中国旅行記: スーの「あら!中国」

中国・蘇州を拠点に定年後を楽しむ男が、中国での日常生活や旅行で「あら」「おや」「へー」と感じたことを文章と写真で綴る。

メインストリートに刀鍛冶の名

2009-04-20 07:13:44 | 蘇州の街

  蘇州の旧市街地は南北6キロ、東西4キロほどの長方形をしていて、その中心を東西に貫く道路の名前は干将路といいます。中央を運河が流れ、その脇を庭園風の緑地にした蘇州らしい道路です(写真)。いまは地下鉄1号線の工事中で、その美しさが損なわれていますが、そのうち元の姿に戻るでしょう。

  中国の大都市のメインストリートには人民路、中山路(中山は孫文の呼称)、解放路といった中華人民共和国建国にまつわる名前か、南京路、長安街といった地名をつけることが多いのに、蘇州の干将路はどういういわれか、気になったままでいました。たまたま、呉越がこの地域の覇権を争っていた2500年ほど前に有名な刀鍛冶がいて、その名前が干将ということを知り、インターネットで調べてみると、果たしてこの刀鍛冶の作業場(工房?)がこの道路あたりにあったことからつけられた名前だと言い伝えらているそうです。

  蘇州でも中心を南北に貫く道路は人民路と名づけられていますが、他の道路は古いいわれのある名前のものがほとんどです。古いいわれを大事にするのは趣があっていいものだと思います。

  今日夕方から洛陽の旅に出ます。3,4日ブログの出稿を休みます。

 クリックして投票をお願いします→http://blog.diary-ranking.com/cgi-bin/in/ueno/

 

  


行きたくない散髪屋さん

2009-04-19 07:46:23 | 買い物・衣食住

  行きたくないけど仕方がない。私にとって蘇州の散髪屋さんはそんなところです。

  蘇州でこれまでに行った店は3軒あります。最低料金が35元のところ、60元のところ、38元のところの順番に行き先を変えました(1元は約15円)。

  何が嫌かというと、だいたいは何も聞かずに短く刈り上げてしまうのです。そこで、最近は短く刈り上げた頭部の絵を描いて×、すそだけを刈った好みの頭部の絵を描いて○をつけた紙を持ち込んでいます。ところが、先日、散歩の帰りに店の前を通ったので、絵を持たずに入り、「短くしないで」と頼んだのですが、刈りあがったときは後の祭り。そのうえ、刈り方がまだらで両耳の後ろ辺りが大きな禿のようになってしまっていました。

  かみそりで顔を剃ってくれることもありません。前に住んだソウルもそうでした。英国や米国に住んだ友人によると、「かみそりを首に当てられて安心しているのは日本人ぐらいなものだよ」とのこと。月に一度ぐらいは産毛も剃ってもらうのが気持ちいいのに……。

  その代わりというのか、蘇州では若い女性が散髪前に軽くマッサージをしてくれます。悪くはありませんが、無くてもいいサービスですね。

  住宅地の路地裏の普通の家の前や公園で客を椅子に坐らせて営業している散髪屋さんも時々見ます(写真)。料金は聞いておりませんが、安いんでしょうね。

  クリックして投票をお願いします→http://blog.diary-ranking.com/cgi-bin/in/ueno/

 


壁で仕切られた井戸

2009-04-18 08:32:16 | 蘇州の街

  面白い井戸を見つけました。壁で半分に仕切られています(写真)。場所は、旧市街地北西部を東西に走る桃花塢大街の北側にある住宅地です。

  壁の内側は最近開発されたと思われる戸建てがたくさんある高級住宅地、外側は庶民の住宅地です。井戸の中はかなり大きな円形になっていて、内側にも取水口がありそうなのですが、よく見えません。高級住宅地の入口は門が閉まっていて入れませんでした。

  この高級住宅地が出来たときに井戸を仲良く分け合ったのか、境界線が井戸の上というだけなのか。何かドラマがあったのでしょうね。

  クリックして投票をお願いします→http://blog.diary-ranking.com/cgi-bin/in/ueno/

 


蘇州の都市競争力は?

2009-04-17 08:11:10 | 社会

  蘇州の環境競争力は中国の都市の中で第一位――15日の蘇州日報がトップニュースとして報じました(写真はその詳報を伝える2面)。中央政府系の権威ある研究機関、中国社会科学院が毎年実施している都市競争力評価の結果です。このブログは主に蘇州のことを紹介していますので、読んで頂いている皆さんにも蘇州の中国での位置づけは参考になると思い、少し詳しく紹介します。

  調査は、まず省級都市(省の中核都市、香港、台湾を含む)294を対象に生活水準、経済規模など5項目について評価し、その結果から主要51都市を絞り込んで人材、科学技術、政府管理など12項目の評価をしたといいます。総合評価の上位10都市は香港、深圳、上海、北京、台北、広州、青島、天津、蘇州、高雄の順でした。12項目の中で蘇州が10位以内に入ったのが写真の新聞で表になっている5項目のようです。

  このブログでもしばしば蘇州の庭園、公園、街路樹、運河、湖などを紹介していますから、蘇州の環境がすばらしいことはお分かりだと思います。ただ、これで中国一だといわれると、うれしい反面、心もとないところがあります。運河の水はにごり、空気はホコリと排気ガスでかなり汚れていると思うからです。逆に言えば他の都市がもっと悪いということになります。

  水質改善に取り組んでいるし、空気も建設ラッシュが一段落するとホコリっぽくなくなると期待しているのですが……。

 クリックして投票をお願いします→http://blog.diary-ranking.com/cgi-bin/in/ueno/

 

 


暑くなってホッとしたこと

2009-04-16 06:57:03 | 天候・季節

  蘇州気象台によると、昨日の蘇州は31度まで気温が上がりました。街で半袖姿や上着を脱ぐ人をたくさん見かけたのもうなづけます(写真)。

  天候が暑くなって安心したことがあります。今年の鳥インフルエンザシーズンが終わったと思えることです。蘇州日商倶楽部も、冬の間は鳥インフルに関する情報を盛んに流してくれていましたが、最近はそれがなくなりました。私は10月末ごろには中国滞在を切り上げる予定をしているので、中国で鳥インフルシーズンを迎えることはもう無いでしょう。

  神経質過ぎるかもしれませんが、中国を拠点に2年ほど生活しようと計画したとき、鳥インフルが中国で人から人へ感染し始めたら、すぐ帰国するつもりでいました。鳥インフルに対する不安は日本でもありますが、中国はそれで毎年何人か人が死んでいるし、必要な情報をすぐに知らせてくれるとは限らないという不信感があるからです。

  中国人や仕事で駐在している人たちは、定年退職して仕事を持たない私のように気軽に逃げるわけにいきませんから、中国で鳥インフルが人から人に感染する変異を起こさないよう、祈るばかりです。

  クリックして投票をお願いします→http://blog.diary-ranking.com/cgi-bin/in/ueno/

 

  


芸圃(下)簡素、優雅な住宅

2009-04-15 08:15:35 | 蘇州の園林(街)

  芸圃は庭園部分と住宅部分が2分された構造になっています。私はその住宅がどれも簡素で、質朴な感じがするので好きです。

  写真の応接間は住宅の中でも一番表向きの部屋ですから、趣向を凝らしているのですが、他の庭園と比較すると、飾りすぎず、優雅な雰囲気を漂わせていると感じます。

 クリックして投票をお願いします→http://blog.diary-ranking.com/cgi-bin/in/ueno/

 

 

 


芸圃(上)行くのに迷う世界遺産の庭園

2009-04-15 07:53:45 | 蘇州の園林(街)

  この写真が世界遺産の庭園、芸圃の入口付近と言われて、信じられますか? 蘇州旧市街地北西部の庶民的な住宅地の中にあります。入口の前は車が入れない狭い路地、近くの比較的大きな道にも案内がありません。私は地図を片手に2回行きましたが、2回とも迷って人に聞きながらたどり着きました。

  蘇州には世界遺産の庭園が9箇所もあります。世界各地、中国各地から来る旅行客は必ずといっていいほど庭園を回りますが、行くのは拙政園、留園、獅子林など中でも有名な庭園になります。世界遺産であっても観光客が余り訪れない庭園がごろごろしているのです。

  おかげで、いい庭園を静かに観賞できるというのが蘇州に住む者が受ける恩恵です。しかも入園料は10元(約150円)。

  クリックして投票をお願いします→http://blog.diary-ranking.com/cgi-bin/in/ueno/

 


高速道路沿いに広告塔の行列

2009-04-14 07:10:25 | 経済

  昨日に続いて広告の話題です。蘇州、無錫、杭州あたりの高速道路や幅の広い一般道路の脇に大きな広告塔がたくさん立っています。看板部分は縦3メートル前後、横7メートル前後、塔の高さは20メートルほどもあるでしょうか。多分、他の地域にも同じようなところがたくさんあるのではないかと思います。

  写真は蘇州の中心から20数キロのところをぐるっと取り囲んでいる、「外環状」と呼ばれる高速道路と、無錫方面に行く高速道路の交差点付近で撮ったものです。高速道路同士の交差点や、ゆるく大きなカーブを描いているようなところは”広告塔銀座”。運転する人が気を引かれたら危ないですね。それに、大きな台風が来ると、看板が吹き飛ぶかもしれません。蘇州は台風が少ないので、いいのかもしれませんが。

  看板部分が空白になっていて「広告募集」と書いてあるものも時々見ます。しかし、今の世界不況で空白の看板が増えたという感じはしません。アジア通貨危機の最中にソウルに行ったときは、地下鉄構内の壁にかかる電光広告が軒並み白くなっていたのを見ました。今の中国は、当時の韓国のような深刻さは無いということだと思います。

 クリックして投票をお願いします→http://blog.diary-ranking.com/cgi-bin/in/ueno/

 

 


路線バスの後ろに電光広告

2009-04-13 07:21:41 | 交通事情

  写真のバスは拡大蘇州市を構成する常熟市を走っていたバスで、番号をつけているので市営路線バスだと思います。後部窓の中央に赤い文字が写っています。これは電光掲示板になっていて、右から左に広告の文句が動いていました。新手の広告で面白いので写真に撮りました。

  クリックして投票をお願いします→http://blog.diary-ranking.com/cgi-bin/in/ueno/