中国旅行記: スーの「あら!中国」

中国・蘇州を拠点に定年後を楽しむ男が、中国での日常生活や旅行で「あら」「おや」「へー」と感じたことを文章と写真で綴る。

信号停止にみるお国柄

2009-04-02 07:27:53 | 交通事情

  蘇州旧市街地西方の外資導入地域、新区の玄関に当たる交差点で一昨日、少なくとも2時間に渡って信号が停止しました。このトラブルにも日中の違いがいくつか見て取れます。

  この獅山路と濱河路の交差点はロータリーになっていて、炎のよな記念碑が建っています。その炎の下の部分が車用の信号なのですが、私が用事でそばを通りかかった午前10時ごろと正午前には停止しており(写真)、午後零時半ごろに見たときは復旧していました。

  私が蘇州に住んで1年半の間にこの信号が停止したのはこれで確か3回目です。機器の安定度が低いのか、メンテナンスが悪いのか。両方だろうと思いますが、中国に来て建物や設備のメンテナンスが悪いことが気になっています。例えば、大阪の関西空港、韓国の仁川空港、上海の浦東空港の一期工事完成時期はこの順番なのですが、浦東の建物が一番古い感じになってしまっています。

  10時ごろに警察官と交通整理を担当する民間人数人が来ていましたが、歩道の端に立っているだけ。正午前、まだ信号が止まっていたのに、警察関係者はいなくなっていました。2時間以上信号が停止したことを含め、事後処理がなっていない。

  それにもかかわらず、事故や渋滞が起きなかったようです。交通量が少ない時間帯だったことが幸いしたとはいえ、定期バス路線が20本近く通る交差点ですから、結構車も人も通ります。日本なら渋滞を起こすところでしょう。皮肉っぽい見方ですが、中国人は信号を守らない人がかなりいるので、信号停止の状況に日本人より慣れているように感じます。

  少し大げさに表現すると、「中国人はルールを守らない人が多いが、ルールのない状況に臨機応変に対応する」「日本人はルールをよく守るが、ルールがない状況になると戸惑ってしまう」といえそうに思うのですが、いかがでしょうか。

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