サイエンスアゴラ会場のテレコムセンタービル近くの日本科学未来館の1階ホールには、宇宙空間に輝く地球の姿をリアルに映し出すGeo-Cosmos(ジオ・コスモス)という科学展示があります。地球の気候変動をリアルタイムで映し出す巨大な地球儀がホールの天井が吊り下げられています。そのGeo-Cosmosには、ドイツ出身のメディアアーティスト、インゴ・ギュンター氏の作品コンテンツ「ワールドプロセッサー」が . . . 本文を読む
2022年12月5日、米国カリフォルニア州のローレンス・リバモア国立研究所の実験において、核融合を起こすために使われたエネルギーよりも、核融合によって生み出されたエネルギーの方が多い「ブレイクイーブン」を、ついに実現したというニュースは、まだ記憶に新しいところです(注1)。つい先月にも、この成果は再現されており、しかも核融合によって生み出されたエネルギーは過去最高を記録したそうです。上の写真は実 . . . 本文を読む
(昨日の続き) 正確にはITER炉は、リチウム6というリチウムの同位体からトリチウムを生産するのですが、ITER炉のブランケットでは、核融合反応により発生した中性子をリチウムに衝突させてトリチウムを生産するとしています(注1)。トリチウムと海水から取り出した重水素が核融合炉の燃料になります。もし福島第一原発処理水からトリチウムを分離精製してITER炉に提供できれば、この一手間を省くことができます。 . . . 本文を読む
トリチウムとは、質量数が3である水素の同位体で、陽子1つと中性子2つから構成される核種で、三重水素とも呼ばれています。半減期が12.32年でヘリウム3(3He)という同位体に変わります。その際にベータ線という比較的透過力の弱い放射線を放出する放射性物質です。トリチウムは宇宙から飛来する宇宙線が大気と衝突する際に生成されるので自然界にも常に一定量存在し人体にもごく微量ですが含まれています。ざっくり . . . 本文を読む
Yahooの週間天気予報(上の図です)によりますと、明後日からの最高気温は連日人間の体温に達し、あるいは超えています。さすがに、これは異常ではないかと思ったのですが、報道によりますと、国連のグテーレス事務総長は「地球沸騰の時代が到来した」という談話を発表したそうです。世界気象機関などによりますと、23日までの世界の平均気温は16.95℃に上がっていて、これまで最も暑い月だった2019年7月の16 . . . 本文を読む