緑の館のマギー

嬉しい事も悲しい事も、
緑の館の落ちこぼれ妖精、
マギーのきらきら愛千パーセントの日々を綴ります。

圏外

2014-03-21 03:13:56 | 日記
Wi-Fiや携帯会社の電波状態の話をしている時でした。
「盲聾者にとっては、手が触れない位置にいたら、それは圏外ですよ」
プラムが言いました。
(^0_0^)ナルホド
そして、それが我が家でも起きました。

マギーがパソコンのメールチェックをしている間に、檜が仕事に出掛けて
行きました。
彼は声を掛けたと言うのですが、マギーは全く知らなかったんです。
まだ家にいるものと思って、誰もいない小さな家を探しました。
iPhoneで歩きSkypeする檜と連絡取れた時、無償に腹立ちました。
「プラムの話をしたばかりでしょう!」
マギーなりに感情を抑えたつもりでしたが、Skype越しの声は、自分でも解るくらい
苛立っていました。

元々口数が少ないのか、前の健常の彼女がそうしていたのか、
檜はマギーに何か手渡す時、黙ってヌーッとマギーの顔の前にそれを差し出します。
マギーは必ず一声掛けてから、檜への行動を開始します。
目の全く見えない同士の生活では、それは必須だと信じるからです。
隼人には視覚障害者への特別な理解や配慮はなかったけれど、
悪戯心で驚かす時以外は、マギーへの声掛けや手か肩に触れる事を、極自然にして
いました。

また、檜の声はくぐもっていて、口も大きく開けないで話します。
電話やSkypeを通して奈良まだましなんですが、肉声を聞き取るのは時々くろうが
要ります。
何度も聞き返すと、檜も苛立って大声で叫びます。
だから、マギーの方から、彼の傍へ行きます、たとえ用事を中断しても。

あなたのお祖父さんやお祖母さんがもし耳が遠いなら、
唇の良く見える正面から、静かに話し掛けて下さい。
無闇に大声で怒鳴らないで下さいね。
耳の不自由な人を圏外に置いてきぼりにしないで下さいね。