
にも種々のジャンルがあります。破滅の原因別に見ても核戦争、巨大隕石の衝突、地球環境問題、天変地異等様々です。大きくは破滅の原因が人類の愚考によるもの、無関係な自然災害によるものに分けられます。前者は人類への警告を主題とするものが多く、後者は極端な状況が人間の意識や行動にどのような変容をもたらすかを考察した人間性の探求をテーマとしたものが多いように私には思えます。先日ご紹介したJ.G.バラードの「~世界」シリーズは後者の典型のようです。
特に「結晶世界」はイマジネーションに訴える部分の美しさが際立っています。西アフリカのジャングルで、ある日、ジャングルの植物や岩石、土壌などが結晶に成り代わっていくのです。やがては動物や人間までが結晶の固まりとなり、その範囲がどんどん広がっていくのです。やがて時間が凍りつき動くものもなくなっていく…この現象に対して人はなすすべもない。人間の手で何とかできるかもしれない問題というのはまだ救いがあるのかもしれません。
特に「結晶世界」はイマジネーションに訴える部分の美しさが際立っています。西アフリカのジャングルで、ある日、ジャングルの植物や岩石、土壌などが結晶に成り代わっていくのです。やがては動物や人間までが結晶の固まりとなり、その範囲がどんどん広がっていくのです。やがて時間が凍りつき動くものもなくなっていく…この現象に対して人はなすすべもない。人間の手で何とかできるかもしれない問題というのはまだ救いがあるのかもしれません。