中国旅行記: スーの「あら!中国」

中国・蘇州を拠点に定年後を楽しむ男が、中国での日常生活や旅行で「あら」「おや」「へー」と感じたことを文章と写真で綴る。

カレンダーを売っていない?

2008-12-31 06:53:35 | 社会

  来年のカレンダーを買おうとして、とうとう買えませんでした。まともに売っているところがないのです。

  「スーパーで売っている」という中国人の友人に教えられて、最寄の外資系に行ってみましたが、写真にあるような正月用飾りの特設コーナーはあっても、カレンダーを売っていませんでした。このスーパーに来る前に別の外資系に行ってみると、同じような特設コーナーに月めくりの壁掛けカレンダーが1種類だけありましたが、台紙が赤と金色のデザインで、私の部屋には合わないので、買うのをやめました。

  実は少し前に、繁華街にある蘇州一の書店でも探したのですが、日めくりはあるものの、壁掛けは売っていません。

  去年は年末に日本に帰って日本のカレンダーを持ってきたので、中国の事情に気づかなかったのですが、企業が社名入りのカレンダーを配ったり、書店が特設コーナーを設けたりする日本とは大違いです。時間やスケジュール管理に対する感覚が違うせいなのか、どうか。年が明けたら、聞いてみようと思います。

  今日は大晦日。皆様、よいお年をお迎えください。来年もよろしくお願いいたします。


鉢植えがズラリ=蘇州・皮市街

2008-12-30 06:25:29 | 蘇州の園林(街)

  蘇州の繁華街・観前街から北に延びる皮市街という道路に沿って走る路地に、ランなどの花や観葉植物の鉢植え、花瓶、家具、観賞魚、小鳥といった、「部屋に置いて楽しむ」というコンセプトでくくれそうなものを売る店がずらりと並んでいます。500メートル以上はあるでしょうか、路地は陳列棚に占領され、人がすれ違うのがやっとの通路が残されているだけです(写真)。

  部屋の飾りを新しくして新年を迎えようという客でにぎわっているのではないかと、想像して行きましたが、客はまばらでした。新聞には、新年用にランなどを買う人が多いと書いてあるのですが……。日本で新年に門松を飾るような習慣は中国にはありません。年画と呼ばれる版画を新しくする人が多いと聞きましたが、これも旧正月に多いようです。


新村(3止) 彩香新村の建物の間も緑地空間が広い

2008-12-29 09:37:44 | 蘇州の園林(街)

  彩香新村の建物と建物の間もかなり広い空間を取ってあって、木が植わっています。

  ただ、建物や緑地の維持管理はそんなにきちんとはできていないようでした。この写真の通りは植木の手入れがされているようですが、藪のようになったところもかなりありました。建物も築25年にしては、古い感じがします。大まかに言って、中国の建物の維持管理は日本と比べると、かなり劣る気がします。


新村(2) 彩香新村の中央通

2008-12-29 09:29:26 | 蘇州の園林(街)

  一つの村は5,6階建てで1棟30戸前後の建物数十棟で構成されています。この彩香新村は一村から三村まである大きなニュータウンで、一村は1983年に完成したといいます。

  写真はその中央通ですが、まるで庭園のような雰囲気でした。


新村(1)80年代蘇州のニュータウン

2008-12-29 09:12:05 | 蘇州の園林(街)

  この写真は私の部屋から歩いて10数分のところにある彩香新村の外観です。新村といっても行政単位ではなく、日本でいえばニュータウンにあたります。蘇州では改革開放政策が始まって数年後の85年前後から90年代にかけて、市政府(区政府)が旧市街地の外数キロのあたりに相次いで建設しました。路線バスに乗ると、○○新村という名のバス停が次々に出てきます。

  この土地で農業を営んでいた人には部屋を無料で与え、新しく入ってきた人にも安く分譲するか貸し出したと言います。日本で公営住宅というと見劣りのするところが多いのですが、近くの3つの新村を歩いてみましたが、いずれも緑地をふんだんに取り、商店街や小学校、幼稚園なども整備していて、なかなか立派です。改革開放政策が始まった当時の意気込みを感じました。

  3枚の写真で紹介します。


蘇州より評判のいい都市がいっぱい

2008-12-28 07:04:42 | 蘇州の園林(街)

  私は中国の有名な都市はかなり訪れていて、その中で蘇州を一、二に気に入っているのですが、中国人の間で評判のいい都市は他に随分あるようです。つい最近、人民日報の日本語WEB版が続けて二つの調査結果を載せたので、紹介します。

  まず、中国都市発展研究院という国家機関らしきところが出した「2008中国城市科学総合評級報告」によると、一位から順に上海、杭州、無錫、北京、東莞、天津、深圳、蘇州、金華、寧波となっていました。市民の生活レベルやシステム、経済・社会のレベルやシステムを評価したとありましたが、詳しい評価基準は書かれていません。

  二つ目は調査機関名を書いていないのですが、3日前に昆明で発表された「2008中国でもっとも幸福な都市」。自然環境、交通状況、発展スピード、モラル水準、所得の機会、医療衛生水準、教育水準、住宅価格、人情味、治安状況、就業環境、生活利便性の12指標で評価した結果、杭州、寧波、昆明、天津、唐山、仏山、紹興、長春、無錫、長沙が選ばれたとありました。杭州がトップと書いていたので、上の並びは評価の高い順番だと推測できますが、はっきりとは書いていません。この基準なら蘇州が上位に入ってもよさそうなのに……というのが私の感想です。

  評価の妥当性は別にして、蘇州より評判がいい都市がこんなにあるということは、中国が全国的に発展していることを示していて、結構なことだと思います。評判がいい杭州や無錫は蘇州から近いので、そのうちじっくり見てきます。

  写真は、一つ目の調査で1位になった上海の南京路の歩道でダンスを楽しむ人たちを07年11月中旬に撮影したものです。上海は市民の楽しみが多い街であることは確かだと思います。


盤門景区(1) 瑞光塔

2008-12-27 08:17:37 | 蘇州の園林(街)

  城壁と運河に囲まれた蘇州旧市街地の南西角に盤門景区があります。水陸両用の盤門、七重の瑞光塔、呉門橋という古く由緒のある史跡を核に、広い庭園が整備されています。見所の多い観光スポットだと思いますが、日本からのツアーコースにはまず入っていないし、紹介されることも少ないと思いますので、写真を9枚使ってお見せします。

  まず、景区の入口を入ったところにデンと建っているのがこの塔。創建は247年、三国志の呉王、孫権の時代で、現存の塔は宋代の1008年―1016年間に建てられたといいます。すぐ近くに、明王朝を築いた朱元章がこの塔を称えたという文字が刻まれた大きな石碑が建っています。この塔だけでも壮大な歴史を感じさせます。