【未だ不調の中】
2007年9月
ロビンソンは2人のGKと面談をしていた。
イアン・チャドウィック「どうして、試合に出して頂けないのか? ベンチにすら入れないことも殆どだし、そんなのはもう嫌なんだ」
トニー・パーラー「私も同意見だ。3部で貢献してきたのに2部では使ってくれないなんて、選手に対しての配慮がないのではないか」
ロビンソン「君たちの気持ちは分かる。だが、GKはカーソン、ブリルと2人ともトップレベルでの経験がある選手で、リーグでは簡単な試合が一つも無い以上、2人の出番になるのは必然だ。そんな時に試合出場の要望を聞いていたのでは収集がつかなくなる。君たちもプロなら分かるはずだ」
チャドウィック「それは俺たちを信用していないと言っているのと同じことではないのですか。それなら他のクラブへ移籍させて頂きたい」
ロビンソン「放出も簡単なことではない。悪いが今は、そのタイミングではないのだ」
トニー・パーラー「これだけ言っても聞き入れてもらえないのか・・・これ以上話しても無駄のようだ。行こうぜ、イアン」
チャドウィックとパーラーは不満を残し悲観したままオーナー室を出た。彼らと入れ替わりにアリスがオーナー室に入ってくる。
アンリ「また選手たちが不満を言ってきたのね、大丈夫?」
ロビンソン「あぁ、どこのクラブでもあることだ。気にもしてられんよ」
アリス「あぁ、そうそう。スポンサーのカンネルレザーさんが財布を開発したそうよ」
ロビンソン「そうか、有難う。グッズの候補としておくよ」
クリスタルパレスを2-1で下して、ここから調子が上がるものと思っていた。
チャンピオンズディビジョン第9節
だが、サッカーはそんなに甘くはない。
グレートブリテン 0-1 ウォルバーハンプトン
(得点) 50分 ケニー・ミラー(ウォルバーハンプトン)
(警告) 11分 マーク・ケネディ(ウォルバーハンプトン)
もはや力では完全にこちらが上回っていると言ってもいいくらいなのに、この試合を落として早くもリーグ4敗目。未だ好調の波に乗れていなかった。13位に上げた順位も再び2つ落として15位に。皮肉にもウォルバーハンプトンは、これは今季リーグ初勝利だった。
危機感を持ったロビンソンはスカウトを変更。ロドルフォ・ヴァレリオ(50)氏を解任し、スコットランドからグラハム・ギャラハー(48)氏と1年契約、年棒2900万円で契約した。