中国旅行記: スーの「あら!中国」

中国・蘇州を拠点に定年後を楽しむ男が、中国での日常生活や旅行で「あら」「おや」「へー」と感じたことを文章と写真で綴る。

近くても長距離バス

2009-07-14 06:50:04 | 交通事情

  一昨日、昨日と紹介した呉江市の中心市街地は蘇州市の中心から直線で17キロほどしかありません。この間、住宅地がほとんど途切れることなく続いています。ところが、路線図でいろいろ調べても蘇州から呉江に行く路線バスがないようで、長距離バスターミナルからバスに乗らなければなりません。南ターミナルからだと呉江まで13キロしかないのに……。

  長距離バスは路線バスより大型で、座席が大きくゆったりしており、空調もしっかり効きますから、私のように時間に余裕がある者にとっては快適です。料金は4元。路線バスだと2元ぐらいの距離です(1元は約14円)。

  しかし、多い時間帯で30分に1本ぐらいと、路線バスより本数が少ないし、いったん長距離バスターミナルまで出なくてはなりません。住む場所によってはかなり不便で、路線バスの乗り入れをしてほしいと思うはずです。

  このあたりの融通がきかないようです。路線バスはそれぞれの市が運営しているからでしょう。呉江市は拡大蘇州市に入っているのに、路線バスの一体運営は出来ていません。管轄が違うと不便なことが起きるのは日本でもありますが、中国の方が行政区域による壁が高いように思います。

  写真は蘇州南バスターミナルで呉江方面に行くバスの乗車口です。

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運河にかなり大きな港

2009-07-03 07:08:46 | 交通事情

  時々バスで通る道の脇にかなり大きな港があるので、バスの窓越しに撮って見ました(写真)。奥に見えるサイトはセメントをつくる装置ではないかと思います。セメント会社の専用バースかもしれません。

  場所は蘇州旧市街地の南西10キロほどのところ。京杭大運河から太湖の方に枝分かれした運河沿いです。運河は昔でこそ郊外を走っていたのでしょうが、いまは市街地を縫う格好になっています。都市化がもっと進めば市街地の港は住宅地などに譲って、もっと遠くに移転するのでしょう。

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街の中に港?

2009-06-17 07:55:11 | 交通事情

  写真は京杭大運河沿いの、砂や砂利を荷揚げする”港”ですが、手前に写っている石の柵は楓橋風景区の先端です。つまり、街の中心地に港があるという、日本ではお目にかかれない光景ということになります。

  楓橋風景区は寒山寺の隣にありますから、行かれた方も多いのではないかと思います。京杭大運河は蘇州旧市街地の2,3キロ西側を南北に走っています。昔は郊外だったのでしょうが、いまの感覚からすると市のど真ん中から4,5キロほどの中心地域に違いありません。

  大運河をさらに南に下り、中心地域を少し離れたあたりには、非常に大きな港があります。前にも書いた覚えがありますが、京杭大運河は、日本で言うと瀬戸内海のようなものと思ったほうがイメージが合います。

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路線バスの後ろに電光広告

2009-04-13 07:21:41 | 交通事情

  写真のバスは拡大蘇州市を構成する常熟市を走っていたバスで、番号をつけているので市営路線バスだと思います。後部窓の中央に赤い文字が写っています。これは電光掲示板になっていて、右から左に広告の文句が動いていました。新手の広告で面白いので写真に撮りました。

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乗ったバスが事故

2009-04-04 08:05:02 | 交通事情

  昨日、私が乗った蘇州駅行きバスが旧市街地中心近くで、若い女性の運転する乗用車に右後部側面を軽くぶつけられました(写真)。62年も生きていますが、自分の乗るバスが事故にあったのは初めてです。

  ぶつかったとたんにバスは急停車。交通量の多い幹線道路の真ん中にバスを止めて運転手が降り、ぶつけた乗用車の助手席に乗っていた男性と激しく口論。すぐ、「保安補助」と背中に書いたジャンパー姿の男性が駆けつけ、間に入りました。「保安補助」は駐車する車や交差点での歩行者の指導などに当たる民間人で、中心地域に相当います。6,7分後にバスと乗用車は近くのバス停脇に移動。また、口論が始まりました。

  40人ほどの乗客のうち10人近くが事故と分かった途端にバスを降りていきました。別のバスかタクシーに乗り換えたのでしょう。バスがバス停横に移動して15分ほどで同じ路線の次のバスが到着し、私も含め残りの乗客はそのバスに移りました。

  この間、バスの運転手は乗客に対して何の説明もせず。乗客も、困った顔をしていましたが、特に文句も言わず。こういうことに慣れているような感じでした。

  中国では、歩行者優先などお構いなく車が横断歩道に突っ込んでくるし、乱暴な運転をする人が多いので、いつか事故にあいそうだと思っていました。この程度の事故で済めばいいのですが……。

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信号停止にみるお国柄

2009-04-02 07:27:53 | 交通事情

  蘇州旧市街地西方の外資導入地域、新区の玄関に当たる交差点で一昨日、少なくとも2時間に渡って信号が停止しました。このトラブルにも日中の違いがいくつか見て取れます。

  この獅山路と濱河路の交差点はロータリーになっていて、炎のよな記念碑が建っています。その炎の下の部分が車用の信号なのですが、私が用事でそばを通りかかった午前10時ごろと正午前には停止しており(写真)、午後零時半ごろに見たときは復旧していました。

  私が蘇州に住んで1年半の間にこの信号が停止したのはこれで確か3回目です。機器の安定度が低いのか、メンテナンスが悪いのか。両方だろうと思いますが、中国に来て建物や設備のメンテナンスが悪いことが気になっています。例えば、大阪の関西空港、韓国の仁川空港、上海の浦東空港の一期工事完成時期はこの順番なのですが、浦東の建物が一番古い感じになってしまっています。

  10時ごろに警察官と交通整理を担当する民間人数人が来ていましたが、歩道の端に立っているだけ。正午前、まだ信号が止まっていたのに、警察関係者はいなくなっていました。2時間以上信号が停止したことを含め、事後処理がなっていない。

  それにもかかわらず、事故や渋滞が起きなかったようです。交通量が少ない時間帯だったことが幸いしたとはいえ、定期バス路線が20本近く通る交差点ですから、結構車も人も通ります。日本なら渋滞を起こすところでしょう。皮肉っぽい見方ですが、中国人は信号を守らない人がかなりいるので、信号停止の状況に日本人より慣れているように感じます。

  少し大げさに表現すると、「中国人はルールを守らない人が多いが、ルールのない状況に臨機応変に対応する」「日本人はルールをよく守るが、ルールがない状況になると戸惑ってしまう」といえそうに思うのですが、いかがでしょうか。

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混み合う列車でおしゃべりの楽しさ

2009-03-02 10:26:30 | 交通事情

  一時帰国から昨夜遅く蘇州に戻りました。上海から蘇州までの列車で、「ああ、中国に戻った」と実感した話を紹介します。

  上海にいる友人と食事をした後、彼が手配してくれた列車で帰りました。いつもとってくれる新幹線ではなく、午後8時38分発ウルムチ行き特急だったのですが、これが通路まで人で一杯でした(写真)。このウルムチ行き特急は席無しの乗車券も発行していたのです。全部座席指定というのは新幹線ぐらいなもので、この状態が普通なのでしょう。立っている人がどこまで行くのか分かりませんが、終点のウルムチまでは20時間余り。中国人の我慢強さと、鉄道が需要に追いついていない実情を思いました。

  私の席の周りはほとんどの人が蘇州まででした。60歳を越す女性が二人いて、週末に上海にいる子供の家を訪問しての帰りでした。二人とも席無しだったのですが、若い女性と壮年の男性が席を譲り、この二人を中心に若い人たちも加わって親子関係や孫のことなどで話がはずみました。

  私が蘇州弁を全く聞き取れないことを気にして、婦人の一人が標準語に翻訳してくれました。標準語でも私は大半が聞き取れませんでしたが、蘇州までの45分はあっという間に過ぎました。

  中国では満員列車の中で、見ず知らず同士がおしゃべりするのは普通です。私は何回も経験しました。日本では、こういう情景は少なくなりましたね。

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建設が進む蘇州地下鉄1号線

2008-11-27 07:45:48 | 交通事情

  蘇州で地下鉄1号線の建設が進められています。別掲の写真は人民路と干将路の交差点で進められている中核駅の建設現場です。全長26キロ近く、24駅で2011年の開通を目指しています。

  中国の大都市で地下鉄を建設する場合、市中心と鉄道駅を結ぶ線を1号線にするのが普通です。北京、上海、南京いずれもそうです。ところが、蘇州は市中心と東西の外資導入地域(新区と工業園区)を結ぶ線を1号線にしました。外資導入による経済発展の反映であるとともに、その路線をさらに推し進めようとする市政府の意図を感じます。

  蘇州は北京と上海を結ぶ新幹線、南京と上海を結ぶ新幹線も通ります。報道によれば、蘇州のどこかで両方とも工事が始まっているはずです。地下鉄1号線と新幹線2本が同時に工事中という、中国の建設ラッシュを象徴する動きです。

  世界的な不況に抗するため、中央政府は積極的に公共投資を進める方針を打ち出しましたが、その中心が鉄道建設です。蘇州で進んでいる3つの鉄道建設はさらに活気付きそうです。