
熊本県合志市の国立療養所菊池恵楓園を訪問しました。同園は全国に13箇所ある国立ハンセン病療養所の一つです。同園内には240名(男性105名、女性135名)の入所者がいます。入所者の平均年齢が84才で、90才以上の方が60人を超え、100才以上の方も最高齢107才を筆頭に5名おられるそうです。2001年のらい予防法違憲国家賠償訴訟でも知られているように、わが国のハンセン病患者の方々は1907年から1996年まで90年近くに亘って隔離政策の下で、強制隔離、不妊手術、懲戒検束などの、すさまじい人権侵害にさらされていました。現在の入所者の方々は重い後遺症や高齢による介護の必要性、園外に身寄りがないなどの事情で入所を継続されているということです。上の写真は同園の管理棟です。ここで箕田誠司園長から詳細な同園と入所者の歴史を詳しく伺うことができました。
同園のホームページです。⇒ http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/hansen/keifuen/