羽花山人日記

徒然なるままに

ストライキ

2023-08-31 19:21:47 | 日記

ストライキ

そごう・西武の労働組合がストライキに突入している。

1970年代までは,ストライキは年中行事でどこかで起こっていた。しかし,21世紀に入って,ストライキのニュースは記憶の限りではなかったように思う。百貨店の労組のストも61年振りとか。

テレビのインタビューで,若者が,教科書では知っていたが実際に見るのは初めて,と語っていた。

労使の間で,ストライキが起きる事態は,好ましいとは言えないだろうが,労働者の権利として争議の手段にストライキをすることはあり得ることだ。

ここ何年もストライキのニュースがなかったことが,労使関係が一般に良好だったからとは言えないだろう。

今回のそごう・西武労組のストライキは,もやもやした世の中に,新鮮な衝撃を与えるように感じる。ピケもデモも整然と行われ,好感が持てる。

セブン&アイ・ホールディングスは,そごう・西武百貨店の売却を決定し,9月1日に契約が行われるらしいが,従業員の雇用が継続し,ストライキへの報復的な措置がとられないことを望みたい。

 

巨人ファン

ネットの記事で,女優の吉永小百合さんが,1979年の江川卓・小林繁の交換トレード事件を契機に,巨人ファンをきっぱりやめたと語っていた。わたしも全く同感。現在はアンチ巨人ファンで,あえて言えば楽天ファンである。

 

秋の空が待ち遠しい

8月30日,阿見町にて撮影

 

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アルバイト

2023-08-29 18:54:47 | 日記

アルバイト

今日の朝日新聞に「東大襖クラブ 年100軒から依頼、70年の技と信頼」と題する記事が出ていた。

わたしは,駒場(教養学部)の時,この「襖クラブ」のメンバーだった。70年の歴史とあるから,わたしが在籍したのは,クラブ創設直後のことだったのだ。

入部すると,基本的な技術について講習を受け,先輩の仕事先に同行させてもらい,独立の自信がついたら,その旨申告して仕事をもらうようになる。

注文取りは別にいて,用意されている張替え用の襖紙を受け取って仕事先に向かう。引き手はがしとか刷毛のような道具は自前のものを用意する。

注文が来るのは,大体がかなり傷んだ襖の張替えなので,若干疑心気味だった家人からも,きれいに仕上がったと喜んでもらえることが多かった。壁紙の張替えもクラブとして引き受けていたが,わたしには無理と敬遠していた。

時によると夕飯をご馳走になることがあり,ありがたかった。夕方仕事を終えて駒場寮への帰途,渋谷でラーメンを食べ,東急名画座で映画を観るのが楽しみだった。

アルバイトでは,家庭教師が時給も良く,大学1年生の時から大学院修了まで何人も受け持った。最初に小学生を教えた時,鶴亀算に代数が使えないのでどうやるか思い出せず,初回は何とかごまかし,帰りに算数の参考書を買って勉強し直した。

アルバイトでしそこなって後悔しているのがオペラの端役で,イタリアの歌劇団が日本で「アイーダ」を公演した時,兵士役の募集が寮でアナウンスされ,暫くして駆け付けたが時すでに遅く,受付が終わっていた。出演した友人に聞いたところでは,演技は非常に簡単で,出番でない時は出演者席でオペラを楽しむことができたそうである。

大学院の時,指導教授から,NHKの朝の農村向け番組で,農家の長男役をやらないかと言われ,理由はよく覚えていないが,他の院生にその役を譲ったことがある。もし出演していたら,テレビタレントになっていたかもしれない(笑)。

それにしても,Arbeitというドイツ語がどうして日本語に定着したのだろうか。

稔りの秋へ

8月28日阿見町にて撮影

 

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畏友からの献本

2023-08-28 20:53:21 | 日記

畏友からの献本

長年の友,藤村敏郎君から,近著『《倫理》論文とヴェーバーの「意図」の動態』(風詠社 2023年)を頂戴した。

わたしは,基本的に,いただいた著書に関しては,このブログで「読書備忘」として紹介することにしている。しかしそれは内容をある程度理解してのこと,この著書に関してはわたしの力ではほぼ理解不能で,わたしと同年齢にしてかくもすごい業績をあげた著者への賛辞を記すことにしたい。

藤村君とは,農学部に進学してから知りあった。温厚で品位のある彼に,ガサツなわたしはやや気圧される感じがあったが,気さくにつきあってくれた。

大学院終了後は,彼が国会図書館から福島大学に転じたため,会う機会が減ったが,1980年代の終わりごろ,アメリカと中国の農学者が書いた中国農業の解説書の翻訳に誘ってくれて,旧交が復活した。1989年に農山漁村文化協会から出したこの本(10億人を養う―詳説中国の食糧生産―)は,文革後の鄧小平路線における中国農業の近代化を展望した内容で,中国に詳しい彼から種々示唆を頂戴し,大変勉強になった。

その後は,のちの「集合Å」の仲間として,温泉に行ったり,碁盤を囲んだりした付き合いを続けてきた。

しかし,その間も藤村君は,定年後新たに始めたマックス・ヴェーバーの研究を継続し,学会誌に発表した論文の抜き刷りを送ってくれた。

高名な社会学者としてマックス・ヴェーバーの名は知っていたが,読んだのは『職業としての学問』だけで,贈られてくる抜き刷りは難解極まりなく,1ページ読むのに3日かけてもさっぱりであった。しかし,彼が極めて実証的かつ論理的に,先行するヴェーバー研究者の盲点を突いて,丹念な論及を行っていることは理解できた。

いただいた著書は,彼の10年間にわたる学究の総括であり,便々と日を過ごすわたくしから見れば,この歳にしてこのような仕事を成し遂げた彼は,憧憬能わざるを得ない人物である。心から賛辞を送りたい。

一つだけ彼の欠点をいえば,わたしより碁が強いことである。勝ったのはほんのわずかだから覚えているが,負けたのは数知れずである。貴著上梓のお祝いに,また一局囲みたいものだ。負けてもご祝儀といえるから。

 

公民館の玄関で

センジュギク

ヒャクニチソウ

ペンタス

 

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蝶の折り方

2023-08-26 19:18:12 | 日記

蝶の折り方

①折り紙を半分に折って,三角形を作る

②三角形を開いて底辺から両方の頂点に向けて,幅5ミリで山・谷・山・谷と重ね折をする。

➂重ね折完成。

④折り紙を2回折って,1/4の三角形を作り,図のようにはさみで切る。

⑤切り取った折り紙を開いて,底辺から両方の頂点に向けて幅薬5ミリで重ね折をする。

⑥重ね折完成。

⑦➂と⑥をくっつけて中央を針金でしばる。

⑧重ね折を開くと蝶完成。

 

快      挙

ブタペストで行われている世界陸上競技選手権大会で,日本の北口榛花選手が女子槍投げで金メダルを獲得した。66メートル76。優勝候補にあげらる重圧下,当日は脚に痙攣をおこし,5投目では4位に落ちていたのを,6投目で逆転した。つま先から槍の穂先まで重心を中心に一直線になるきれいなフォーム。日本女子アスリートでは初の快挙。立派である。

 

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ご自愛ください

2023-08-24 19:30:46 | 日記

ご自愛ください

朝日新聞の文化欄の連載物に『”I”アイをください』というのがあって,8月21日に,《自分に向けて「ご自愛ください」》という記事が載っていた。

「ご自愛ください」は,わたしも手紙などでよく使い,それは相手を思いやる意味で使っている。ところが,この記事によると,最近は自分をいたわるという意味で使われることが増えてきているという。「ご自愛タイム」,「ご自愛ごはん」,「ご自愛スウィーツ」などなど,ネットで検索してみたら,「ご自愛レシピ」とか「ご自愛タイムの過ごし方」のような記事が見つかった。

デジタル大辞典によれば,「自愛」とは,「自分を大切にすること」ということで,意味からいえば自分に向けられてもおかしくないかもしれない。

しかし,「ご自愛」は奈良時代から使われ,相手を慮る意味で使われてきたという。自分に向けて言おうとするならば,「ご」を取っ払って「自愛」だけでいいように思うが,「ご」が付けられるとホンワカしたニュアンスが出てくるのだろうか。

同じ傾向は,「ご褒美」という言葉にもあり,本来相手あるいは第三者にあげていたのが,「自分にご褒美をあげる」という使い方が当たり前になっている。

精神科医の藤野智哉さんは、自分に向けた「ご自愛」が広がる背景の一つに、コロナ禍があると分析している。人と疎遠になり,孤独感が増していく中で,だれも助けてくれない,自分で頑張って生き延びなければというようになってきているのでは,と指摘する。

本来は人と人との思いやりやつながりを表す「ご自愛」が,孤独を癒す意味で使われるようになったのは,ちょっと寂しい気がする。

なお,ひとのためでなく自分のために,という風潮の代表的な言葉に,1996年のアトランタ五輪の女子マラソン銅メダリスト有森裕子さんの「自分で自分をほめたい」がある。この言葉は「ほめてあげたい」と変形して流布されたが,昨日の記事で,有森さんは「あげたい」という言い方はしてないと否定している。そして,自分に重圧をかけて頑張ったことへの「自己肯定」であり,あの言葉はあの時一回だけで,しょっちゅう使えば単なる怠け者だと述べている。

 

蝶の折り紙

カミさんが,友達に教わって,折ってくれた。

 

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核兵器脅威のシミュレーション

2023-08-22 19:19:06 | 日記

核兵器脅威のシミュレーション

昨晩NHKから放映された『クローズアップ現代:もしも今核兵器が使われたら 初のシミュレーションが示す脅威』をビデオに収録して観た。

長崎大学核兵器廃絶研究センター(こういう研究機関があるのは知らなかった)が中心になって,30人を超える様々な分野の専門家による,北東アジアにおいて起こり得る核戦争の脅威についてシミュレーションを行った結果である。

設定した5つのシナリオの内の2つについて,シミュレーションの結果が示された。

ケース1:北朝鮮は国内における危機への国民の不満をそらすために,米韓を交渉につけるためと称して,韓国の基地に10キロトンの戦術核爆弾による攻撃を行い,それに対しアメリカは潜水艦から8キロトンの戦術核爆弾を2発発射し,北朝鮮の2カ所の軍事基地で爆発させる。外交交渉で,戦争はここで休止すると仮定する。

大量の放射性物質が放出され,日本にも偏西風に乗って到達する。最終的な死者は,がんの発生によるものも含めて,4万人以上になる可能性がある。

ケース2:台湾に独立を目指す政権が誕生したのに対し,中国は内部の突き上げで台湾に軍事攻撃を仕掛ける。これに対しアメリカが大規模な軍隊を送り,通常戦では勝ち目のない中国が佐世保,嘉手納,グアムの軍事基地に核兵器による攻撃を行い,アメリカは中国本土のミサイル基地に核兵器で反撃する。合計24発の核爆弾が使われ,核攻撃を受けた地域だけで死者は260万人,がんなどによる長期的な死者は9万6千人から83万人に上ると推定される。

番組では,核爆発による火災嵐の発生による死者の増加が過小評価されていることへの警告がなされ,高度数万キロメートルの上空での核爆発による電磁パルス攻撃が紹介されていた。電磁パルスの発生によって,大規模なIT機器の機能が停止し,サーバーが破壊される。

このシミュレーションの結果を見て,わたし自身はどうも釈然としない。核兵器使用の結果の悲惨な事態については,すでに広島と長崎において十分に示されている。死者が4万人だからいい,260万人なら駄目という問題ではない。

この結果をもって,核兵器の恐ろしさを示す材料とすることはもちろん有効であるし,そのようにして核兵器廃絶の運動をしている若者もいる。

しかし,わたしにとって釈然としないのは,起こり得るシナリオを提起しながら,どうしたらそのようなことが避けられるのかが,示されていないことである。番組の中で示唆されたシステムの誤作動による核兵器の暴走の問題も含めて,研究グループは,核兵器の不使用・廃棄に向けてどうしたらそれが可能になるかを追求するという。是非それを達成して示してほしい。

 

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パールハーバーと広島市

2023-08-21 20:11:33 | 日記

パールハーバーと広島市

近着のAERAに,ジャーナリスト高瀬毅氏による,『広島とパールハーバーが姉妹公園協定を結ぶ 原爆の正当化認めたことに』という記事が出ていた。

今年の6月22日に,アメリカからの申し入れで,広島平和記念公園とハワイ州パールハーバー国立記念公園との間で,「姉妹公園協定」を結ぶと広島市が発表し,この協定に広島市の反核・平和運動を行っている市民団体から危惧の念が表明されているとのことである。

今年の4月に在大阪・神戸アメリカ総領事から広島市に打診があり,米側から6月に市長を訪問して,協定の申し入れが行われ,同月22日に協定発表という段取りだったという。根耳に水と市民から異議が出るのは当然のように思う。

わたしは当事者ではないし,協定によって何が行われるのかつまびらかには分からないので,ことの可否について見解を述べるのは控えるが,心の中に違和感を覚えるのは否定できない。

わたしは,2006年にパールハーバーを訪れた。1941年12月に日本軍の攻撃で撃沈された戦艦アラバマに向かって,戦没者の霊に黙とうし,戦艦ミズーリで終戦の協定文書が調印された展示物を見学した。

日本人はわたしとカミさんの二人だけで,大勢のアメリカ人の中でいささか臆した気分になったが,われわれのことを気にかけている人はだれもいなかった。

公園の印象は,戦争犠牲者を慰霊し,「正義の」戦いに勝利したアメリカをたたえるというもので,被曝犠牲者をとむらい,核廃絶と平和を目指す趣旨の広島平和記念公園とは違うものを感じた。「戦争の始まりと終焉の地に関係する両公園」という協定の理由付けには,牽強付会の感を免れない。

この協定に反対する人々が危惧する,「原子爆弾は戦争を終わらせる手段だった」というアメリカに根強い意見に,広島が飲み込まれないことを切に祈る。

海底に沈む戦艦アリゾナ

戦艦ミズーリ

(写真はいずれも2006年パールハーバーにて撮影)

 

天晴れ土浦日大

甲子園準決勝,土浦日大は慶応高校の軍門に下った。しかし,野球部の諸君,胸を張れ。爽やかな戦いぶりで甲子園に旋風を巻き起こしたことを誇りに,まだまだ続く青春を謳歌してください。

 

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テレビと新聞から

2023-08-19 16:17:41 | 日記

テレビと新聞から

主語:昨日の朝のテレビニュースで,広島市にある原爆死没者慰霊碑の碑文,「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」の主語が誰であるかの論争があったことが紹介されていた。

この碑文は,自身も被ばく者であり,広島大学教授の雑賀忠義さんが撰文・揮毫したものであるそうだ。

わたしは不明にして,そんな論争のあったことは知らなかったので,あらためてWikipediaで調べてみた。以下はその記述による。

主語論争は,1952年の建立以来繰り返されたもので,特に,極東軍事裁判の判事でインドの法学者パール氏が,「原爆を落としたアメリカ人の手が清められていないのに,日本人が日本人に謝罪している」と碑文を非難したところから大きな話題となった。この見解には雑賀教授が,細事にこだわってその意を理解しない人は霊前に立つ資格なしと抗議文を送り,時の広島市長は,「原爆慰霊碑文の『過ち』とは戦争という人類の破滅と文明の破壊を意味している」と述べている。

現在は,慰霊碑を管理する広島市の公式見解で,主語は「人類」ということで落ち着いている。

わたしはこの公式見解に賛成である。さらに付け加えるならば,原爆などというとてつもない殺戮兵器を作り出した科学技術のあり方を許しているのは人類全体の過ちであり,現在もその過ちが繰り返されつつあることを,深刻に反省すべきであると思う。

なお,友人のブログに,8月21日19時30分から放送予定の『クローズアップ現代 今核兵器が使われたら』の予告が載せられていた。予告文は次の通り。

「もしも今、核兵器が使われたらどうなるのか?長崎大学を中心とする国際プロジェクトが北東アジアでは初めて詳細にシミュレーションした。十分起こりうる30のシナリオがまとめられ、5つについては何人亡くなるのか推定。明らかになったのは従来の想定をはるかに上回る甚大な被害と、日本も攻撃の標的にされるリスクだ。核兵器が使われる懸念が高まる今、研究者が導き出した破滅的な結果とは?そして避けるには何が必要か考える。」

録画してゆっくり観るつもりだ。

2006年広島市平和記念公園にて撮影

共生:今朝のテレビニュースで,東京都新宿区の柏木小学校の屋上で,約1000㎡の畑が作られている話題が紹介されていた。校長先生が指導しているようだが,なかなかの出来栄えで,地元の住民に1個100円で販売しているのも微笑ましい。

校長先生によれば,うまくいかなかったときにどうすればいいか考えるのも課題としているという。

テレビで紹介されたのは,赤いトマトの果実に白い斑点ができていて,虫が吸引した跡だという。虫が嫌う植物を一緒に植えたが,やっぱり白い斑点がついた。そこでどうするか。

校長先生が「農薬を撒く」といったら,一人の生徒がおずおずと手をあげた。次に,「虫にもトマトを分けてあげてもいい」といったら,大多数の生徒が賛成した。

校長先生。あなたの教育効果は十二分に上がっていますよ。

虫におすそ分け

ヘアドネーション:今日の朝日新聞の『ひととき』欄に,「孫の髪の毛」と題する。春日井市の辻本忍さんからの投書が載っていた。

遊びに来たお孫さんの髪の毛が長いのが気になってたずねたところ,抗がん剤などの治療で頭髪の悩みを抱える18歳以下の子どもたちのウイッグを作る活動をしている団体に髪の毛を寄付するために伸ばしていて,既定の31㎝にあと1㎝足りないという。

髪を伸ばし始めたきっかけは,がんの妹を持つ少年が,妹のような子供たちのためにと髪の毛を寄付したことを知り感銘を受けたからだという,

お孫さんはめでたく規定の長さまで髪を伸ばし,ヘアドネーションに賛同する美容院で髪を切り,10束の髪を自分の小遣いで郵送した。

わたしは,髪の毛が商品となることは知っていたが,こういう活動は初めて知った。

読んで,心が温まった。

 

ベスト4だぜ土浦日大

甲子園準々決勝,土浦日大高校は下馬評では負けていた八戸学院光星に,9対2で快勝,準決勝に駒を進めた。一試合ごとに強くなっている。その勢いで決勝まで突っ走れ。

 

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Z世代と”戦争”

2023-08-17 19:08:31 | 日記

Z世代と”戦争”

8月15日終戦の日に放映されたNHKスペシャル『Z世代と”戦争”』を観た。

スタジオに12人のZ世代の若者が集まり,複数のアドバイザー,ヤンキー代表のモデルさん,ウクライナ出身のNHKディレクターをまじえて,”戦争”をめぐるいろいろな問題について,意見交換が行われた。

冒頭に3000人の若者を対象にした,アンケート調査の結果が紹介された。今後10年間に日本が巻き込まれる戦争が起きる可能性があると考える人が55%を占めていた。恐らく10年前であればこの数値はもっと小さかったであろう。

この点に関して,アドバイザーの一人から,「10年前の2013年には中国や北朝鮮の脅威は今ほど感じられなかったろうし,ウクライナでは徴兵制度が廃止されていた。ゼレンスキー大統領はお笑い芸人で,ロシアのテレビに出演していた」との指摘があり,予測の難しさが述べられた。

次に,もし戦争が起きたらどうするかという課題に移った。アンケート調査の結果では,武器をとって抵抗するという人は2%で,もっとも多い回答は抗議して反対するであった。

アドバイザーからの指摘もあり,わたしもそう思ったが,この質問はナンセンスである。日本が戦争をするということは,その時戦時体制になっているということであり,一体だれに対してどう抗議するのか。戦中の日本でも戦争反対を唱えた人がいたが,投獄され,疎外され,自殺に追い込まれと厳しい状態に置かれた。

在日アメリカ人の方の発言にあり,なるほどと思ったのは,アメリカでの反戦は戦争の大義によるが,日本での反戦は戦争一般に対してであるということだ。

私見をはさむならば,わたしたちが戦争反対をいうのは,具体的には憲法に規定された国の姿に依拠し,戦争を徹底的に回避するということではないだろうか。危機を煽る前に,危機をいかに避けるかを考えるべきである。

戦争はなくすことができるのかという問いに対して,できると答えたのは少数派であった。願っても実現できないという,ある種の絶望感が感じられたが,それでも自分たちの力でという若者がいた。わたし自身の意見をいえば,何年かかろうと,何世代にわたろうと,人類の達成すべき目標として,戦争の廃絶を追求すべきである。

Z世代は,いわば地続きで渡されてきた戦争体験を受け取る,最後の世代に相当する。この戦争体験を,バーチャルの形で体験させる研究が紹介された。座談会に出席した若者たちは,戦争体験の継承の重要性を認識していた。しかし,世代とともに情報エントロピーは大きくなり,継承される事実のリアリティーは薄められるだろう。それを補う技術の開発に注目したい。

座談会では,ほかに興味深い話題が取り上げられていた。この番組を観て総じて感じたことは,次代を担う若者は捨てたものではないということだ。それが戦中の10年間と,戦後の78年間を生きてきた老人の感想であり願いである。

 

Go!Go!土浦日大

甲子園で土浦日大高校が3回戦を突破して,ベスト8に進んだ。6点ビハインドからの逆転劇。しぶとさが身についてきた。頑張れ!

 

眼前の朝

孫が描いた絵(アクリル)です。許諾を得て掲載します。

 

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栄光のランナー(映画)

2023-08-15 19:42:02 | 日記

栄光のランナー(映画)

NHKBS3から放映された米・加・独合作映画『栄光のランナー』をビデオで観た。

この映画の原題は“Race”で,陸上競技のレースと,人種を意味するレースのかけ言葉になっている。

1936年のベルリンオリンピックで,4個の金メダルを獲得したアメリカの黒人陸上競技選手,ジェシー・オーエンスの半生記であり,2016年にリリースされている。

中学,高校で抜群の成績を上げていたオーエンスは,自身も金メダリストで名コーチのラリー・スナイダ―を慕って,オハイオ州立大学に入学するところから映画は始まる。

貧しい実家への仕送り,恋人との間に生まれた娘の養育費など,経済的に困窮するオーエンスに財政的にも便宜を与えるスナイダーコーチの指導を得て,オーエンスは短距離走と走り幅跳びで世界記録を塗り替え,オリンピックの出場資格を獲得する。

このベルリンオリンピックに関しては,ナチスドイツの人種差別政策に反対して,アメリカ国内にはボイコットすべきだとの強い世論があった。アメリカオリンピック委員会のブランデージ会長は,ドイツの宣伝相ゲッペルスと会談し,ナチス側の一定の譲歩を引き出し,アメリカオリンピック委員会は僅差で参加を決める。

一方,オーエンスにも黒人地位改善委員会などからの圧力があり,彼自身も黒人としてユダヤ人差別を許せない気持ちもあって,一時はオリンピック不参加を決意する。しかし,コーチや友人との話から,参加して,オリンピックをアーリア人種優位の宣伝の場としようとするナチスの意図をくじくべきだと決意する。

ベルリンでは黒人選手たちは歓迎を受け,アメリカでは経験がない,白人との平等な扱いを受ける。しかしチーム内では,コーチによる黒人差別があり,オーエンスらはその扱いに抗議し,,コーチから外されていたスナイダーを復権させる。

走り幅跳びでは,緊張して予選で2回のファウルをして後のないオーエンスは,好敵手のドイツ代表カール・ロングのアドバイスで決勝に進み,好勝負の末にロングを破って金メダルを獲得する。競技後,オーエンスはロングを訪ねて感謝の意を伝え,ロングもそれに応えて,両者は終生の親交を結ぶ。(ロングは二次大戦中に戦死する。)

オーエンスは,100,200mで金メダルを獲得する。そして,400メートルリレーで,リレー要員として参加していたユダヤ人選手に代わって出場するようにいわれる。ナチスの間接的な圧力がかかっていたのだ。辞退するオーエンスにユダヤ人選手は,代わって優勝をと励まして送り出す。アメリカチームは圧倒的な強さで優勝し,オーエンスは4個目の金メダルを獲得する。

かくして,オーエンスはナチス,ヒットラーの鼻を明かすことに成功するが,ヒットラーは金メダリストとすべき握手を,オーエンスとの間ではボイコットする。また。オーエンスは帰国後もホワイトハウスからは何の音さたもなく,優勝祝賀会の主役であるにもかかわらず,会場の玄関からは入れてもらえず,通用口に回される。

スポーツと政治,人種差別,それも他国の差別は非難しながら,自国では別な差別を行うという矛盾など,オーエンスという不世出のアスリートの存在を通して,この映画は現在にも通じる重い問題を提起している。その中で,オーエンスとロングのスポーツマンシップを通しての友情は,一服の清涼剤である。

主演のステファン・ジェームスは,オーエンスの練習や競技のシーンを,スタントなしで見事に演じ切っている。

映画には,歴史上最高と言われるオリンピックの記録映画,『オリンピア』の女流監督レニ・フェンシュタールの作業のシーンも挿入され,雰囲気を盛り上げている。

 

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