マーク・スタインが試合に出すという約束を守ってくれなかったとヴァントに訴えるが、他クラブに移籍すると分かっている者を試合に出す気になれない気持ちが勝って忘れていたのだ。ヴァントは済まないと軽く謝罪はしたものの、スタインとの間の溝が埋まる見込みは無いだろう。
今月唯一のホームゲームなのに雨が降っていた。収入にも影響を及ぼすことよりも、首位シュツットガルトとの試合でもあるということの方がヴァントにとっては重要だった。シュツットガルトとの勝ち点差は9で、ここで勝っておけば優勝の確率は上がるし、負ければ厳しくなる。バイエルンのサッカーに近付きつつあるマンシャフトのサッカー。つまり、ヘネバイラー監督が作り上げたドイツサッカーの真価が問われる一戦と言ってもいいだろう。
この試合もマンシャフトが序盤から押していて、パスワークからフライスのシュートがゴール右隅に決まって先制。後半になると少しずつ押され始めて88分に4-4-2Bでイェレミースを入れて精神的安定を図る。今やイェレミースが昨年のタルナートのような役目を担っていた。
ドイツ1部リーグ第28節
マンシャフト 1-0 シュツットガルト
(得点) 23分 セバスティアン・フライス(マンシャフト)
(警告) 54分 セバスティアン・フライス(マンシャフト)
シュツットガルト相手にも無失点。この形を取ってから2連勝でヘネバイラーサッカー勝利の方程式が出来上がりつつあった。
【基本情報】 チケット料金 4800円
来場者数 19918人
【収入】 チケット収入 7703万5200円
勝利ボーナス 3000万
施設収入 1912万1233円
【支出】 試合運営費 946万1033円
【合計】 1億1669万5400円
【資本金】 17億6665万8933円
ドイツプライムカップ決勝は、現在リーグ首位のゲルゼンキルヘンが同5位のハンブルクに1-0で勝って2年ぶりに優勝。マンシャフト発足6年のうち3度目となる。ベスト8の分配金は9000万円と思ったより少なく感じた。
【資本金】 18億5665万8933円
今度はベルリンダービー。同じベルリンのSCベルリンが4位、マンシャフトが6位と上に行かれているだけに、8位ベルリンは何が何でも勝ちたいはずだ。
最初のシュートはベルリンが放つなど、この試合に勝ちたい強い気持ちが出ている。CKで2度もピンチになるなどマンシャフトは防戦気味だが、カウンターからモリツ・フォルツが70mくらいドリブルで突破してミドルシュートも、左に外れてゴールならず。
後半、ベルリンは1人退場になって数的優位に立つマンシャフト。1トップがいなくなったことで点を取るのが厳しくなったベルリンだが、MFがシュートを放つなど勝負を諦めた様子は無い。0-0ではあるが、83分に4-4-2Bに変更してイェレミースを投入。
ドイツ1部リーグ第29節
ベルリン 0-0 マンシャフト
(警告) 80分 マルティン・ベック(マンシャフト)
(退場) 46分 ナンド・ラファエル(ベルリン)
ベルリンの意地の前にスコアレスドロー。ヘネバイラー監督は後半動きが悪かったベックを変えれば良かったと後悔したとか。
【基本情報】 来場者数 37506人