今年は中華人民共和国建国60周年にあたります。10月1日の国慶節には天安門前で20万人も参加してパレードや演技が繰り広げられるそうで、ハイライトは軍の閲兵行進です。しばらく前から、その訓練の模様がテレビで連日のように報道されるようになりました(写真)。
行進に参加する陸海空軍と武装警察の訓練専用基地があるようで、「閲兵村」と呼ばれています。ここで、機械仕掛けの人形のように手足を動かしたり、国旗や軍旗を掲げて行進する様子が画面に映し出され、教官や参加者代表のコメントや経歴やらが紹介されます。
北京オリンピックの開会式ですら、当日まで内容が秘密だったこともありますが、こんなに練習の様子が報道されませんでした。この大々的な報道は、国民の愛国心や軍に対する尊敬の念を強化する、軍人の士気を高めるといった効果がありそうです。
しかし、私にはどうも違和感があります。一糸乱れのない軍隊の行進はナチス、旧ソ連、いまの北朝鮮のように全体主義の象徴として映るからです。軍のパレードにしても、兵士によって動きがばらばらなところがあるほうが、何か安心感がありますね。
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