蘇州旧市街地を歩いていて、開け放たれた玄関越しに黒山の人盛りが見えるところがあったので覗いてみると、地場証券会社のホールでした。小さめの講堂ほどのホールで、正面の壁一面に架かっている株価電光表示板を見入る人が300人ほど、周囲においてあるパソコンを操作する人が100人余り、熱気と体臭でむせてしまいそうでした(写真)。
上海証券取引所総合指数で見ると、中国の株価は他の国より一足早く急落し、08年10月末ごろに底を打ち、今年になって上昇スピードを速めています。年初からの上昇率は30%を超しました。
中国経済も世界不況の影響を強く受けています。金融不安は無かったものの、輸出依存度が非常に高かったからです。しかし、政府のてこ入れ策が効果をあげ始めたようで、1-3月の自動車販売量は世界一、大都市の不動産取引量が増加に転じたなど回復の兆候がいろいろ報告されています。
株式市場は今後ますます熱を帯びそうです。ただ、先進国と比べ売買量がまだ少ないのと、ばくち好きな中国人気質が手伝って、上下の振幅が激しい市場ですから、痛い目を見る人もたくさんいるでしょうね。
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