Yahooの週間天気予報(上の図です)によりますと、明後日からの最高気温は連日人間の体温に達し、あるいは超えています。さすがに、これは異常ではないかと思ったのですが、報道によりますと、国連のグテーレス事務総長は「地球沸騰の時代が到来した」という談話を発表したそうです。世界気象機関などによりますと、23日までの世界の平均気温は16.95℃に上がっていて、これまで最も暑い月だった2019年7月の16.63℃を大きく更新する見通しだということです。グテーレス事務総長は「人類の責任だ」として各国に対策強化を訴えたとのことです(注)。こういう話を耳にすると、ひとによっては「えっ!たったの0.32℃の上昇でしょう。大したことないじゃん」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし私たちの地球が纏う大気の総重量は5,000兆トンもあり、これだけの重量の気体全てを0.32℃も上昇させるというのは大変な量の熱エネルギーです。この熱エネルギーはどこから来るのかといえば、二酸化炭素(CO2)やメタンなどの温室効果ガスが、地球大気に入射した太陽エネルギーを外宇宙に逃がさず閉じ込めることによってもたらされるとされています。確かに、これだけの熱エネルギーが地球大気圏に注ぎこまれて何も起こらないと考える方がどうかしています。この上昇幅が1.5℃を超えてしまうと、本当に大変なことになるので何とかしないといけないというのが2015年パリ協定の趣旨です。
では、どうしたら良いのでしょうか。グテーレス事務総長には、先ず国連常任理事国ロシアのプーチン大統領にウクライナ侵略戦争を止めさせるよう、より一層尽力していただきたいです。なんだかんだ言って、この人類の危機は、国連のような国際機関が先頭に立たなければどうにもならないことは確かですし、今の国連の状態はロシアの暴挙のために完全に機能不全に陥っているからです。
(注)https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000309210.html