緑の館のマギー

嬉しい事も悲しい事も、
緑の館の落ちこぼれ妖精、
マギーのきらきら愛千パーセントの日々を綴ります。

肝腎要

2016-08-31 19:14:24 | 日記
檜が入れてくれた有線放送のアプリ。
マギーが青春時代に好きだった(今も)歌手のチャンネルがあって、
家の中、iPadを何処でも持ち歩いて聴いている。
懐かしさと同時に人生の衰退をも感じる。

人生の衰退が嫌だって言うんじゃないのよ。
よくぞここまで諦めずに生きて来たなって苦笑いしてる。
世間に背中を向けたり、物事を斜めに見たり、可愛くないマギーだったよ。

昨日、二ヶ月ぶりの肝臓の診察に行った。
これまでよりずっと長いエコー検査。
それも、途中で人が変わって、また最初から。
後のいつもの主治医の話から察して、肝臓の他に腎臓の専門医もエコーを見たのね。
正に、肝腎(あえてこの字)要に不都合がマギーの体内で起きてる。
今年は台風も妙な動きをしているし、あなたも充分体に注意してね。

An Amazing Maze

2016-08-22 11:23:02 | 日記
小学校の修学旅行で訪れた県で、そこの県立盲学校と交流会をしました。
そこの盲学校の先生とマギー達を引率した先生とが友達だったんですね。
そう言う機会に恵まれたのは、後にも先にもマギーのクラスだけだった様です。
子供達はお互いの暮らしぶりを発表し合い、
その後幾つかの小グループに分かれて、ゲームなどしました。

文通(懐かしい響きでしょ?)を始めてしたのも彼等とでした。
マギーの相手は男子2人、女子1人でしたが、
学校を卒業する二十歳過ぎまで続いたのは、その中の女子だけとでした。
それでもお互い社会人になってからも、年賀状だけは交換していました。
それも何時しか途絶え、お互いこの年になりました。

マギーは12年前、生まれ育った近畿地方から、
当時のペンフレンドのいた県の隣のこの地に嫁いで来ました。
ペンフレンドの女子とは、点字図書館の新年会で偶然再会。
彼女はあれから、お姉さんと一緒にこの県で暮らしていました。

そして、また新たな偶然がありました。
先々月、檜の後輩とその後輩の友達とでコンサートに行きました。
後輩の友達の名字がマギーの耳には懐かしかったんだけど、まさか。
コンサートの後、4人で食事したテーブルで、
昔のペンフレンドの話をしてみました。
そしたら彼が、もしかしたらそれは彼の父親かも知れないって。

昨日、檜の携帯に彼と彼のお父さんとで電話して来ました。
そうなんです。 その通りです。
マギーの時代には学齢より数年遅れて盲学校に入学する人が当たり前にいて、
ペンフレンドの男子もそんな1人で、マギーより年上だったんですね。
マギーより16歳下の檜の、数年後輩の友達だから、
その父親があのときの小学生でも不思議はありません。
おまけに、そのペンフレンドは今、この市の隣の市に住んでいるそうなんです。
目の見えない人達の特殊な狭い環境とは言え、縁(えにし)ですね。

今朝6時20分前のマギー

2016-08-21 06:39:29 | 日記
朝です。
起きて来ました。
殆ど無風。
窓全開して暫く経ってから、のろのろと部屋の空気が動く。
忍び寄る外気が、昨日より心なしか涼しく匂いも違う。
秋なんですね。

見た目はけっして美しくないかも知れないけど、
ヘアブラシを1回上から下へ下ろしただけで、
睡眠中の縺れた髪が真っ直ぐ背中へ垂れるこの感じが好き。
洗面所の小さな窓に鳥や車を聞きながら、
ブラシを静かに何度も上下させる。
何も思い煩う事のない優しい朝です。
この後何が起きるか、何も考えたくない朝です。

最低マギーの独白

2016-08-14 03:29:32 | 日記
蘭子への気持ちを書いては消し、消してはまた書く。
これをマギーは2時間近く繰り返してる。
悪口で終わりたくないけど、どうしたら蘭子の姿をあなたに伝える事ができる?

蘭子を許せない理由の1つは、目が治る事だけ夢見て、現実を認めない事。
見えない暮らしの工夫やリハビリには初っ端から気持ちを向けない。
遅かれ早かれ失明するのは少なくても10年前から解ってたのに。
彼女が期待するIPS細胞(?)とやらで本当に視力を取り戻したら、
神も仏もないもんだ、と前ほど蘭子の幸せを喜べないマギーに無性に腹が立つ。

二つ目は、蘭子の他人を見る失礼な態度だ。
気に要らなくて首にしたお泊まりヘルパーの麻美に何度も電話するのを見た。
仲直りできたのかと訊いたら、麻美は他に働く所がないから電話して来ると蘭子。
あれほど揉めて別れたスイートピーの携帯番号をまた電話帳に登録してる。
病気の会の仲間と肩書き付けた嘘の名前で。
だから、麻美の件も蘭子の見栄だろう。
借金ばかり言って来るからと切った女性を、親切だからとまた受け入れた。
夫異常に面倒見てる芒も、そろそろ使い捨ての磁気に来てる。
マギーだって蘭子の便利グッズじゃないから、こっちから退くわ。
檜も実は堪忍袋を切らせてて、蘭子の治療はしないって。
彼の患者さんだったし、失明した蘭子の役立てばと協力して来たつもりだったけど。
いいえ、こう言う見方するマギーだって、蘭子と五十歩百歩なんですね。

もう終わりにしなきゃ

2016-08-13 18:54:30 | 日記
受け入れたくない事や都合の悪い事は全て、病気や他人からの意地悪として処理。
自分で言った事も病気だから憶えてないってさ。
またしても蘭子にマギーは切れた。
これを何度、いつまで繰り返したらいいの?

雪柳の実家を訪ね、義母の蘭子への怒りの訳が解った、と蘭子。
蘭子が雪柳に出て行けと言ったから、姑は蘭子に腹を立てていた。
姑と嫁とが諍う事を何故雪柳は言うのか?
切々と蘭子はマギーに訴えるけど、去年の事情を目の前で見たマギーは、ただ溜息。
出て行けと怒鳴ったのは雪柳で、でも結局、出て行ったのは雪柳だった。
中途失明の蘭子が新しい場所で生活するのは大変だろうからと、
ケアマネさんも中に入って、夫の雪柳の方が別の住まいを見つけたのだ。
生活費と生前贈与とやらで、雪柳は蘭子の金銭的面倒は看ている。
家に独りは淋しいからと、蘭子は殆ど毎日ヘルパーや芒と外出。
視覚障害者としてのリハビリも試みたが、どれも数回通っただけで合わないと断念。

マギーはやっぱり、蘭子の便利グッズだったのね。
同じアドバイスしても、男性の意見なら蘭子は受け入れる。
マギーの考えを野路菊経由で蘭子に伝えるのが良いと檜は笑うけど、それ正解かも。

今頃蘭子はあちこち携帯で電話して、芒やその他彼女の取り巻きに、
マギーに意地悪された、マギーが理解してくれないって泣いて訴えてるでしょうね。

Fantastic Than Realistic

2016-08-13 17:39:03 | 日記
15時5分前、誰かが走り抜ける様に小さな突風がマギーの目の前を。
パソコンラックの上か周りの何かだとは想うけど、
ふわっと飛び上がって、何処かに落ちて行った。
「座敷童じゃないの?」って、Twitterでデイジーがからかったけど、
殆ど忘れてた怪奇現象(?!)が、最近また起きるの。

最初に気付いたのは、例現象なんて全く信じてないと言う檜。
先週の土曜日に檜のiPodが突然、音声で動かせなくなった。
その翌日にはとあるSNSから、檜を名乗った不正ログインの報告メール。
それらと前後して、真夜中に強い薔薇の香で檜は目が覚めた。
目覚めてからもそれは暫く檜の周りに漂い、やがて消えた。
マギーも起こされたが、何も感じなかった。

あ、檜も自分で言う様に、彼には時々嗅覚異常が現れる。
強い線香だったり、昔懐かしい下町風景の匂いだったり。
幻視や幻聴があるなら、幻嗅があっても不思議じゃないよね。
こんな風邪に決めるのは、たとえそれが真実でも味気ないでしょ?
それより、深夜に美女の幽霊が高貴な香りを残して逝ったと考える方が楽しいよね?

デイサービスの蘭子さん

2016-08-11 13:41:37 | 日記
8月も上3分の1が過ぎました。
当然ながら、相変わらず毎日猛暑です。
その上、オリンピック。
日本中(あ、所に寄り)熱さ倍増です。
今年から設けられた、今日は山の日も陰が薄いですね。

祭日でも蘭子のデイサービスはいつも通り活動しています。
そうなの、先月から木曜日だけ蘭子がデイサービスに通い始めたの。
折り紙やちょっとした室内運動、皆で散歩…。
目が見えないのは蘭子だけで、本来そう言う交わりを臨んでいなかった事もあって、
そう言う時には別室で横になって携帯をいじってるだけではあるけれど、
家に独りは嫌だし、昼食も出るしで、蘭子なりに精一杯努力してます。
で、呼び出しを受けてもマギーは殆ど断っています。

蘭子の市では、残存機能を保つのが目的なんでしょうけど、
視覚障害者対象のデイサービスは家まで送迎してくれないそうです。
じゃ、施設の最寄りの駅まで公共交通機関を利用すれば?
蘭子にはその勇気がまだ出ないんだって。
芒がべったりでは無理かな?
冷たい様だけど、友達として言うべき事は殆ど言ったし、
後は蘭子が姿勢を変えるまで待ちましょう。