朝からテレビがすごいですね、「反田恭平が日本人として51年ぶりの快挙」とそれはもう大騒ぎ。
2位がそんなに超大騒ぎするほどの快挙なんですかね。
とにかく日本人日本人とうるさいです。
ノーベル賞はアメリカ人がとっても日本人と大騒ぎしていましたからね。
頭が悪いんじゃないかと。
長髪を後ろで縛った髪型で「サムライピアニスト」と呼ばれているんだって。(NHKより)
あれ?小室圭氏は同じ髪型をさんざん非難されたのでは?
ちなみにネトウヨ向けに言っておくと、中国と韓国はすでに優勝者が出ています(にっこり
51年前は内田光子さんですか。その名前を言わないんですよね。2位になってもさっぱりよいことはなかったようですが。
いやしかし、日本人が2位と4位ですごいすごい言ってるんですが、優勝者の話は一切ないんですよね。
NHKの大本営発表のすごさはワクチソにも出ていますね。
「有効性95.6%であることを明らかにしました」といってました。
ファイザーの自己申告ですよね。
これ、自民党にもやるんですよ。
たとえば電話で首相がアメリカの大統領と話したらしきことをバカが伝えるとNHKはその内容を「~と明らかにしました」ってやるんですね。
実際にはまずそんな話はしていなくてもです。
ただの自己申告を「明らかにした」と表現するのが匠の技なのです。
それでそのショパンコンクールですが、ファイナルは12人が演奏して6位までの8人が入賞。2位と4位が2人ずついるんですね。
その12人のまとめ。
左から、順位、名前、ファイナルの協奏曲(1番か2番か)、ファイナルで使用したピアノ
2行目、セカンドあるいはサードラウンド。61とあったら幻想ポロネーズを演奏した人、ソナタの2番か3番か。
☆1 Bruce liu (1 Fazioli
sonata 2
☆2 Alexander Gadjiev (2 Shigeru Kawai)
61 sonata 2
☆2 Sorita Kyohei (1 Steinway & Sons
sonata 2
☆3 Martin Garcia Garcia (2 Fazioli
Sonata 3
☆4 Aimi Kobayashi (1 Steinway & Sons
61 前奏曲全曲
☆4 Yakub Kuszlik (1 Steinway & Sons
Sonata 3
☆5 Leonora Armellini (1 fazioli
61 sonata 2
☆6 J J Jun Li Bui (1 Shigeru Kawai
Sonata 3
Hao Rao (1 Steinway & Sons
Sonata 3
Eva Gevorgyan (1 Steinway & Sons
sonata 2
Hyuk Lee (2 Shigeru Kawai
sonata 2 Sonata 3
Kamil Pacholec (1 Steinway & Sons
Sonata 3
ファイナルはオケが必要な協奏曲というのは定番ですが、その前までのラウンドは若干以前とルールが変わったようです。
まあ、以前も今も私はよくわかっていませんが(笑)
使用ピアノですが、ファーストラウンドは
Steinway & Sonsが64人
Yamahaが9人
Fazioliが8人
Kawaiが6人とのことです。
ファイナルでは、ヤマハがゼロでしたね。
Fazioliの3人が全員入賞。Kawaiは3人で2人入賞。
近年、あちこちのコンクール(ショパンコンクールを除く)ではFazioliが俄然人気のようで、今回の結果を見るとさらに人気になるのではないでしょうか。
セカンド、サードラウンドは、ソナタとかマズルカとかポロネーズとかバラードとか弾くんですが、かなり流動的になっていて「このステージは必ずこれを弾け」というのはないみたいですね。
幻想ポロネーズを弾いたのは3人で、小林さんは2ラウンドで弾いています。彼女はソナタを弾いていないんですね。代わりに3ラウンドで前奏曲(op28)24曲全曲を弾いたと。
以前のルールでは練習曲まとめてドンとか前奏曲をまとめてドンという弾きかたは出来なかったのです。
一方、Hyuk Leeという人は、ソナタの2番と3番をそれぞれ2ラウンドと3ランドで弾いています。こういうことができるんですね。
この2人以外は、2番か3番のどちらかを弾いています。
ファイナルの協奏曲は、1番か2番しかないんですが、見せ場(聴かせ所)のある1番が普通ですね。
2番をやるのは結構勇気がいるかと。
小林さんに関しては、選曲は冒険していますけど、どうも音を聞く限り無難におさめた印象なんですよね。偉そうにすみませんが。
時々立ち上がるような力の入った弾き方もしているんですが、しかし音はなんだか無難な感じで。
なんとなくおとなしい幻想ポロネーズとか。
あんまり冒険するとポゴさんみたいになりますからね。そういうコンクールの姿勢がなんとなく気になります。
本当に小さいころから天才といわれてプロとして活動しながら、2度目の挑戦でようやく入賞したのは良かったと思いますけど。
あんまりひとつのコンクールを権威付けするのはよくないかもしれません。
反田、小林以外にも今回は大量の日本人が出ていて、ファーストラウンド出場87人中14人(中国が最多で22人)。角野隼斗は工学部の情報処理な人なんですね。沢田蒼梧は医学部と。
角野隼斗は優勝候補の一角ともいわれていたんですが。
HAYATO SUMINO - third round
サードステージでは幻想ポロネーズからソナタ2番という魔界路線を歩んだのですが、これでファイナルにはいけなかったんですね。残念。
それではファイナルの演奏。
もう一人の2位の人の2番と
ALEXANDER GADJIEV - final round
1位のブルース・リウの1番。
BRUCE (XIAOYU) LIU – final round
昨日からブツブツ言ってますけど、そういう感じがあるんですね。変わったことをすると評価が低くなる的な。
そのせいなのかどうかはわかりませんが、演奏的にはどうも盛り上がらないんですよ。
この1位の人はそれでもそれなりに面白い演奏だったんですが。
9分過ぎから僕の好きな場所になるんですが、スタッカート気味に弾いているところが多いですね。この人のはオケのピチカートと一緒に短く弾いたり(1周目。それはそれで面白い)とやや極端ですが出場者全体としてそういう傾向はあるようです。
9分35秒からの繰り返しは1回目と弾き方をかなり変えていますね。
それから、12分20秒前後のあたりは次の盛り上がりの前にゆっくりしっとり行く所なんですが、細かくポロポロとした音で弾いていますね。
そして、その後の盛り上がりもやや控えめ。
まだこのブルース・リウは盛り上がっているほうで、他の演奏者はもっとおとなしいです。
今日はリストの誕生日なのにショパンの話しかしませんでした。

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