羽花山人日記

徒然なるままに

敬老の日

2021-09-20 17:35:55 | 日記

敬老の日

敬老の日である。例年は,近くのホテルでの余興をまじえた昼食会に,町が該当老人を招待してくれるのだが (私たち夫婦は参加したことがなく,500円のクオカードを頂戴していた。) ,去年に続いて今年もコロナで中止になり,1000円のクオカードが配られた。

平均寿命が延び,今年の日本の高齢者の割合は過去そして世界最大だそうで,ありがたいような申し訳ないような気持ちになる。

大体の動物は生殖年齢が過ぎると死ぬことになっていて,例外は人間とペット動物くらいであろう。

人間が生殖年齢を越えて長寿になったのは,狩猟採集時代に,狩りや採集に出かけた親に代わって,赤ん坊の世話をするのにおばあさんがいると便利だったので,人類の進化で長寿の遺伝子が選択され,それにつられて男も長寿になったという説がある。男は添え物である。

それはともかく,人間に与えられたこの長寿,ありがたく楽しませていただこう。

 

はみ出す

阿見町にて8月18日撮影

 

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さわやか自然百景

2021-09-19 16:44:41 | 日記

さわやか自然百景

日曜日の朝7時45分から,『さわやか自然百景』という番組が,NHK1chで放映されている。遅い朝食をとりながら,あるいは食後のお茶を飲みながら,ほぼ毎週観ている癒しの番組である。

番組の冒頭に流れる,杉本竜一さん作曲のテーマソングが素敵で,メロディーを演奏する楽器は何だろうと思っていたら,どうやらシンセサイザーらしい。

今日は,北海道根釧台地の谷間の林が舞台で,そこに住む8種類の動物の様子が写されていた。

こういうドキュメンタリーを見るとき感じるのは,画面のこちら側にカメラがあって,さらにこちら側にカメラマンがいるということだ。多くの場合,黒子に徹しておられるが,どうやってこんな画像を撮影するのだろうと,いつも感心する。

エゾフクロウのひな鳥。フクロウは眼が顔の正面についているので,人間は親しみを感じるとか。(テレビ画面を撮影)

 

被曝の森

3月15日のブログで紹介した『放射線を見る』の著者,森敏さんのブログに次のテレビ番組が予告されていたので,許可を得て転載する。『被曝の森2018』は,福島第一原発事故後の自然,残存放射能などが紹介され,興味深かった。2021年にどう変化しているか,ビデオに録ってゆっくり見ることにする。

BS1スペシャル「被曝の森 2021」(前・後編)

本放送 BS1 10/3(日)午後10:00~10:50,11:00~1149

再放送 BS1 10/7(木)午後7:00~7:50、8:00~8:49

 ※途中10分間のニュースがはさまれます。

これにともない、その前日に、前作も再放送されます。

BS1スペシャル「被曝の森 2018」(前・後編) 

BS1 10/2(土)午前9:00~9:50、10:00~10:49

 

 

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ルーツ

2021-09-18 19:54:04 | 日記

ルーツ

日本人の起源については,列島に住み着いていた縄文人に,大陸からの渡来集団が混血して弥生人となり,現代の日本人につながったとする「二重構造モデル」が定説とされてきた。しかし,今日の朝日新聞に,金沢大学や鳥取大学などの国際研究チームの分析によって,弥生人に東アジアからの渡来人が混血して「古墳人」となり,それが現在の日本人につながっていることを示唆する証拠が見つかり,その結果が科学誌“Science Advances”の最新号に発表されたという記事が出ていた。

研究チームは,約9千年前の縄文人や約1500年前の古墳人など計12体の骨から採取したDNAを分析し,弥生人2体のデータなどと比較した。その結果,弥生人は縄文人と北東アジア人の特徴を合わせ持っているが,その後に登場した古墳人は,弥生人にはない東アジアの集団に見られる特徴を持っていて,現代日本人とほぼ同じ特徴を持っていることが分かった。

このことから,研究チームは約3000年前の大規模な大陸からの集団渡来による弥生文化の形成以降も,新しい技術を持った漢民族の集団が渡来し,3~7世紀にかけての古墳時代が形成されたという仮説が考えられるという。つまり,日本人は縄文人,北東アジア人,東アジア人を祖先としているということになる。

ユーラシア大陸からはるばる渡来した,わが祖先に思いを馳せる。

 

ヒガンバナ

曼珠沙華コロナウイルス焼き尽くせ 大阪府 遠藤昭様(朝日川柳より)

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総裁選

2021-09-17 17:02:53 | 日記

総裁選

自民党の総裁候補が出そろった。せめて,阿部一強政治からの脱却を期待したい。

菅首相が総裁選に出ないことに,野党はがっかりしているという噂を聞いた。それが本当ならまことに困ったことである。

野党に必要なのは,自分たちの主張の正しさを説明するだけでなく,それがどうして有権者の過半数から支持されないかを,歴史的,組織的に,解党的決意をもって総括することではないだろうか。

 

控   訴

池袋自動車暴走事故の被告が,一審判決を受け入れて控訴しないとのニュースに,なんとなくホッとした気持ちになった。

猪苗代湖の死傷事故に関して,ボートを運転していた被疑者が,同乗者に口裏を合わせるよう依頼していたとのニュースを聞いて,いやな気持ちになった。

 

秋の味覚

阿見町ふれあいの森にて,9月15日撮影

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情報

2021-09-16 16:36:34 | 日記

情      報

今朝の朝ドラ『おかえりモネ』で,洪水の警報を巡って,番組のディレクターが情報の真偽・確度をしつこいまでに訊いているシーンがあった。見ていて,そんなことより早くしなければという思いが一瞬走ったが,この情報がフェイクだったら,いたずらな不安と混乱を,地域の人たちに与えることになると,放送する立場の慎重さに納得した。

今月に入って,NHKスペシャルで,巨大地震に関する特集がいくつか組まれていた。その中で,アメリカ西海岸のシアトル沖で,東日本大震災の起きる前に見られた極微小地震の頻発が観測され,研究者の間で緊張感が走ったが,結局大地震は起きなかったエピソードが示されていた。

もしこの情報が地震の予知として報じられていたら,西海岸地区には大混乱が生じたろうし,悪意をもってこの情報が使われたら,株価の操作のような社会的不正義につながることもあり得たろう。

新型コロナウイルスのパンデミックの中で,ネットを通して,根拠のない,あるいは不確かな情報が「専門家」を名乗る人たちによって流され,悲劇を呼んでいることが報じられている。

心しなければならない。

 

公園の花

アベリア

キンロバイ

ムクゲ

スイレン

(写真はいずれも阿見町親水公園にて9月撮影)

 

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予科練

2021-09-15 17:32:32 | 日記

予 科 練

新聞の地方版に,我が阿見町がこの8月に予科練についての動画を作り,ホームページで公開しているという記事が載っていたので,早速覗いてみた。

『若鷲に憧れて~元予科練生の回顧録~』と題する,松村克弥監督の53分間の中編である。予科練に在籍していた阿見町在住で92歳の戸張礼記さんが,少年に若返って予科練の制服姿で登場し,予科練平和記念館を訪れた俳優の石井正則さんに,館内を案内しながら,自分の体験談を語るという筋立てである。

戸張さんは,1945年3月の予科練閉校に伴って,青森県に配置され,本土決戦に備える対戦車壕の蛸壺を掘って終戦を迎える。戦後は挫折感を伴った複雑な思いから,体験したことを口にしなかったが,やはりその歴史は多くの人に知ってもらうべきと考え,語り部として活躍している。動画の最後にご本人が登場し,『若鷲の歌』を朗々とした声で歌う。人生に悔いなし,後世の人たちに考えて欲しい,との気概が感じられた。下記URLで見ることができる。

https://www.youtube.com/watch?v=Vkj_QnIeRNI

 

菜 っ 葉

先週播いた菜っ葉の類が順調に芽を出した。手前から春菊,小松菜,ノラボウナ。小松菜は1週間後に追い播きして,楽しむ期間を長くする。

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道祖神

2021-09-14 16:44:15 | 日記

NHKBS3で火野正平さん主演する『にっぽん縦断こころ旅』が、長野県を出発地として、昨日から始まった。

昨日は、県内の観光スポットが紹介されていて、その中に道祖神が映されていた。(下図。テレビ画面を撮影)

道祖神は、道端に飾られている石像で、本州中部に多く分布しているとのことである。特に長野県に多く見られ、中でも安曇野市はその宝庫で、350体以上存在するという。

わたしの生家のすぐそばにも道祖神がある。ネットで調べていたら、その画像が出て来て、1791年の作で、相合い傘の男女が彫られているとのことであった。風化でぼんやりした石像が,そんなにしゃれたものとは知らなかった。

松本市和田区衣外(イゲ)の道祖神

道祖神は村の境界や街道辻に置かれているとのことで,生家近くのものも,三差路の角にあった。疫病のような災厄が入ってくるのを封じ,村の安全・繁栄を願ってのことらしい。起源は余り分かっていないらしく,江戸時代の作が多いとのことである。

石に男女二体を刻んだものが多く,相愛をあらわしている。愛の表現は,淡白なものから濃密なものがあり,豊穣と家内円満への願いが篭められていると解釈されている。

一般に,江戸から明治に移るに従って,相愛の表現は控えめになっているらしい。

わたしは,道祖神に,封建時代の村人/農民たちの抑圧からの開放感が表現されているような気がする。

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読書備忘(9) ヒロシマを暴いた男

2021-09-13 17:45:11 | 日記

レスリー・M・M・ブルーム (高山 祥子 訳)『ヒロシマを暴いた男 米国人ジャーナリスト,国家権力への挑戦』 集英社 2021年

先々月,広島黒い雨訴訟で,ようやく原爆投下後に降った雨を浴びた人々に,被爆者手帳が交付されるようになった。

また,8月9日に放映されたNHKスペシャル『原爆初動調査』で,長崎市西山地区に降った黒い雨による放射線被曝の影響が,アメリカ軍関係者によって,住民をモルモットのように扱って秘密裏に調査され,その結果が秘匿されている事実が示された。

アメリカ政府,そしてGHQは,広島・長崎に投下されて原爆は,威力の大きい通常兵器であるとし,被害の程度をできるだけ小さく公表した。そして,現地における惨状,特に放射能被害に関しては,報道しようとするジャーナリズムに対して,日本に同情を起こさせないようにと,厳しい報道管制を敷いた。現地の状況に関する記者の原稿は,GHQ/SCAPによってすべて検閲され,不都合なものは握りつぶされた。

『ヒロシマを暴いた男』は,こうした原爆報道に対する規制の実態を,丹念な資料調査によって明らかにするとともに,この規制をかいくぐり,世界に原爆の恐ろしさを伝えた,アメリカ人ジャーナリストの軌跡を描いたものである。

この本の主人公,ジョン・ハーシーは,2次大戦中従軍記者として活躍し,ピュリッツァー賞を受賞している。

ハーシーは,幸運にも1946年5月日本への入国と,広島滞在を許可され,原爆から生き延びた,6名の男女にインタビューし,自身の受けた被害と爆発後に起きた惨状を聞き取る。そして,記事原稿として没収されるのを免れるために,メモの形でアメリカに持ち帰り,記事原稿にまとめ上げ,当時娯楽雑誌だった「ニューヨーカー」に持ち込む。編集者は,これが世紀の特ダネであることを見抜き,1号全部をこの記事で埋めて発表しようとする。

当時,アメリカ政府は国家機密の名のもとに,厳重な報道規制を行っていて,この出版も差し止められる可能性があった。編集者は記事原稿を,マンハッタン計画の統括責任者であった,レズリー・クローヴズ中将に検閲を依頼するという賭けに出て,奇跡的にその許可を得る。

1946年8月25日,「ニューヨーカー 8月31日号」は,ハーシーの『ヒロシマ』と題する記事一本を載せて発売する。この記事は大きな反響を呼び,50万部の雑誌を売りつくす。そして,『ヒロシマ』はいろいろな雑誌や新聞に転載され,放送劇まで作られる。さらに,単行本として出版され,世界11ヵ国語に翻訳される。

日本での翻訳・出版はGHQによって禁止されていた。ようやく1948年になって,ハーシーから,こっそり送られた「ニューヨーカー」を,被接見者の一人谷本清牧師が翻訳し,8月25日に法政大学出版局から出版された。

『ヒロシマ』*は,原爆の恐ろしさを世界中に伝え,非人道的核兵器反対の世論を喚起した。アメリカ政府は,この反響を黙視し,「原爆は戦争の終結を早め,多くのアメリカ人や日本人の命を救った」と,広島・長崎への原爆投下の正当性を主張するように方向転換した。しかし,残留放射能については,依然として危険性は小さいとしている。

わたしは,『ヒロシマ』の存在を,この本を読むまで知らず,早速取り寄せて読んだ。インタビューの内容が淡々と客観的に書かれ,著者・編集者の意図した,誰にも否定できない原爆の残虐性を伝えるという目的が達成されている。

ジョン・リチャード・ハーシーは,1998年癌で亡くなった。78歳だった。彼はこの記事の転載や出版で得た印税を,国際赤十字に寄付している。

1945年以来,世界を原子爆弾から安全に守ってきたのは広島で起きたことの記憶だった。」は,彼の遺した言葉である。

*ジョン・ハーシー (石川欣一・谷本清・明田川融訳)『ヒロシマ(増補版)』法政大学出版局 2014年

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テレビ三題

2021-09-12 16:54:31 | 日記

おんがくの交差点

今回のゲストはフォーク・シンガーのなぎら健壱さん。番組ホステスの美貌のヴァイオリニスト大谷康子さんは,サービス精神旺盛で,ジーパンとカウボーイハットで登場。ソロ演奏は「カントリーロード」,そしてなぎらさんとのコラボは「永久の絆」。見事なフォーク調ヴァイオリンを聴かせてくれた。彼女が手にした1725年製のストラディバリウスは,まさかカントリーフォークを奏でるとは思っていなかったろう。

 

名探偵ポアロ

シリーズ最後の作品は『カーテン~ポアロ最後の事件』。アガサ・クリスティーは,最後の作品で,愛する探偵エルキュール・ポアロの人生に幕を下ろし,自らも翌年1976年に亡くなった。主演のデビッド・スーシェは,迫真の演技だった。後番組は,『刑事コロンボ』が再登場する

 

ブラタモリ

タモリさん今回の訪問先は,郷里の松本城だった。松本市旧市街に湧水が多いことは知っていたが,それが武将によってこの城が愛された理由とは知らなかった。

(写真はいずれも,テレビ画面を撮影)

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9月11日

2021-09-11 16:46:34 | 日記

9月11日

20年前のこの日,わたしはパラグアイにいた。研究所の畑でコムギの調査をしているところに,農夫さんが駆けてきて,アメリカで大変なことが起きていると教えてくれた。

オフィスに戻って開いたパソコンの画面に,高層ビルに航空機が突っ込む様子が映っていた。わが目を疑った。

あれから20年。アメリカ軍は敗走に近い形でアフガニスタンから撤退し,タリバンが武力支配をしている。

憎しみの連鎖,力による価値の押し付け,いずれもあってはならないことだ。

凶弾に倒れた中村哲さんのことを想う。

2014年,エンパイアステートビルから写す。

 

さようなら仁鶴さん

テレビの画面を撮影

今日の『笑点』は,長らく「相談室長」をつとめられ,先月亡くなられた,笑福亭仁鶴さんの追悼番組だった。独特の「味」と,巧まざるユーモアで座を和ませてくれた。1937年生まれ。わたしより1歳若い。ご冥福を祈ります。

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