蘇州の旧市街地は南北6キロ、東西4キロほどの長方形をしていて、その中心を東西に貫く道路の名前は干将路といいます。中央を運河が流れ、その脇を庭園風の緑地にした蘇州らしい道路です(写真)。いまは地下鉄1号線の工事中で、その美しさが損なわれていますが、そのうち元の姿に戻るでしょう。
中国の大都市のメインストリートには人民路、中山路(中山は孫文の呼称)、解放路といった中華人民共和国建国にまつわる名前か、南京路、長安街といった地名をつけることが多いのに、蘇州の干将路はどういういわれか、気になったままでいました。たまたま、呉越がこの地域の覇権を争っていた2500年ほど前に有名な刀鍛冶がいて、その名前が干将ということを知り、インターネットで調べてみると、果たしてこの刀鍛冶の作業場(工房?)がこの道路あたりにあったことからつけられた名前だと言い伝えらているそうです。
蘇州でも中心を南北に貫く道路は人民路と名づけられていますが、他の道路は古いいわれのある名前のものがほとんどです。古いいわれを大事にするのは趣があっていいものだと思います。
今日夕方から洛陽の旅に出ます。3,4日ブログの出稿を休みます。
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