緑の館のマギー

嬉しい事も悲しい事も、
緑の館の落ちこぼれ妖精、
マギーのきらきら愛千パーセントの日々を綴ります。

お母さんの箪笥

2017-01-22 02:52:01 | 日記
昨日は檜のお母さんの命日でした。
命日の前後になると、毎年の様にその時の話がお酒と一緒に出ます。
男性には母親は特別な存在なんですね。

遠い昔、お母さんにも引き合わせた恋人に振られて、その報告をしたら、
「情けないね」
と、一言言われただけだったそうです。
もっと遠い昔、盲学校の商学部1年に入学した時、
末っ子の檜は、「お兄ちゃんになるんだよ」の言葉が媚薬に響き、
家族と離れる寄宿舎生活を、寧ろ冒険する気分で楽しんでいました。
他の小さい子達が母親を恋しがって、特に夜に寮母さん達を困らせて泣いていた時。
まだ幼い全盲の息子を手放して、何日も泣いていたのは、檜のお母さんの方でした。

命日は毎年来るのに、今この話をするのには訳があります。
社会人として檜が独り暮らしを始める時に、お母さんが揃えてくれた箪笥を、
30年近く使って、いよいよ新しいのと取り替える事になったからです。
お母さん、有り難うございました。
そして、ごめんなさい。