手段」はどうだというのか。その場しのぎの注水装置、その場しのぎの電源の多重化を積み重ねているだけではないか。3・11大震災のときも、そういう意味では多重電源も注水装置も「備えていた」のだ。そのことごとくが機能しなかったのが起きた現実ではないか。政府・東電は「注水が仮に止まっても12時間で再開可能」というがトラブルの大事故への転化は、政府・東電の都合にあわせて起きるとは限らないのだ。つぎはぎだらけの応急装置・多重機能の試行錯誤の装着に過ぎないいまの設備を「安全を確保」と称することは断じて許せない。つまりは、政府の「冷温停止状態」「事故の収束」宣言は、福島第一原発1・2・3・4号機で「第二のフクシマ」が起き得る状態にあることを「よし」とするに等しい暴論なのだ。そうなったときも「想定外」と開き直るつもりか。

  野田政権の「冷温停止状態=ステップ2達成」「事故の収束」宣言は、以上の通り、ちょっと見ただけでも、そして読めば読むほどに怒りがこみ上げてくる。このデタラメさ、無責任さ、イカサマ、人を愚弄するもはなはだしい宣言の中身は、一点、本記事前段で指摘したように、福島きりすて、原発推進・原発輸出、反原発・脱原発闘争圧殺、復興特区・道州制・改憲、税と社会保障の一体改革、TPP、辺野古新基地=日米合意強行、公務員制度改革、労働組合解体の野田政権の「不退転の決意」で鉄面皮に並べたてられた。心底から怒りを爆発させよう。来春3・11福島現地・郡山開成山球場大集会、大闘争のために闘おう。、、

 

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11月6日日比谷野音大集会  怒りの福島と結び5950名が不退転の決意で戦いを宣言

2011年11月06日 | 福島に連帯、放射能から子ども守れ

 

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(11・6日比谷大集会:5950名が怒りと戦いの決意のこぶし)

 11月6日、私たちは5950名が日比谷野外音楽堂に結集し、この地球上からすべての原発を一基残らずなくすまで、人間(労働者人民)の命よりカネがすべての1%の支配階級とその政府をうちたおし、私たち99%の労働者人民が幸せに生きることができる社会にするまで、徹底して闘いぬくこと、この未来を切り開くために後戻りすることのない徹底した闘いをおしすすめることを固く堅く誓いあいました。

福島の人々と心をひとつにして

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(写真は当サイト読者が送ってくださったもの:「福島の女たちに続け!全国の女たち」の11月4日のデモ。10月27日から29日の3日間、「原発いらない福島の女たち」は「ついに・・・女たちは立ちあがり、座り込む」の経産省前座り込みを決行し、その闘いは「全国の女たち」の5日までの座り込みにひきつがれた)

 私たちは何よりも福島の人々の怒りと訴えに応え共に闘うことを誓いあいました。集会には参加していない人々もぜひ以下の発言を聴いてください。子どもたちの未来を賭けて、人類の明日を賭けて、すでに戦いは始まっています。以下、11・6当日のyoutube動画転載を中心に集会報告とします。

 【11・6日比谷大集会での福島からの発言】

元福島県教組委員長・清野和彦さんの発言

http://www.youtube.com/watch?v=i8gkC66cI_U

子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク・中手聖一さんの発言

http://www.youtube.com/watch?v=RuFQh5ahawk

子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク・佐藤幸子さんの発言

http://www.youtube.com/watch?v=6xUJElhozRM

子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク・椎名千恵子さんの発言

http://www.youtube.com/watch?v=tLBjZ9peIwY

 全世界と結んで

 日比谷大集会には、韓米FTA締結に反対し国会構内突入が闘われた韓国から民主労総が、オークランドで全港湾・銀行を封鎖・シャットダウンに追い込む11・2ゼネストをその先頭で闘い抜いたILWU(国際港湾倉庫労働組合)からローカル21が、世界で反原発・全原発停止の先頭で闘っているドイツから職場・組合・社会運動フオーラムの代表が参加し国際連帯アピールを行いました。

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 集会では滞日・在日外国人労働者が登壇し、難民支援と国際連帯を訴えました。

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 集会には、アメリカ航空機整備工労組(AMFA)本部委員長、ロサンゼルス統一教組(UTLA)、アメリカCAMS(学校の軍事化と闘う連合)、ドイツ・ゴアレーベン核廃棄物最終処分場に反対するリュヒョー・ダネンベルグ環境保護市民運動、フィリピン航空従業者組合(PALEA)、トルコ国際労働者連帯協会(UID-DER)、オーストリアGKK(グループ・階級闘争)からメッセージが寄せられています。

 集会には徳島刑務所に無実の身で獄中に37年間にわたって閉じ込められている1971年11月沖縄返還協定批准阻止闘争の星野文昭さんからのメッセージが寄せられている。星野さんは「労働者人民としての人間史を開く主人公としての存在と力に確信を持ち、すべての闘いを通して、その存在と力をひとつにし団結して取り戻し、強め勝利しよう」と呼びかけている。11月27日には獄中37年を打ち破ろう星野再審全国集会が予定されている。現在、星野さんの不屈の闘いと獄外の闘いの結びつきを断つために「洗面器の置き場所」や「新聞閲読中の投薬」を口実に徳島刑務所はためにする理不尽な処分を加え、星野さんの友人との自由な面会を拒否する暴挙に出ています。その獄中弾圧をはねかえして星野さんから寄せられた反原発・反失業闘争への連帯と檄です。

労働運動の変革へ、全国の職場、地域から闘う労働組合運動をよみがえらせよう

 大集会を呼びかけた全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部から高英男副委員長は「私たちの闘いはいまだ少数。しかし、少数でも闘い方によっては社会を変える力を持っていることを示した。生コン産業ゼネストのような闘いを多くの地域、職場でつくりだすことができれば、大企業を優遇し、労働者を苦しめる社会を変える力となる」と訴えました。

 同じく呼びかけ団体の全国金属機械労働組合港合同からは、中村吉晴副委員長が「どんな強大な敵であっても必ず弱点はある。弱点を探し出し、追及し攻撃を加え、労働者が主人公の社会をつくろう」と呼びかけました。

 同じく呼びかけ団体であり、JR東の鉄道業務外注化の攻撃に対して10月構内業務外注化の実施をストライキで阻止した国鉄千葉動力車労働組合からは田中康宏委員長が、11月5日から基地大再編・組合組織破壊攻撃に対しる指名ストライキに入ったことが報告され「労働運動の変革」「闘う労働組合の再生」が訴えられました。

国鉄千葉動力車労働組合委員長・田中康宏さんの発言】

http://www.youtube.com/watch?v=sVYhSGdMp1s

 

 呼びかけ団体の国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動からは呼びかけ人の伊藤晃さんが「『国民は一体、がんばろう日本』のスローガンは3・11以後、被災地の人々の生命と生活の根源を守る闘い、それに呼応する闘いを地の底に埋め込み、バラバラに孤立させるためのスローガン。私たちはこれに対抗して広く運動の連帯をつくりだし、世界の労働者民衆と合流しようとしている。この闘いを前進、拡大させよう。最大の課題が労働運動の再建だ」と訴えました。 

 闘いの最前線から、三里塚芝山連合空港反対同盟、憲法と人権の日弁連をめざす会、原発とたたかう全国の医師たち、とめよう戦争への道!百万人署名運動、沖縄行動団、すべての原発いますぐなくそう全国会議(NAZEN)の発言、そして国鉄千葉動力車労働組合、国鉄水戸動力車労働組合の青年労働者の報告と決意、郵政非正規ユニオンはじめ全国の青年労働者の決意表明が一人1分のリレーで行われました。リレー決意表明ではNAZEN東京西部の先頭で闘っている東京西部ユニオンの鈴木コンクリート工業分会も組合員への不当処分との徹底的な闘いの決意を表明しました。

原発再稼働阻止!12月10日さようなら原発・日比谷野音大集会・12月11日反原発全国統一行動にたちあがろう

【11・6日比谷集会でのNAZEN事務局長の織田陽介さんの発言】

 http://www.youtube.com/watch?v=Uc88NWcUJMY

 

 織田な全事務局長は、全国の職場・地域での労働組合の再生と全国の大学での学生自治会の再建を強く訴えるとともに、福島の女たちは経産省前に座りこんだ、全国の学生たちは文科省に対する行動を開始した、被曝医療が焦点になる中で厚労省への闘いが求められている、農民はTPPで農水省を占拠し、弁護士は法務省を焼き尽くすような怒りの闘い、国会、首相官邸、霞が関を占拠する、そういう闘いにたちあがっていく、12月10日のさようなら原発・日比谷野外音楽堂大集会と12・11反原発全国統一行動に全力で決起しようと呼びかけました。

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!!!!!!  杉並でも小学校で高放射線量・・・・・・・杉並区発表

//////////////////毎日新聞報道から////////////////////////////////////////////////////////////////////////

放射性物質:東京・杉並の小学校で高線量 ビニールシートにたい積か

 東京都杉並区は4日、区立堀之内小学校の体育館棟外側に置かれた芝生の上に敷くビニールの「養生シート」から高さ1センチで、毎時3・95マイクロシーベルトの放射線量が検出されたと発表した。

 区によると、シートは霜害を避ける目的。福島第1原発事故が起きる前から、校庭の芝生(1890平方メートル)の上に敷かれていた。シートは折りたたまれた状態で保管されたため、放射性物質が1カ所にたまり、高い線量になったとみられる。

 シートを撤去したところ、線量は地上1センチで毎時0・13マイクロシーベルトに下がった。シートが置かれていた場所の周辺は、普段から児童は立ち入り禁止となっていた。【吉住遊】

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(10・23高円寺デモ)

 原発推進の田中杉並区政による高円寺中央公園使用不許可をはねかえして10・23反原発高円寺デモを闘いとったNAZEN東京西部にとっても杉並での重大情勢です。反原発闘争は、文字通り首都圏でも「子どもたちを放射能から守れ」の決戦的な大運動になります。全杉並の運動にしよう。杉並の職場、地域で闘いをおこそう。田中区政の足下=杉並区職で職員(正規・非正規)の決起をつくりだそう。

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10・10福島:報告(②)10月生活村

2011年10月11日 | 福島に連帯、放射能から子ども守れ

??子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク ??

「10月生活村」   写真報告

 な全フクシマ結成集会に先立って、同じコラッセふくしま4階、5階では、ネットワークによる「生活村」が子どもを主役に取り組まれていました。医療相談室、放射線被曝相談室があり、避難・疎開相談があり、子ども特区として思い切り遊ぶ子どもランドや「食の安全・野菜室」のコーナーがもたれていました。原発廃絶の闘いは、「子どもたちの避難・疎開」、「除染」、日常生活レベルでの「食の安全」、「命と健康を守る闘い」、「放射能下で子どもたちが畏縮・閉塞しない遊びの取り組み」を含みます。闘いは、すべて具体的です。ここでは、いやここでも私たちはすべての人々がつながれるはずです。私たち99%はみんな同じ想いだからです。「生活村」は6月から毎月開催されています。近く、11月に常設オープンスペースとして野菜カフエが市内に開設されるとのことです。避難・保養・医療は、被ばくのもとにある福島のきりすてをゆるさず、子どもたちを放射能から守りぬく福島と全国の力でやりとおさねばならない闘いです。

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(ブルーシートを使って何をしてるのかな?ホワイトボードではどんなラクガキにするか熱心に相談中?)

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(やっぱりお風呂かプールかなあ?)

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(ホントはこういうことしてほしかったんだ!)

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(コトバは同じ「特区」でも政府のカネ儲け「特区」とはわけが違わい!経済より子どもの命!子どもの命と未来のための「特区」だい!!))

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(落書きは子どもの特権、これはお絵かき)

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(子どもを思う心はみな同じ・・・母親の手書きメッセージカード。手前は無農薬・玄米おにぎり)

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(玄米おにぎりは「生活村」開場からわずか30分でなくなってしまいましたが玄米も準備されてました)

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(飯舘村の方からのメッセージカードもありました)


 

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10月10日な全フクシマ結成集会 報告①

2011年10月11日 | 福島に連帯、放射能から子ども守れ

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すべての原発をいますぐなくそう

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「福島を返せ」「子どもの命を守れ」「国と東電は責任をとれ」、フクシマの怒りは全国全世界の怒り。フクシマからの発信に応え、全国で大運動おこし、ありとあらゆる闘いで全原発の即時停止・廃炉へ闘おう!!!                       Dscf0025

 な全フクシマ(すべての原発いますぐなくそう全国会議福島支部)結成集会はコラッセふくしま多目的ホールに400名の参加で成功しました。福島の労働者農民の奮闘と母親の献身的で熱気あふれる闘い、主催者な全からの開会あいさつ、広島の高陽第一診療所医師・吉田良順さん講演、長崎被曝者・城臺美弥子さんの発言、各発言者の全身全霊を傾けた訴えと闘いの報告、教師、医師、弁護士による報告と決意の表明、野田政権と原発とテレビをはじめとするマスコミを徹底的にこきおろし諷刺し反原発の闘いを鼓舞激励する熱烈なコント(松元ヒロさん)、今後の具体的な実践方針の訴え等、すべてを通して、原発事故被災地・福島における「すべての原発いますぐなくそう」全国会議運動の結成に相応しい集会となりました。

 集会でのすべての発言がフクシマの怒りで心を一つにし、原発廃絶への避けて通ることができない闘いの苦難に満ちた険しさと厳しさを共有し、もはやひきさがることができない闘いに不退転で立ちあがることを通して必ずやすべての原発をなくす闘いの熱烈な真摯な決意の表明でした。

  福島の酪農家からは、(表土をはぎとることで放射能除染を行うとしている)表土5センチとは農民にとって数代にわたる苦労と愛情を注がれた自然の恵みによる百年、二百年を通して培われた農民にとってのいのちの土壌であること、それを原発と福島原発事故は奪い去ったことを怒りをこめて弾劾し、な全とともに原発をなくすまで闘うと表明しました。教師からは戦前に国の侵略戦争と戦争教育になべて屈して自ら口に封印して国に率先して従った教師の過ちをこの福島・原発・子どもたちの問題で繰り返すことは絶対できないと表明しました。福島の母親はもはや退きさがれないし、退きさがる気もない、子どもの命を守るためには闘うしかないと表明し訴えました。このな全結成集会での福島の人々のやむにやまれぬ闘いの決意は、会場でたくさんの人々の感動の涙を呼びました。この集会の全発言は、9・19明治公園さようなら原発6万人大集会に「福島隊」「浜通り隊」「中通り隊」「会津隊」の怒りの旗で結集した福島の人々の姿、9・19集会でのハイロアクション・武藤類子さんの発言ニューヨークでの子どもたちを放射能から守る福島ネットワークの佐藤幸子さんのスピーチとともに、全国全世界をかけめぐるでしょう。またぜひとも私たちの力で全面的に発信しつづける必要があります。 THIS.IS.JUST.THE.BIGINNINGSこれはたったいま始めたばかりの発信、アメリカ・ウオール街ではじまった運動が今では全米145拠点での大運動になつているように、な全フクシマ結成はまさに日本でのTHIS.IS.JUST.THE.BIGINNINGSといえる成功を実現しました。

当面する重大な焦点と集約点

 10・10な全フクシマ結成集会で重要な点は、以下の具体的な行動方針、運動方針が発言や配布されたチラシで提起された点です。

福島発緊急アクション  10月27~29日霞が関経産省前 ついに・・・女たちは立ちあがり、そして座り込む!(原発いらない福島の女たち あきらめない!風化させない! 100人の座り込み)

 原発は、もう真っ平!今すぐ止めたい! これが、命を守る女たちの本音です。それなのに、泊では休止中原発の再稼働が強行されたし、総理は『脱・原発依存』を継承するのかどうか、はっきりしないし、事故は収束していないのに、まるでなかったことにされそうな危惧を感じています。なぜ未だに脱原発に思い切った舵が切れないのか、どうしても理解できません。こうなってはもう黙っちゃいられないと、私たちはたちあがることにしました。立ちあがり、そして座り込みます。場所は霞が関経産省前、日程は10月27~29日(10~15時)もちろん「3日間のフル参加」ができなくてもOKです。可能な時間帯で参加ください。この話を聴いて、『よし!100人の1人になるわ!』と思う方を募集しています

以上呼びかけチラシ抜粋)

JR東への嵐の抗議・弾劾を! 汚染車両検修業務による被曝の労働者への強制に絶対反対!! ストライキ決起した動労水戸の行動に全力連帯 

              
 集会で国鉄水戸動力車労働組合の辻川副委員長が満身の怒りを込めて報告し緊急アピールしました。JR東による放射能汚染車両による常磐線運転再開、汚染車両の勝田車両センターへの回送強行と被曝労働=検終業務の犠牲の労働者への強制を絶対にゆるすな!

 動労水戸はこれに対して8日ストライキで絶対反対の闘いに決起しました。9月30日の緊急時避難準備区域解除によるJR常磐線(久ノ浜駅-広野駅)営業運転再開、震災・原発事故以降広野駅(福島第一原発25キロ)に放置され続けてきた放射能汚染車両のきちんとした除染抜きの運転強行です。JR東は、「国が安全と言っているのだから放射線量は測定しないし、その必要もない」というものです。乗務員や住民の放射線被曝の危険などまったく考慮だにしない!実際に、許しがたいことに、この汚染車両を勝田車両センターに引き入れたうえ、その車両の検査修繕を労働者に強制しようとしている。実際に何らの周知も防護措置も対策もなしにあたり中に飛沫をとばし散らしながら高圧洗浄し続けようとした。

 しかも動労水戸が絶対反対で決起することを計算に入れて、ストライキの事前通告期間を意図的に無視して、ストライキを行えば「違法ストライキ」になるような設定でこの勝田車両センターへの回送と検修業務を通告してきた。この常磐線広野駅放置の汚染車両の検修業務の強行と運転再開は、何が何でも「復興」「復旧」をみせかける政府のために、常磐線運転再開でJR東が率先して先兵になり、そのためには、労働者や乗務員や住民の被曝の危険も無視し去って信じられないような暴挙を行っている点にあり、その強行に際して、労働組合へのストライキ弾圧・組織破壊をも計画している点にある。原発運転や原発事故で作業に従事する労働者に命を削る被曝労働を強制し、周辺住民には「放射能は安全。健康に影響なし」と汚染と被曝にさらし続けている政府・東電とこのJR東がいまやっていることはまるきり同じだ。それに対してストライキで反対する労働組合に破壊・弾圧を行うというところに、このJR東が3・11情勢のもとでどういう役割を担おうとしているかも明白です絶対に許すことはできません。常磐線はいわき市から原発で働く労働者が福島原発に通勤してきた。この放射能汚染車両の検修業務(被曝労働)をめぐる攻防には、原発をめぐる攻防の核心的対決構造があります。闘いなしに安全なしです。団結なしに安全なしです。JR東がやろうとしているのは、鉄道で働く労働者を、原発で被曝の犠牲を強いられ、命まで落とす、そういう現在の原発での労使関係そのものに叩きこむということです。全労働者、全常磐線利用者、フクシマ全住民、全国の反原発の怒りで粉砕しよう。、

★10月21日 福島から大学を問う全国学生集会

 政府は、いま福島大学と福島県立医大に悪名高き山下俊一(福島県立医大副学長)を筆頭に「放射能」と「がん医療」の「権威」を原発御用学者として次々と送り込んでいます。言うまでもなく「放射能安全」「健康に影響なし」のデマでフクシマの怒りを分断し、封じ込めるためであり、さらに36万児童を生涯にわたってモルモットとして全データ管理し、カネ儲け医療の材料にするためです。学問と真理の砦であるべき大学、人の命を守るべき医療が、人殺しと情報統制、情報操作の御用学者の巣窟、原発擁護とカネ儲け医療の道具になりはてています。この大学を取り戻す闘いが若々しい全学連と福島大、県立医大の学生の手で10月21日に企画されています。

原発・反失業!怒りを力に!116日比谷へ

 結成集会では、偽装請負撤廃、構内業務外注化提案白紙撤回を掲げて9・29~30ストライキを貫徹し10月1日実施を完全に阻止した国鉄千葉動力車労働組合・田中委員長が11・6全国労働者総決起集会への大結集を渾身の決意で呼びかけました。

 非正規労働者の被曝と命の犠牲をいっさいの前提に運転され稼働し続けている原発に対して労働者の命を守ろうともせず自ら原発推進の先兵になっている電力労組の現実に、労働運動のこれ以上後退しようもない後退と変質の現実があると弾劾するとともに、それを突破して労働組合を再生するときがきたと訴えました。原発をなくす闘いと外注化・非正規化と闘う反失業の闘いは一つであり、全世界で闘われている共通の闘いだ、闘いを発信し続けることが労働者の国際連帯を発展させていること、フィリピン航空の非常勤労働者2600名がロックアウトを粉砕しピケットを張り、外注化阻止のストライキに決起していること、日本の伊藤忠商事が巨大集積基地をアメリカ西海岸に構築しようとしている攻撃に対してILWUが全港湾労働者の反撃を組織して闘いに立ちあがろうとしていること、原発が一つもないトルコから1万2000名の反原発署名が送られていることが報告されました。そして政府の「復興」特区こそ、空港も学校も病院もすべて民営化する東北破壊・大民営化攻撃であり、原発被災地福島を福島県民と子どもたちをモルモットにして「放射線先端医療の研究・開発」で新たな産業的カネ儲けの場所にしようとしていると声を大に弾劾しました。

反原発・反失業の国際統一行動を!国鉄1047名解雇撤回!非正規職撤廃!新自由主義とたたかう労働組合の全国ネットワークを

116全国労働者総決起集会

116日(日)正午 東京・日比谷野外音楽堂

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動画が削除されたので再アップします。山本太郎さんが訴える「福島で見た現実」(動画転載)

2011年08月13日 | 福島に連帯、放射能から子ども守れ

 政府・文科省の子ども被曝限度「年間20㍉シ-ベルト」通知に対して俳優業の職を賭して撤回・抗議の先頭に立ち、所属事務所を辞し、玄海原発再稼働への動きに矢も盾もたまらず佐賀県庁包囲・原発廃止の先頭に立った俳優の山本太郎さんが、福島市で現地を取材し、その報告が動画で配信されています。

 この現地取材にはすべての真実が鋭く突きだされています。いま原発停止・廃止で反原発・脱原発の声をあげて既にたちあがっている方々も、この動画を是非ご覧ください。いま原発の問題で反対の声をあげていないでいる方々は絶対に、この動画をご覧になって、絶対反対の行動に加わって声をあげて立ちあがってください。

 フクシマの現地の子どもたち、親たちのこの「放射能から逃れられない状況下で生き抜くために懸命に闘っている」苦難を直視してください。すべての人々に出来ることがあるはずです。すべての人々がしなければならないことがあるはずです。このフクシマの苦難を共に担いわけ、フクシマの怒りと心を一つにせずして、私たちは、原発をなくすことも、誰もが人間として生きることができる社会をつくることも、およそ絵空事になると言っても過言ではありません。放射能からこの福島の子どもたちを救い、守る闘いは、私たち労働者階級と家族、子らの未来を賭けた闘いです。1年後、3年後、5年後、10年後、20年後、30年後に、子どもたちに対して、胸を張れる、責任をとれる闘いが今、私たちに求められています。起きている事態、現実は、本当に一刻を争う問題です。たまたまインターネットで知り得た情報=この動画ですが、皆さんもいてもたってもいられなくなるはずです。ぜひ拡散し、転載し、あるいは口伝で「原発絶対反対」「子どもたちを放射能から守れ」を周囲に訴えてください。

////// 動画『山本太郎が福島で見た現実』転載・再アップ //////

 動画は31分超ですがぜひ最後までご覧ください。忙しい方は、何回かに分けてでもご覧くださるようお願いします。

http://www.youtube.com/watch?v=6BzTe7nNpck&feature=youtu.be

以下のサイトからの転載で再アップすることにしました。

http://matome.naver.jp/odai/2130135738661742901/2131268287243102803

 

 動画の骨子

《山本太郎が見た福島の現実》

2011.7.20 関西テレビ ニュースアンカー
山本太郎が福島を現地取材

・公園の放射線量計測、それを年間線量に換算すると20mSv/年を超える
しかもそれは空間線量=外部被曝に過ぎないと指摘
・尿からセシウムが検出された子供達の父母達との討議(「子どものためには闘うしかない」「泣き寝入りだけはしたくない」)
・学校給食は検査する必要はないとの市教育委の回答への疑問
日本の暫定規制値とウクライナの暫定規制値との比較
ICRPとECRRについて
・現地の市民団体の自主的な食物計測の取り組み(市民放射能測定所)の紹介
・サテライト疎開(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)の紹介

子どもたちを放射能から守れ!ふるさと(福島)を元通りにして返せ!すべての原発を今すぐ停止・廃炉にしろ!

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7月17日いわき大集会 棄民ゆるさず、被曝のこの地にとどまり原発絶対反対で福島を取り戻す

2011年07月17日 | 福島に連帯、放射能から子ども守れ

6・19怒りのフクシマ大行動に続き、7・17いわきから全国全世界へ、生き抜くために闘う!労働組合先頭に新自由主義と闘い、《すべての原発とめよう、世の中変えよう》を発信!!!!!!

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( ↑ 昨日7月16日福島民報「中学生の手記全文」・・・私たちは故郷に戻ります。いつか必ず戻るとみんなで約束しました

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《7・17いわき大集会・デモ速報》 

 午後1時から開始された集会は、大震災で会場破損したためラトブ6階ホールを立錐の余地なく埋め尽くし、さらに入りきれない人々が場外6階フロアを埋め尽くす4百人の結集で燃え上がりました。

 集会では、イネ藁・肉牛餌セシウム問題で苦しむ畜産農家のSさんの訴えがフクシマの怒りのすべてを語りました。

このくやしさ、苦しさ、怒り、憤りをどこへぶつければいいのか

七夕では「早くお家へ帰れますように」「早くお父さんと会えますように」「将来がいつの日かには見えますように」・・・と短冊・・・・・原発を決して許すことはできません 

(イネ藁・肉牛餌セシウム汚染問題については)福島4000戸の畜産農家として絶対許せない。最大の犯罪者は国と東電だ。農家にはいっさい責任がない。 

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 主催者、福島県内外からの参加者からの相次ぐ連帯と決意の発言を受けて、まとめの発言は主催者・国鉄水戸動力車労働組合の執行副委員長・辻川慎一さんから

絶対反対で闘う、絶対反対でこそ団結できること、被曝し続けいのちがけで収束へ働いている原発労働者とともに団結して闘う運動が原発をとめる道であること

が強調されました。辻川さんの発言では、骨子

いっさいは国鉄分割・民営化から始まった、労働組合を解体するとともにローカル線廃止、地方切り捨てが始まった。軌を一にして労働者派遣法が制定された。原発立地はそこから拡大した。そして1999年JCO東海村臨界事故の年に改定労働者派遣法が制定された。動労水戸が分割民営化に反対して闘い、缶ジュース売りや食堂で働きながら「国鉄水戸動力車労働組合」と名乗り続けているのは、この攻撃に絶対反対を貫き団結して闘い、生きぬいているということだ。

今起きていることはかつての戦争の時とまるきり同じだ。、『地上の楽園、王道楽土』と満州へかりだされたが、国から捨てられた。(原発立地、福島原発、原発事故対応、復興策は)まったく同じ棄民政策だ

いっさいの責任は政府と電力会社にある。奴らにすべて責任をとらせる。後は俺たち労働者にしかできない。原発を停止し、放射能を除染させ、元通りにして取り戻す。原発労働者とともに政府・東電の責任を徹底的に追及する。それが原発をとめる道だ。

そして全国全世界の闘いでこそ原発はとめられる。反原発では世界最大の原発国家アメリカの労働者との団結が非常に重要だ。アメリカの反戦の母シンディ・シーハンさんが日本の労働者階級との連帯を掲げて8・6ヒロシマ大行動に日本に来る。8・6ヒロシマー8・9ナガサキを闘い、9・11反原発全国一斉行動を闘い、11月全国労働者集会へ共に闘おう。

と提起がありました。

  満場の参加者がこぶしを突き上げ、福島内外各地に帰っての新たな闘いを誓いました。

                  Dscf0006

炎天下で長蛇のデモ

                   Dscf0018

 この原発との闘いは、人間が人間として生きることができる社会にするための戦争だ。絶対負けられない戦争だ。職場、組合、地域、学園で声をあげ、すべての原発をとめ、廃炉に追い込む、世の中変える大闘争・大運動へ進もう。                

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6・19怒りのフクシマ大行動【報告④】 《21世紀の新たな原水禁運動》へ

2011年06月23日 | 福島に連帯、放射能から子ども守れ

 3・11東日本大震災-福島原発事故以来の闘いは、「人間を返せ」「ノ― モア ヒロシマ、ノ― モア ナガサキ」の原水禁運動を継承する「福島を返せ」「「ノー モア フクシマ」の根源的な叫びで社会(日本・世界)を変える闘いです。

 労働者階級が一から労働組合を再生し、被災地の怒りを先頭に全労働者農民漁民母親学生市民が怒りを一つにし団結し、人間が人間として生きられる社会に変える闘いです。原発を動かしているのは労働者です。その原発をとめる、なくすのも労働者です。労働者が働くことなしには社会は一日たりとも回らない。社会を動かし、支えている労働者が団結してたちあがったとき、原発・核をなくし、資本家のカネ儲けがすべてでそのためには戦争もおこす社会を覆し、人間が人間として生きることができる社会に変えることができます。

 始まった反原発の大運動はどこまでも、この一点に向かって拡大していきます。「人間を返せ」「社会を変えよう」「社会を奪い返せ」・・・未来を開く21世紀の新たな原水禁運動が始まったということです。

ちちをかえせ ははをかえせ

としよりをかえせ

こどもをかえせ

 

わたしをかえせ わたしにつながる

にんげんをかえせ

 

にんげんの にんげんのよのあるかぎり

くずれぬへいわをへいわをかえせ

             (峠 三吉 『原爆詩集』の「序」より)

 私たちは、「ノ- モア ヒロシマ」「ノ― モア ナガサキ」「ノ- モア フクシマ」「故郷を返せ」「人間を返せ」「社会を返せ」「社会を変えよう」ということを、6月11日の原発やめろ百万デモ、6月19日の怒りのフクシマ大行動で、誓い、叫び、未来を開く第一歩を踏み出したのです。その先頭に労働者階級が闘う労働組合の再生の誓いをもって立ったのです。

6・19怒りのフクシマ大行動では「ヒロシマから全世界へ反戦反核アピールを」が呼びかけられました。

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 http://hiroshima100.net/daikoudou/86bill.pdf

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6・19 怒りのフクシマ大行動 【報告③】 フクシマの怒りと結び、団結して私たちの未来をひらこう

2011年06月22日 | 福島に連帯、放射能から子ども守れ

 以下は、6・19怒りのフクシマ大行動の全容を報告写真集で伝える「生き抜くために闘う!東日本大震災現地救援対策本部ニュース」のサイトからの転載です。ワンクリックでご覧になれます。(↓)

http://20110311.blog.shinobi.jp/Entry/54/

A0167051

(↑ 6月20日毎日新聞・福島版からの転載)

 街なか広場を埋め尽くした集会では、被災地・福島からの訴えと決意の表明が相次ぎました。相前後するところもありますが、前回記事にひき続きお伝えします。

 福島市農協で働く労働者は、溶けだした放射性物質のメルトスルーをいっさい知らせず、放置しておきながら、三か月もたってから、地震・津波の直後にメルトスルーしていたと発表した政府と東電を弾劾し、「すべてのレポートを出せ」と怒りをこめて要求しました。

 福島事故原発の20~30キロ圏内の田村市都路町からの避難住民である 渡辺ミヨ子さんの発言は被災地・福島の胸張り裂けんばかりの怒りを表明するとともに階級的人間愛に満ちた言葉で人民による人民のための人民の政治、社会を訴えるものでした。

///////// 以下に、「生き抜くために闘う!東日本大震災救援対策本部ニュースのサイトから転載させていただき、お伝えします。/////////

 「私は東京電力福島原子力発電所から20㌔~30㌔圏内の田村市都路町から三春町に避難してお世話になって居ります。全国から、世界中から支援物資、義援金、あたたかいお言葉がよせられて今の生活物資に不足はありません。本当にありがとうございます。
 世界中に、こんなにもあたたかい愛に満ちあふれた人たちがたくさんいるのに、3月11日から100日過ぎました。…
 大きな津波で流された福島県浜通りの人たちは、原発が何基も爆発して誰も近寄ることができず、けがして動けなかった人たちは誰にも助けられずにどんなにか無念の死を迎えたことでしょう。
 放射能汚染による恐怖、深刻さは増すばかりです。4月初め、私が住んでいたところでの人たちから頼りにされてた60歳の男性が自ら命をたちました。また、有機農業の人、酪農家の主人が放射能から自分の仕事を守るすべをなくした人たちが何人も自ら命を落としていったのです。
 
 あの日から福島は生き地獄となってしまったのです。
 それでも(海江田)経済産業大臣は、日本の経済発展のために原子力が必要だと言っています。経済発展のため、そんなに原子力が役立つとおっしゃられるなら、なぜ、去年あたりの失業者の数、若者までが仕事がなく、生活保護を受けなければ生きられない、毎年3万人以上の自殺者がいるという現状はあってはならなかったはずです。
 もし経済が原子力を頼らなければ成り立たないとしたら、その経済はもはや人民を奴隷とし、人民の身も心も破壊してしまう魔物です。
 アメリカの大統領リンカーンが奴隷解放の折、言った言葉です。「人民による人民のための人民の政治」
 福島県民の命は、いや原子力発電所立地地域の住民の命は原子力発電が国策として始められた時から軽視されていたのです。そうでなければ、原子力のことが起きた時に、国の誰もがうろたえ、あわてふためき
何の手だてもなく過ごせるはずがありません。福島の子どもたちが高い放射能にさらされることはなかったはずです。
 
 福島県になぜ原子力発電なのでしょう。東京には身動きできないほどのりっぱな会社があります。国策であるならば、あとわずかでも、広い土地のある福島県に回せば、東京の人たちもそう窮屈な思いをせずに生活できたはずです。
 
 今の日本の経済は、国策として使われる原子力という悪魔が、とどまることを知らない欲望の経済をあやつり、人民を奴隷としているのです。
 それが何より証拠に、恐ろしいモノを安心・安全とウソをつき、高い放射能を低いと言い、恐ろしいと怖がる正直な人たち、正直な心を、ヒステリックだと自民党の石原(伸晃)国会議員が堂々と言ったのです。
 福島の地震を「想定外」というのであれば、今すぐにでも起きてもおかしくないと言われる地域の地震は起きないという想定外もあるのではないか。それならば、東京に原子力発電所を作り、東京の会社は東北にもってきてはどうでしょう。 
 私は福島県沖の海が、たくさん魚の取れるゆたかな海が、大好きでした。県土に広がるゆたかな山々が大好きでした。 この福島を復興させることができるとすれば、原子力に頼る悪魔ではありません。世界中の愛ある人民の、正直な、思いやりのある、おだやかで、誰一人として死ぬことのない再生可能なエネルギーを、世界中の人民の、日本中の人民による、東北の人民のがまんと思いやりのエネルギーを日本に、そして世界中に送ることです。」
/////////////////////////////////////////////////
  震災を口実とした大量雇い止めの攻撃が加えられている福島の郵便事業で働く青年労働者からは「非正規ユニオンを結成して反撃を開始した」と闘いが報告され、「震災解雇絶対反対」の決意が表明されました。

 全学連福島大学派遣団と福島大学学生は「福島大学では13日から5日間で100筆を超える反原発署名が寄せられた。学生こそが声をあげねばならない。7月8日には東北大学で大集会を実現する」と報告しました。

 7月17日にいわき市で集会!!!!

 怒りを結び、団結し、未来を開こう!

 集会では、さらに仙台市職労、国労秋田、三浦半島地区教組、星野再審全国連絡会議の星野暁子さん、沖縄現地、8・6ヒロシマ大行動実行委員会、動労水戸はじめ沢山の発言がありました。

  ここでは、動労水戸の発言で発表された「7・17いわき大集会」の案内のチラシを紹介します。

線路を還せ!職場を還せ!故郷を還せ!

すべての原発をとめよう! 7・17いわき集会

◆とき  7月17日(日)13:00

◆ところ LATOV(ラトブ)6階(いわき駅南口 徒歩1分)

★動労水戸(国鉄水戸動力車労働組合)

★協賛 ふくしま合同労働組合・茨城県地域連帯労働組合・福島県労働組合交流センター・茨城県労働組合交流センター・東日本大震災現地救援対策本部

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   主催の動労水戸は、政府の「復興」政策の中で放射線高線量区域にある常磐線の「復旧」工事強行で被ばく労働を強制される攻撃に真向から対決が求められる労働組合です。住民の命御と健康も、乗客の命と健康も、労働者の命と健康も犠牲にさせるわけにはいきません。被ばく労働強制ゆるすな!団結なしに安全なし!当サイトは、7・17は今後の反原発闘争にとってとても重要な位置を占めるものと考えます。                                          

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6・19怒りのフクシマ大行動 【報告②】 「子どもを守れ」「福島を還せ」に応えるのは労働者階級の責務

2011年06月21日 | 福島に連帯、放射能から子ども守れ

2011・6・19フクシマアピール

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(↑ 共同通信の配信から転載)

 集会では、「すべての原発の即時停止・廃止を求める署名」の呼びかけ人であり、ふくしま合同労働組合執行委員長をつとめる市川潤子さんから以下のアピールが読み上げられ、会場を埋め尽くしたすべての参加者の拍手をもって、これからの闘いへの決意を新たにしました。

/////////// 発せられた6・19フクシマアピールの全文 ////////////

  本日は、3月11日の大震災、福島原発事故以降、福島現地で闘われる最初の全国闘争です。原発事故に悩み、悲しみ、苦しむフクシマの思いのすべてを心の底からの怒りに変えて、政府、東電と徹底的に闘うことを宣言する場です。

 労働者、農民、漁民、母親、青年、学生が団結し、怒りを一つにしてフクシマから全世界の原発を止めよう! 原発も核も放射能もない社会を実現するために闘いを開始しよう!

 原発事故はすべてを変えた! 家を奪われ、仕事も生活の糧も奪われ、はぐくんできた農地や家畜を奪われ、そして子どもたちの未来まで奪われようとしています。地震、津波での犠牲のうえに、福島第一原発事故によって数万人が着の身着のままに避難を強制されました。原発事故や放射能汚染の状況はまったく知らされず、「ただちに人体に影響はない」がくり返されながら、「安全」なはずの地域が計画的避難地域へと拡大され、3カ月が過ぎた今でも避難が続いています。
 

 県内外への避難民は10万人、県外への転校を余儀なくされた小中学生は1万人を超えています。家族も地域のつながりもバラバラにされ、仕事も金もないのに「自立」だけを求められる現実の中で、人間としての尊厳までもが奪われようとしています。
 

 多くの避難民もいる福島市、郡山市など県内の3分の1の地域では、100万人を超える人々が年間20㍉シーベルトにせまる高放射線量のもとでの不安な日々を強いられ、原発で働く労動者には過酷なまでの被曝労働が毎日強制されています。
 

 これほど甚大な被害を出し、私たちに言い尽くせぬような苦悩、絶望を強制しながら、国や東電は自分たちだけは安全な場所にいて、マスコミや御用学者を使って、自らの責任を隠蔽し続けています。何人もの農民を「原発さえなければ」と自殺に追い込み、子どもへの「年間20㍉シーベルト」を許容する、政府や東電がやっていることは人殺しそのものです。こんなことは絶対に許せません。
 

 文科省の原子力関連予算だけで、今年度じつに2571億円。核開発のためには金に糸目をつけないくせに、「年間20㍉シーベルト」の撤廃はかたくなに拒み、校庭の削り取った汚染土も放置したまま、子どもたちの命を守るための最低限のことすらしていません。環境省は、放射能で汚染された瓦礫(がれき)の最終処分場は福島県以外にはありえないと言い放ちました。ふざけるな! 福島をなんだと思っているんだ! 私たちはモルモットではない!
 

 政府の新成長戦略会議では、海江田経産相が「原発の再起動に全力を上げる」と発言していたことが発覚しました。事故などおかまいなしに、あくまでも原発政策を推進しようというのです。この国は本当に腐っている!
 

 このまま黙っていていいのか、これはフクシマに対する挑戦状です。「国家の成長」が原発推進なしにはできないというなら、そんな国などいりません。労働者人民の命、子どもたちや青年の未来よりも、核武装と一握りの資本家の儲けを選ぶ社会など断固拒否します! こんな連中を、これ以上のさばらせておくわけにはいきません。全ての財産を吐き出させ、全ての責任をとらせなければなりません。
 

 労働者、農民、漁民、学生、市民、すべての怒りをひとつにして、国と東電にぶつけよう! 今日をその出発の日にしよう! 全国・全世界の原発を廃止する闘いをここフクシマの地から開始しよう! 資本主義のもとでは原発事故は収束できません。国の言う「復興」など欺瞞です。
 歴史を動かしてきたのは、いつの時代も私たち労働者人民の大衆的実力行動です。世の中を動かしているのが誰なのかを資本家たちに、国に思い知らせてやりましょう!
 

 労働組合が、被曝労働を前提としてしか成り立たない原発に反対していれば原発は作れなかったはずです。労働者は労働組合を軸に団結して、先頭に立って闘い、農民もともにすべての民衆が力をあわせて、全国、全世界とつながらり、実力で、奪われた一切を取り戻しましょう!
 

 核と人類は共存できません。原発は廃炉以外ありません。大震災と原発事故を受けて、青年が、すべての人が、社会のあり方、生き方を自らに問いかけています。資本主義社会に労働者人民の未来はないことに気づき始めています。
 

 6・11は全国で100万人が「原発止めろ、原発なくせ」の行動を起こしました。全世界で「フクシマをくり返すな」の数百万のデモが闘われています。福島県内でも郡山、いわきと闘いが始まっています。あくまでも原発を維持し、核武装しようとする連中を、やっつけるために立ち上がりましょう! この社会のすべての生産を担い動かしている、私たち労働者や農民が主人公となる社会を今こそ自らの手でつくり出しましょう!
 

 子どもたちの未来をかけ、人類の生存をかけて、デモで、ストライキで闘おう! 労働者とすべての民衆の連帯と団結こそが未来を拓く力であり希望です。放射能に未来を奪われてたまるか! 今こそ怒りを声にして行動しよう!
 
 すべての原発をすぐに止めよう! すべての原発を廃止しよう!
 政府と東京電力は、福島第一原発事故の一切の責任をとれ!
 すべての被害をただちに補償しろ!
 政府と東京電力は、すべての情報を開示しろ!
 原発で働く労働者に被曝を強制するな!
 すべての放射能汚染を除去し、一切を元に戻せ!
 文科省は「年間20㍉シーベルト」通達を撤回しろ!
 震災解雇を許すな! すべての非正規職を撤廃せよ!
 あらゆる職場にたたかう労働組合をつくり、ストライキで闘おう!
 すべての核兵器を廃絶せよ!
 8・6ヒロシマ、8・9ナガサキへ総結集しよう!
 ヒロシマ・フクシマ発1000万署名を集めよう! 

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(↑ 地元の福島民報6月20日から転載)

 集会では、フクシマの怒り、福島の労働者農民漁民母親学生市民の叫びが何人にもおさえられない怒りと叫び、訴えが続きました。その先頭に立って、福島の労働者階級を代表する労働者の決意が表明されました。そのすべてが、6・19フクシマアピールとして集会アピールとして発表され採択されました。

 原発の即時停止・廃止へのカギが、労働者階級の闘いにあること、全労働者の団結による闘う労働組合の再生と創造にあること、労働者農民漁民母親学生市民の連帯にあることが鮮明になりました。この日の怒りのフクシマ大行動に全国から参加した人々の決意を今後の全国での、とりわけ労働者の懸命の決起への決意として表明した動労千葉・田中康宏委員長の発言要旨をお伝えします。

 「今起きていることは、これは生きるための、人間が人間として生きることができる社会にするための戦争なんだと思います。絶対に負けてはいけない戦争なんだと思います。私はすべてのことに怒っています。この国の政府はいったい何なんですか。子どもたち、何十万、何百万という人々の、その命を日々奪っていて、それで東京電力や政府は自分達だけを守ろうとしている、自分たちだけを守るために人々の命を奪う。この国の政府は何なんですか。経産省も文科省も御用学者も政府も、こんな連中は国民が一人もいない無人島にでも追放してそこで誰もいないところで統治をやればいいんです。後は僕らがやらなければならない。

 だけど原発事故が起きなかったらこの社会はよかったんでしょうか。私は違うと思います。原発事故が起きる前から非正規だ、ワーキングプアだ、地方きりすてだ、こういうかたちで労働者が生きることのできない社会にされていたと思います。すべてを変えるしかない、私はそう思っています。

 この状況下で私たちに何ができるか、考えてきました。できることは沢山あります。絶対にあきらめないこと、社会を変えるまで私たちが闘いをやめないこと、福島の皆さんの叫びを孤立させないで全国で必死になって闘い抜き声をあげ続けること、やれることは、やはりたくさんあります。

 もうひとつ、労働組合運動に関わっている者として皆さんに心から詫びなければならないと思っています。労働組合のこのていたらくです。この現実がなければこの原発事故のようなことはおきることはなかった。本当に申し訳ないと思っています。小さな職場からでも、原発に賛成して推進するような組合ではなく、人間が人間として団結して生きていくことができる社会を作り上げていく労働組合に作り直していかなければならないと思っています。

 どうか福島の皆さん、頑張ってください。私たちも全国で必死で闘っていきます。がんばってください。」

 ★集会アピールと前掲の動労千葉・田中康宏委員長の発言は以下をクリックして動画でご覧になり直に聴くことができます。いずれも今後の反原発の大運動の指針となる中身なので、6・19アピールと田中委員長発言の骨子を文字媒体としてもこのサイトで前掲しました。インターネットを利用されていない方に広めたい方は、お手数ですが、記事をプリントアウトしてぜひお伝えくださるようお願いします。
以下の転載動画では集会状況含めてご覧になれます。

 http://www.youtube.com/watch?v=p64l5deQ74o&feature=youtu.be

《次回に続く》

 次回:6・19怒りのフクシマ大行動【報告ーその③】

 

 

 

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6・19 怒りのフクシマ大行動(報告①)1600名の労働者農民漁民母親学生市民が決起

2011年06月20日 | 福島に連帯、放射能から子ども守れ

 6月19日、福島市街なか広場に東日本大震災・福島原発事故被災地、福島県内の労働者農民漁民学生を先頭に全国から駆けつけた1600名の大集会が開催され、「放射能に未来を奪われてたまるか!すべての原発を止めよう!6・19怒りのフクシマ大行動」が闘われました。

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 6月11日の全国で150か所を超える原発やめろ百万デモの爆発のうえに原発事故の、地震・津波・原発・風評の直接最大の被災地であるフクシマでもたれたこの6・19の渾身の怒りの総決起は、全国全世界からの原発と核の廃絶を訴え、全国全世界に呼びかける新たな闘いの宣言の場になりました。

 被災地フクシマ自身が、原発に絶対負けない、原発・核の廃絶まで徹底的に闘うと宣言し、全国から結集した人々、とりわけ闘う労働組合が、労働運動の再生を賭けて労働者階級としての責務に賭けてフクシマとともに全原発の停止・廃炉・廃止まで闘う、原発なしには成り立たない政府と国をたおすまで闘うと宣言しました。集会後、福島県庁と東電福島支社に対して怒りの抗議デモが行われました。福島原発事故以来はじめて福島市で闘われたデモであり、翩翻と翻る多数の労働組合旗を押し立て、沢山の横断幕を掲げ、手に手に思い思いのアピール、メッセージボードを掲げて、福島では近年最大のデモが闘いぬかれました。

 この日の闘い=6・19怒りのフクシマ大行動と集会が発した2011・6・19フクシマアピールは今後の原発・核の廃絶まで、原発・核を必要とする、人間が生きられないこの社会を根底から変革しきるまで終えることのない闘いの方向性をきっぱりと出しきりました。祈るだけではない、願うだけでもない、怒りの行動を開始する!・・・闘いの鐘は福島から打ち鳴らされました

 6・19フクシマ大行動の内容と意義は鮮烈にして明瞭この上ない歴史的な重大なものです。当サイトとしても集会に参加できなかった人々、6・11新宿はじめ原発やめろ百万デモにたちあがったすべての人々に、チェルノブィリをはるかにこえる放射能大人災のもとで子どもたちの未来への不安と危機感と怒りを抱くすべての人々に、最大限その中身の具体的全容をお伝えしたいと思います。とうてい一回の記事では足りません。今回を含めて数回に分けてお伝えします。

 

 集会主催者を代表して元福島県教組委員長の清野和彦さんは、原発事故とそのひきおこしている放射能被害のすべてを「想定外」の一言で言いぬけようとする政府・東電のウソと犯罪性を「絶対に許せない」と弾劾したうえで、「これからのこと」として「問題は子どもたち」「子どもたちの未来を守れるかどうか、最大の力点をここに傾けて共に徹底的に闘ってほしいと訴え、そのためにも労働組合、労働運動の力を出し尽くして闘おう」「原発をなくすために労働組合と学生自治会を先頭に持てる力を出し尽くして闘おう」と呼びかけました。

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 現地福島の農民を代表して、「すべての原発の即時停止・廃止を求める署名」の呼びかけ人でもある酪農家、ネットワーク「結(ゆい)・福島」の鈴木光一郎さんは1週間前に原発に対する恨みの言葉を残して酪農家が命を絶った、福島では命を自ら絶つ人が後を絶たない。しかし、絶対に農民は負けない。必ずや労働者農民の力で酪農と営農を回復する、復興をかちとってみせる」と表明し、大内さんは「この福島に残り、大地を蘇らせる闘いをやり抜く、自分たちの力でのりこえてみせる」と表明しました。

 呼びかけ人であり保育園と療育センターに身を置く立場から桜の聖母短期大学名誉教授の佐々木信夫さんは「命どう宝とは、命、とりわけ子どもの命こそかけがえのないということだ」と訴え、放射能をまきちらし、福島県民とこどもたちの命を危険にさらし続けて3ヶ月間、いっさい真実も情報も隠し続けてきた政府と東電を弾劾し、「1日も早い《収束》とともに、何よりも原発をなくすしかない」と原発廃止を呼びかけ、「福島では子どもたち、園児が遊ぶこともできなくなっている、心身ともに大変厳しい状況に置かれている」と強く訴えました。

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 国労郡山工場支部職長の橋本光一さんは「問題は原発廃止が可能か不可能かということにあるのではない。原発廃止の怒りの声をあげる、怒りの行動を開始する、ここからしか何も始まらないし、いかなる闘いの発展もない」と階級的人間的憤りと不退転の決意をこめて原発廃止の怒りの決起を呼びかけました。

 福島県教組書記長の角田政之さんは「1万5千人の生徒と800人の教師が避難を強いられ、県外避難は7000人に上り、60校が再開できない状況にある。教職員も多数被災し、家族がバラバラにされ、遠距離通勤し、担任制も崩壊している」「心のケアの問題が切実に必要になっており、避難先では特に心のケアが必要なな子どもが増えている」と被災地・福島の学校現場、教育現場で起きている現実を報告し、このような状況の中で何人教職員を増やしても足らない現実にあるにもかかわらず、福島県は「津波で60校をなくした」ことを理由に「来年新規教員を採用しない」と決定していることに対して許しがたいことだと抗議し弾劾しました。さらに母親たち、教師たちの抗議を前に「20ミリシーベルトという基準値を文科省は「1ミリシーベルトに下げる」としたが、学校だけの問題ではない。子どもたちと私たちのすべての生活の場で1ミリシーベルト以下にしろと要求して闘う」と決意表明しました。

次回 6・19怒りのフクシマ大行動ーその②-に続く。次回は、集会アピールを中心にお伝えします。

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6月19日(日)福島での怒りの大行動に行こう!「福島のお母さん達の声」を伝える動画転載します。

2011年06月14日 | 福島に連帯、放射能から子ども守れ

 今日は、原発廃止の大運動にとって6・11に続く大きな焦点となっている福島現地でいま起きていることについて取り上げ、呼びかけられている目前に迫った6・19怒りのフクシマ大行動についてお伝えしたいと思います。

「私たちは毎日が、子どもたちを戦場に送りだすような気持ちで学校に送り出しています・・・・・」(福島のお母さん達の声)

 以下に転載し、お伝えしたいのは、「いのちを守るお母さん全国ネット」企画の動画です。27分間の動画ですが、ぜひ、ご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=r-eQTthfDhM&NR=1

  既に5月の福島の母親たちの文科省抗議、「年20ミリシーベルト基準値」撤回要求の行動、俳優・山本太郎さんらの訴えと行動を通して、多くの方々はご存じと思いますが、4月19日、文部科学省は、学校等の校舎・校庭等の利用判断における放射線量の目安として、年20ミリシーベルトという基準を、福島県教育委員会や関係機関に通知しました。この年20ミリシーベルトは、屋外で3.8マイクロシーベルト/時に相当すると政府は示しました。

 3.8マイクロシーベルト/時は、労働基準法で18歳未満の作業を禁止している「放射線管理区域」(0.6マイクロシーベルト/時以上)の約6倍に相当する線量を子どもに強要することを政府が平然と宣言したものです。

 福島第一原発事故とその日々悪化・深刻化する状況は、大地震・大津波に加えて、放射能によって、福島県民から家も仕事も農地も海も奪い去り、空気まで奪い尽くしています。既に着の身着のままで強制的に避難させられたままの警戒地域20キロ圏内の6万人の避難者、いっさい情報を知らされぬまま被曝にさらされ続けた上にいきなり避難指示・命令を出され、村=故郷を奪われた計画的避難区域の人々、せめて子どもだけは放射能から逃したいと県外に疎開・転校した子どもたち、放射能被曝しながらいまだ避難の指示も対策も講じられず、学校・幼稚園・保育所に通学・通所し、「外で遊ぶな」「マスクをしろ」ということしか伝えられず、疎開・避難もできずに放置され続けている子どもたち・・・・・これがこの国の政府と行政、電力資本(東電)が福島県民と子どもたちに強いている現実です。怒りがこみあげてきます。

 この許しがたい政府と財界の所業といっさいの無責任をもっとも乱暴この上ない形で示したものこそ子どもたちへの「年間20ミリシーベルト基準値」にほかなりません。(この子どもたちの被曝問題とともに、人命無視・安全無視の原発内作業従事の労働者への被曝労働の問題が大きな本質的問題としてあります。この被曝労働については機会を改めてお伝えします。)

 「年20ミリシーベルト」という値は、原発労働者が白血病を発症し労災認定を受けている線量です。ドイツの原発労働者に適用されている最大線量です。さらにこの基準は、放射能に対する大人よりはるかに高い子どもの身体組織の感受性を完全に無視したものであり、しかも内部被曝をいっさい考慮していません。このかん福島県によって県内の小・中学校等において実施された放射線量の観測結果によれば、「放射線管理区域」(0.6マイクロシーベルト/時以上)に相当する学校が75%を超え、さらに「個別被ばく管理区域」(2.3マイクロシーベルト/時以上)に達している学校が約20%もあります。おそるべき危険な状況と言わねばなりません。

放射能から子どもたちを守れ!原発を今すぐ止めろ!故郷を還せ、福島を還せ!・・・これは福島県民と私たち全国すべての労働者人民の百%正義の要求だ!

 福島の労働者農民漁民学生市民は、「毎日が戦場」のような現実の中で懸命に生き抜いています。怒りの声を、訴えを全国に対して伝えています。政府は、放射線量にしても汚染濃度にしても、危険性についても、実際に起きている被曝実体についてもいっさい伏せ、さらにいっさい責任をとろうとはせず、無責任を決め込んでいます。現在では関東地方や首都圏でも低線量被曝の疑いが濃厚な鼻血、声がれ等々が頻頻と報じられ始めていますが、福島では幼児や小学生に鼻血の子どもが出ている事実が相次いでいながら、いっさい知らされていません。うかがい知れるのはツイッターやブログからだけです。政府・東電、行政は、福島と全国を完全に分断すべく、情報統制をおこなっています。私たちはこれを打ち破って福島の母親たち、保護者たちが声をあげて、いま子らの未来のために渾身の行動に出ていることに何としても応えなければなりません。福島では、福島市、いわき市、郡山市、飯館、川俣、浪江、双葉、南相馬をはじめとして真実懸命の闘いが闘われています。          

 郡山市では6・11全国同時の反原発行動として、郡山駅前に郡山市職労、小名浜地区労、国労郡山工場支部、福島合同労組等の労働組合を先頭に350名が集まり、「原発いらね6・11パレード」が400名の参加で取り組まれ、「ノ―モアフクシマ」「子どもの命を守れ」と訴えています。(↓ 以下に画像転載)

                     Tky201106110418

6月19日(日)13時:福島市・街なか広場に行こう!

 以下は案内チラシ(表裏)の転載です。政府は前記の通り、被災地・福島と全国の分断、情報統制と福島の被災者の怒り、労働者農民漁民の決起の孤立無援化を明確に意図しています。6・11に立ちあがった全国の私たちが福島の人々の怒りと懸命の闘いに結びつくことこそ、分断をうちやぶり、原発廃止への大きな展望を切り開きます。なすべきことでできることをやろう。私たちの心を福島の人々の心を一つにしよう。

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 放射能に未来を奪われてたまるか!
 すべての原発をとめよう!
  6・19フクシマ大行動6月19日(日)午後1時~集会、3時~デモ

  @福島市・街なか広場)

 

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5月23日 ~子ども20ミリシーベルト撤回!福島の子どもたちを守れ!国会行動

2011年05月23日 | 福島に連帯、放射能から子ども守れ

「子どもだけは守りたい」、もう黙っていられない!

 福島市、いわき市をはじめとして福島原発事故放射能被災地で子どもたちのいのちと健康をまもるために母親たち、学校教師たち、地域住民の原発廃止、放射能汚染被害抗議、文科省のインチキ上限基準値撤回の行動がまきおこっています。

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 中学校などの屋外活動を制限する放射線量上限を年間20ミリシーベルトとした国の暫定方針は高過ぎると、福島県の住民が23日午後、文部科学省正面玄関前に集まり、暫定値の撤回を求めました。要請したのは市民団体「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」。
 父母らは子どもの安全を繰り返し訴え、上限値の撤回を求める1万5000人以上の署名を提出。土壌の除染や汚染された土壌を国が引き取ることのほか、疎開が必要な場合、その費用の負担などを文書で要請した。福島からの抗議の決起を先頭に国会内では院内集会が闘われました。5・23行動には参議院議員会館内で開かれた集会と合わせ、子供を持つ父母ら500人以上が参加しました。

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