もう20年以上も前の話です。アレックスは母親のももちゃん、弟のグレース(女の子みたいに優雅な子だったのでこの名をつけた)と一緒に春のある日やって来ました。後で聞いた話ですが、近所のお蕎麦屋さんの裏の空き地で生まれたらしいです。この頃は私も若かったので、一生懸命猫ちゃんたちの世話をしました。犬小屋を買ってニャンたちの住み家にしてあげました。もも、グレース、アレックス、そして友人のキディとぎゅうぎゅうになりながら寝ていました。楽しい思い出です。ももちゃんはこの後しばらくして何処かへ行ってしまいました。必死に探しましたがダメでした。やはり動物の世界は親子が(特に子がオスの場合)長く同じ場所にはいてはならないのでしょうか?息子たちが安心できる場所を確認してそっと去って行きました。アレックスはその後交通事故に会い、獣医さんで大手術をして頂きましたが、前足が後ろにひっくり返った状態になり、野良にはできないから、貰い手を探しましたが、行った先々で何度も断られ、最後に院長が病院の猫として飼って下さいました。私が飼ってあげたかったのですが、おっさんが猫嫌いで飼ってあげられませんでした。野良ちゃんでしたが、初めから抱っこも出来ましたし、とても懐っこい子でした。病院の看護婦さんたちにものすごく可愛がられました。面倒見のいい子で、子猫の世話をしたりで、それはそれは可愛がって頂きました。もともと持っていた病気があったらしく、8年の生涯でしたが、看護婦さんたちが目を真っ赤にして泣き悲しんで下さいました。それくらい可愛い良い子だったのです。グレースはその後一人私の所にいました。キディはどこかへ行ってしまい、ずっと後に聞いた話では、可哀そうに近所でクルマにはねられ亡くなったそうです。この子も可愛い子でした。そしてある日グレースにのみの薬を射したら、驚いて逃げ出し、それ以来帰って来ませんでした。あちこち探し回りましたがやはり見つけられませんでした。何処で生涯を終えたのでしょうか?野良ネコちゃんたちとの思い出はたくさんありますが、その後ももちゃんのたった1人の娘、べスちゃんがやってきて、この子も外の小屋で生涯を過ごし、最後の晩はサンルームに入れてあげて亡くなりました。ベスも、アレックスも今は小金井のお寺に眠っています。
今日は100円ショップに行ったり、昔通った懐かしい道を歩いて万歩計は5742歩でした。アニーも、チャロも元気に過ごしています。
アレックスです 親子で食事中 左からグレース、もも、アレックス ベス出来たばかりの庭で