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「責任者」という言葉が一応日本にはあります。
多分に「偉い人」という意味を含んでいまして、もめごとがあった場合に良く使われる「責任者呼んで来い」と「上の者と話したい」というのはだいたい同義ですね。
偉い人は、たいてい会社などで高額の報酬をもらっておりその理由は通常「重い責任を背負っておるから」であると認識されているものと思いますが、しかし、本邦においてその偉い人が責任をとるケースというのは少ないのではないでしょうか。

こちらのニュース。
東電元会長「社長は万能ではない」
記事の一部。
30日の被告人質問で、勝俣被告は「原発の安全は一義的には現場である原発部門にある」と述べました。検察官役の指定弁護士から最終的な責任は社長にあったのではと問われると「そう言えるか分からない。社長は万能ではない」と答え、傍聴席からはため息が漏れました。
東電の福島第一発電所の「事故」というのは、今世紀でも世界的に見て極めて大きな「事故」なのですが、ただの事故ではなくて明確に人災です。
いや、事故の多くは人災ですが。

この事故の責任の所在は極めて大きな問題ですが、これが会社にあるなら東京電力の幹部が責任者ということになります。
普通、そうですよね。他にあるとすれば安全基準などを定めた日本国の政府ということになりますが、それを当時の政府に問うか、もっと前に原発を安全基準を定めた時の政府に問うか、あるいは「全電源崩壊はあり得ない」といって危機管理の手抜きをした第1次安倍政権に求めるかは、まあ、いろいろあるとしても、明らかに事故の当事者である東京電力の責任を問わないことは困難でしょう。
実は大きな津波を想定していたのに、それへの対策を怠った件での責任を無視することは困難でしょう。というか無理。
そしてその責任は責任者にあるはずです。
”通常”ぼくらは、偉い人を責任者と認識していると思うのですが、もうこれは通常ではないのかもしれないですね。
責任が「現場にある」のであれば、偉い人はなぜ偉い人なのかという疑問が浮かびますね。

現場の人間が過労死をした場合に「本人の健康管理ができていない。自己責任だ」などという人がよくいますが、だったら管理職は何のためにいるのかと。
普通管理職は多めの報酬を得ているし、取締役はさらに多額の報酬を得ています。
それは「大きな責任が伴っているから」ではないということですかね。
さらには、勝俣という人、「社長は万能ではない」と言っていますが、この場合は万能ではないどころか「無能」ですよね。
わかっているはずの危機管理をおこたったのですから。
無能で責任もない人間がどうして偉い人で多額の報酬をもらっているのでしょうか。
これは実に不思議なことです。
高い地位と報酬を得る理由が存在しないのです。
ずっと働いているから?

最近、非正規の無期転換ルールとかいうのができましたね。
現場で実際に働いている人が非正規の低賃金でずっとやっていくんです。
現場で実際に仕事できるんですから、無能ではないですよね。
しかも何かあった時にはその責任は現場にかかるのとしたら、いったい何のために取締役は高額報酬をもらっていて、いったい何のために取締役はいるのでしょうかね。

ドラマ見てたらこれのレコードが出て来たよ。
Sinatra at the Sands
流れた曲は15曲目かな。

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