博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

ズナーミャ計画

2011年05月24日 | 宇宙開発・天文
 じゅんじさん、またまた面白い情報をありがとうございます。
 ロシアのエネルギア社は太陽系外への投棄を考えていたのですか。ということは核廃棄物貨物船を第3宇宙速度に加速しないといけない。秒速16.7キロですね。アメリカのパイオニア1号、2号、ボイジャー1号、2号に核廃棄物を搭載するようなものですね。うーん。どう考えても非現実的なような・・・
 しかしものすごい時間をかけてもいいのであれば、ゆっくりと核廃棄物貨物船を加速して(それこそ太陽帆を活用して)、スイングバイも活用して100年くらいかけて太陽系外に向かうようにすれば思いのほか低予算でもできるかもしれませんね。
 私は基本的には核廃棄物は、その放射能レベルが自然界にある天然ウランと同程度になるまで人間の監視下におくべきだと思います(どれだけ時間がかかっても)。

じゅんじさんがリンクを貼って下さった、ロシアのエネルギア社の事業メニューの上から3番目の、「極地の都市を照らす」プロジェクトは1990年代に実施されたズナーミャ計画のことですね。本当に実現したメニューもあるのですね。
 ズナーミャ計画は日本でも報道されたので良く覚えています。衛星軌道上に巨大な反射鏡を浮かべて太陽光の反射を行い、シベリアなどの高緯度地域の夜を明るくするという事業でした。1993年2月4日に直径20mに及ぶ薄膜反射鏡の衛星軌道上での展開に成功したはずです。最初の照射は西ヨーロッパの夜明け前の早朝に行われ、直径5kmほどになる反射光は南フランスからヨーロッパを横断しロシアに入る前に朝を迎えたとのことでした。その後、数時間で北米上空で大気圏に突入し消滅したという経過でした。確か1998年にも再度、反射鏡を軌道に投入しようとして宇宙ステーション・ミールのアンテナに接触して失敗し、計画は打ち切りになったと聞いています。この計画には世界中の天文学者が宇宙規模の「光害」だということで非難していました。都市化による光害を避けてどんどん山奥に引っ越していく天文台に追い討ちをかけるようなものですから無理もなかったと思います。

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