私は今日、帰国します。このブログもこれで出稿を終わります。1年1ヶ月余り、お付き合いいただきありがとうございました。
最後にひとつお願いがあります。場違いな話ですが、私が去年5月に文芸社から出版した「橋は架からずー明治日本と李朝の志士たち」を読んでいただきたいというお願いです。
この本は、明治17年(1884年)にソウルで起きた甲申政変というクーデターと、それを起こした金玉均ら李朝の青年貴族や、支援した福沢諭吉ら日本人の考え方、行動をテーマにしました。
金玉均らは、着々と近代化を進める明治日本に見習って李朝を改革しようとしました。クーデターは文字通り三日天下で終り、日本に亡命した金玉均は10年後に上海で李朝の刺客に暗殺されてしまいます。失敗に終わったため余り重要視されていませんが、私はこの失敗がその後の日韓関係ひいては東アジアの歴史の大きな分かれ目になったと確信しました。今に続く日中韓(朝)の対立感情を考え直すうえでも重要だと思っています。
固いテーマですが、「事実は小説よりき奇なり」というように、一連の歴史はドラマチックな展開を見せました。また、歴史の謎解きのような構成を工夫しましたので、読みやすくなっているのではないかと思います。
来年は日本が朝鮮を植民地支配して100周年になります。その背景を考える材料を提供できる本だとも思います。是非一度、下のAmazonのサイトを開いて、詳しい説明をお読みください。
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