中国旅行記: スーの「あら!中国」

中国・蘇州を拠点に定年後を楽しむ男が、中国での日常生活や旅行で「あら」「おや」「へー」と感じたことを文章と写真で綴る。

オリンピック森林公園その2

2008-10-31 10:36:19 | 旅行
画面中央にオリンピックメイン競技場「鳥巣」が小さく写っているのですが、見えますか? 競技場地域、記念公園、森林公園を含む一帯がどれほど広いかが分かると思い、掲載しました。

北京の旅(1) すばらしい遺産、オリンピック森林公園

2008-10-31 10:24:57 | 旅行

  08年10月26日夜から30日朝まで北京に行ってきました。往復とも夜行寝台列車を利用したので4泊3日。北京は5年ぶりぐらい、6,7度目の訪問なので観光地めぐりはせず、もっぱら市街地を歩いてオリンピックでどのように変化したかを観察しました。数回に分けて報告します。まず外観の変化から。

  鉄道<st1:StationName StationName="の北京" w:st="on">の北京駅</st1:StationName>から地下鉄を3回乗り換えてオリンピックセンター駅に着きました。地上に出ると、「鳥巣」と愛称されるメイン競技場と「水立法」と呼ばれる水泳競技場が目に飛び込みました。一つ一つはテレビで見慣れた建物ですが、トンネルを抜けると何とかで、壮大な光景がパッと広がったときは感動しました。

  しかし、それ以上に感心したことがあります。地下鉄の出口から北のほうにまっすぐに伸びた非常に広い歩道を歩き、両脇にいろいろな競技場が並んでいるのを過ぎると、オリンピック公園になり、さらにオリンピック森林公園にぶつかりました。

  オリンピック森林公園の広さは680ヘクタール。何と東京ドームの150倍、甲子園球場の180倍です。小さな山と広い池(運河の一部かもしれません)を中心に、湿地、庭園などが整備されています。観覧車は南半分しか回らず、北半分を見る時間がありませんでしたが、南半分は植林されたばかりの木が多く、森林という雰囲気はまだありません。数十年すれば、こんもりとした森林になるでしょう。また、見に来たいと思います。数十年は生きられないでしょうが……。

  入口の看板に「緑色(環境にやさしい)オリンピック、科技オリンピック、人文オリンピックが三大理念だった。森林公園はその理念を実現する」と説明がありました。オリンピック期間中は入場料を取っていたようですが、いまは無料開放されています。市民にとって非常にいいオリンピック遺産だと思いました。

  森林公園の南側に広がるオリンピック公園と競技場が林立する地域をいれると、全体の広さは1000ヘクタールをはるかに越えると思います。人口1800万人といわれる北京の中心近くにこれほど広大な土地が残っていたのも不思議ですが、土地は国有で政府の権限が非常に強い社会主義国だからこそできた事業だと思いました。


リサイクルショップが少ない

2008-10-26 08:34:52 | 買い物・衣食住

  蘇州の街では中古品店あるいはリサイクルショップが非常に少ない。比較的多いのは、中古の携帯電話を売り買いする間口1メートルほどの小さな店ぐらいだ。十分普及している電動自転車でも中古品の店は時々見かける程度。蘇州以外の都市でも同様だろう。


中古車、古本、日用品、家具から欧米のブランド商品までいろいろな中古品店やリサイクルショップがたくさんある日本とだいぶ事情が違う。


  蘇州で部屋を借りたとき、管理人室にいる5,6人にリサイクルショップがないか尋ねたが、誰も知らなかった。その後、歩いて20分ほどのところに1軒見つけたが、日本語の看板があがっているので分かるように、主に駐在の日本人相手に商売している(=写真)


  この店の商品の値段が中古品にしては高いと感じた。日本人の友人が蘇州で中古車を買いに行って、値段が新車と余り変わらないので驚いたと話していた。


  「中古」にあたる中国語は「二手」という。英語の「secondhand」の直訳に違いない。このことが「二手」市場ができたのが最近であることを示している。


  いい中古品が供給されれば、買い手はいるはず。中古品を売る人が少ないのだろう。そういえば、電気製品、電動自転車などの修理屋さんが非常に多く、修理代が安い。あまり買い替えをせず、大事に使う習慣が強いのだ。このほうが地球に優しいと思うが、豊かになってくると日本と同じ方向に進むのかもしれない。


穴あきパンツをはかされた孫娘は迷惑そう

2008-10-25 05:03:55 | 買い物・衣食住

 

  中国で、お尻のところに穴が開いたパンツをはかされている子供を街の中でもよく見かける。そのまま、便ができるので”便利“。

  写真は、東京に住む私の長女が同じマンションの中国出身の友達から譲ってもらって、孫にはかせたところ。孫は嫌がって、2,3日ではかなくなったそうだ。孫がはいたのは常に穴が開いているタイプだが、両開き扉のようになっていて、しゃがむと開くタイプもある。

  長女が聞いたところによると、このパンツのおかげで中国では2歳ごろにはオムツがとれる、日本より1年ぐらい早いとのこと。最近は中国でも使い捨てのオムツが普及しており、人口の多さを考えると随分、資源の節約になっているわけだ。

  ただし、迷惑なときもある。外資系スーパーのレジに並んでいたときのこと。私のすぐ前にいた3歳ぐらいの男の子が急にしゃがんだと思うと床に尿を撒き散らした。連れてきた祖母は注意もしない。部屋の中で尿をした例は1年でこれしか見たことがないが、住宅地の路地でしているのはよく見かける。


逮捕された人の人権

2008-10-24 07:34:45 | 社会

  テレビに、逮捕された直後や留置所に入れられた人、したがって裁判が始まるずっと前の人がよく出てくる。ソウルでも同じような報道がよくあったが、こちらはほとんどが頭から服をかぶせて顔が見えないようにしてあった。中国では顔も丸出しである。人権感覚の鈍さを象徴している。

  それも、蘇州の地方テレビ局では、かっぱらいやこそ泥のような比較的軽い犯罪でも引っ張り出されることが多い。どういう基準でテレビに出すのか、よく分からない。防犯カメラがあったために車上狙いがスピード逮捕されたケースで、逮捕された人が顔出しで登場したが、これなど防犯カメラの効用がテーマの報道なのだから、犯人がどのような人物なのかは関係ない。

  登場した被疑者はだいたい罪を認める発言をする。これが強制だとすれば大問題だが、強制でないとしても裁判に予断を与える報道になり、好ましくない。黙秘権や弁護人と連絡を取る権利などはどうなっているのだろう。


玉を好む中国人

2008-10-23 08:15:07 | 社会

  中国人が玉や石を好むことは前から知っていたが、こちらで生活してみて、「これほどまでに愛好しているのか」と感心させられた。

  日本人が中国土産としてよく買う印章は、全てといってよいほど玉製。私は木製の印章を売っているのを見た記憶がない。庭園は太湖石や黄石をふんだんに使い、楼閣の中にはいろいろな玉製品が置いてある。男も女もかなり多くの人が翡翠や白玉の首飾りや腕輪をしている。観光地に行くと、珍しい形をしている石(=写真はイノシシ、ブタ)の展示館が必ずといっていいほどある。http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/6e/a598bf0417abf544f6a2ef61607dc986.jpg http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/c5/0c92285215cd3e66d01a2bf360d18927.jpg

  ところで「玉」とは何を指すのか、インターネットで検索してみたが、どうもはっきりしなかった。「広い意味では宝石」という解説を見たが、日本でいう宝石とはかなりずれている感じがする。

  日本でも古墳から勾玉の装飾品がよく出土するから、昔は玉が好まれたのだろうが、かなり早くに玉の文化は消えた。中国の玉の文化というか、石の文化と、日本の木の文化の間にはいろいろな違いが生じているに違いない。


中国経済も崩れるか?(1)

2008-10-22 07:02:14 | 経済

「最後の砦」が持ちこたえてくれるかどうか……世界的に金融危機と景気後退が強まる中で、まだ高成長を続ける中国経済に注目が集まってきた。日本では「中国でも不動産バブルが崩壊し、経済が崩壊する」という見方が多くなったようだ。

確かに、世界経済の影響を受けて中国の経済成長が鈍ってきたし、不動産バブルがはじけ始めたことも確かだ。しかし、中国で見聞きしたことを基に考えると、不動産バブル崩壊の影響の仕方は日本や米国のケースとはかなり違うように思われる。

(いつも以上に理屈っぽい話で恐縮ですが、3回に分けて投稿します)