博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

温暖化による寒冷化?

2021年08月26日 | 環境・エネルギー
 昨日、北極圏のグリーンランドの高山地帯に水の雨が降ったという衝撃的なニュースをご紹介しました。陸地の巨大氷河が溶けてしまうと海面上昇による被害の可能性を昨日のブログで書きました。このことだけでも深刻な大問題です。例えば東京23区の中で真っ先に被害を受けそうな海抜0メートル地帯には120万~150万人の都民が住んでいるのです。しかし恐ろしいことは海面上昇だけではないのです。実はこのニュースを聞いて、17年前に見たあるSF映画を思い出しました。それが上の写真の「デイ・アフター・トゥモロー(ローランド・エメリッヒ監督 2004年 アメリカ)」という映画です。内容は温暖化により極域の陸地氷河が溶け出し、大量の真水が大西洋に流入し、海水の塩分濃度を下げ、西ヨーロッパの気候を温和にさせている暖流であるメキシコ湾流の流れが停止し、北米とヨーロッパが極端な殺人的寒冷化に襲われるという内容でした。温暖化すると寒冷化するというのは矛盾するようですが、本当にそういうことが遠い地質的過去には起こったことがあるというので恐ろしいことです。この現象は「大西洋南北熱塩循環(Atlantic Meridional Overturning Circulation 略称AMOC)」と呼ばれているそうです。西ヨーロッパの大都市は高緯度にあります。例えばフランスのパリは、北海道最北端の宗谷岬と同じ位の緯度にあります。しかし極端な寒さにならないのはAMOCのおかげだそうですが、これが衰えると相当寒冷化することになるそうです。
詳細はこちらをご覧ください。⇒ https://www.businessinsider.jp/post-240231
 映画では数週間で殺人的寒冷化が起こることになっていますが、実際には数十年かかるそうです。しかし、いったんAMOCが停滞してしまうと人為的に復活させることは難しいそうです。こうした気候変動が恐ろしいのは、農業生産に大変動をもたらしそうだということです。荒唐無稽に見えるSFが現実になりそうだということで頭がくらくらしています。

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