「落尽残紅始吐芳 佳名喚作百花王 競誇天下無双艶 独占人間第一香」
これは晩唐の詩人、皮日休の作です。牡丹を詠った漢詩が非常にたくさんあるなかで、代表作の一つに数えられています。しかし、私は余り好きではありません。「百花の王」「天下無双の艶やかさ」「人間社会第一の香」と、最大級の褒め言葉をこれでもかこれでもかと3つも並べているところが、仰々しく感じるのです。でも、中国人はこの詩をすんなり受け入れた。これほど牡丹を褒め称えてもらってやっと納得するというぐらい、牡丹を好きな人が多いのだと思います。
前置きが長くなりました。昨6日は清明節という中国の祭日(4日)の振り替え休日だったので、台湾人の友人が車で常熟・尚湖風景区で始まった牡丹祭に連れて行ってくれました。ここの牡丹園は260種2万株もあって、江南最大だそうです。
中国各地で改良された新種、日本や欧米で改良された新種など、色とりどりの牡丹が風景区の一角を占めていました(写真)。色だけでなく、花びらの数や形、葉や茎の色、形など違いがあることが分かりました。ただ、私も友人も友人の奥さんも日本の牡丹とアメリカの牡丹はどこが違うのか、何回見比べても分からない、という程度の観賞眼しかないので(友人に失礼)、牡丹園を一通り見て、風景区の散策に移りました。その報告は、また、明日。
クリックして投票をお願いします→http://blog.diary-ranking.com/cgi-bin/in/ueno/