この2年間、楽しい交わりをさせてもらった蘇州竹園剣道倶楽部のことを紹介します(写真はその稽古風景)。
私は中学から剣道を始め、年をとってからも健康のために会社の剣道部で稽古を続けてきました。蘇州に道場はないだろうと思いつつ、インターネットで検索してみると、この倶楽部のホームページが見つかり、道場の近くで住む部屋を探した次第です。
この倶楽部を運営している楊敢峰さんは39歳。中国武術の専門家で最高位の6段を持ち、大学の講師をしていたこともあります。剣道も学びたいと2001年に私費で日本に留学し、筑波大学大学院剣道教室で5年間、元世界チャンピオンの香田郡秀八段に教わりました。3段をとり、帰国後にマンション群の中にある体育館を借りて、剣道、太極拳、中国武術を教える道場を開いたのです。若くして自分で事業を始めてしまうところは、まさに中国の若者らしい。
この倶楽部には日本人10人ほど、中国人40人ほどの会員がいます。日本人がよく来るのは日曜日ですが、中国人の初心者に教えてやってほしいと楊さんから頼まれ、火木土日と通うことになりました。おかげで中国人の若者たちと親しくなりましたし、このブログによく登場する台湾人の友人一家と家族のような付き合いをさせてもらったのも、この倶楽部での縁があったからです。日曜日の稽古の後に、日本人、中国人の有志が一緒に飲み食いする慣例が出来ましたが、これは異国での生活によるストレスを解消するのに非常に役立ったと思っています。
中国で5年ほど前から剣道がかなり盛んになりました。上海では毎回100人ほどの人が日本人学校の体育館を借りて稽古をしているそうです。この8月末にブラジルで開かれた世界剣道大会に中国チームが初めて参加し、楊さんも代表になりました。蘇州竹園剣道倶楽部は経営的にはまだ苦しいようですが、中国を代表する倶楽部に育ってほしいと思っています。
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