羽花山人日記

徒然なるままに

呆れた話

2022-07-30 20:21:32 | 日記

端にも棒にも

自民党の福田達夫総務会長は,29日に行われた記者会見で,議員と統一教会との関係について聞かれ,「正直に言います。何が問題か、僕はよく分からない」と答えたという。

箸にも棒にもかからないとはこの人のことを言うのであろう。

わが耳を疑いたくなるが,これが現実なのだ。

 

夕日の乱舞

7月29日,自宅ベランダより撮影

 

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2022-07-28 21:02:25 | 日記

昨日の朝日新聞27面に,土の話が書いてあった。

「土」というと親しみやすいが,「土壌」というとちょっと裃を着たような気分になる。両者は同じものを指している。

土壌は,地球上の陸地の表面を覆っている鉱物,有機物,気体,液体,英物の混合物からなる生態系である。以前テレビのドラマで,「ドーナツの真ん中の穴は,ドーナツの一部であるか」という,哲学的な問いを登場人物が発していたが,土壌中の気体は土壌の一部である。

先の記事に,日本を代表する黒い土という記述があったが,黒ぼくと呼ばれる土は全国に見られる。わたしの家庭菜園の土は,関東黒ぼくの火山灰土壌である。酸性で,リン酸を吸収しやすいので,石灰の施用が重要で,この辺で売られている肥料は三要素のうちリン酸の含量が大きい。腐植質が多く,豊かな土である。

阿見町にて今日撮影

黒い土を見慣れたわたしの目には,パラグアイの赤い土が珍しく映った。オキシソルと称され,南米大陸の上半分に分布している。熱帯および熱帯多雨林の落ち葉による腐植質が堆積している豊かな土である。10年間無肥料でも栽培可能と言われる。日本では農地の赤土は嫌われるが,パラグアイでは赤いほど喜ばれる。林を開拓する時,蟻塚の色を見て良しあしを判定すると聞いた。

パラグアイにて2001年撮影

土壌の帝王と言われるのがチェルノーゼムで,ウクライナ穀倉地帯を支えてきたこの土は,今戦火に蹂躙されている。残念だ。

 

育ち過ぎ

木の下の方で雑草に埋もれていたので気づかず,ここまで大きくなった。調理可能とカミさんがいうので,見捨てないでおこう。

 

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不見識

2022-07-26 20:30:23 | 日記

不  見  識

安倍元首相への銃撃事件以来,政治家と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係が取り沙汰されている。

1980年前後だったが、東大に統一教会(原理研究会)系のサークルが作られ、それを糾弾する学生との間で、時には暴力を伴う揉め事があり、知っている学生が怪我を負った。

また、知人から,家族が統一教会に入信し、家運を傾けた悩みを聞いたこともある。

そんなある日、親戚で東大OBの方のお宅に伺った折、テーブルに「東大新報」という新聞が置いてあるのを見かけた。この新聞が統一教会系の団体が発行しているものだとお話したところ、びっくりして購読をやめると言われた。

従来からあった「東京大学新聞」と紛らわしい名前で,OBに電話勧誘をして購読者を獲得していたらしい。学内でもそのことが問題になっていた。

このような「擬態」によって,この組織はいろいろなところに触手を伸ばしていたらしい。この擬態にひっかかって,関係を持ってしまった政治家がいるかもしれないが,報道されているところを見ると,多くの政治家が,統一教会系の団体と承知の上で,政治資金をもらったり,行事に祝意を表したりいている。以前,安倍元首相が,社会的に話題となった信者の集団結婚式に祝辞を送ったことを知ってびっくりしたが,政治家たるもの,支援したりされたりする組織がどういうものであるかを自覚すべきである。

暴露された段階で,言い訳したり開き直ったりしても,やはり不見識のそしりは免れないだろう。

 

チェスキー・クルムロフ

歴史的町並みの景観が忘れられない。(2006年撮影)

 

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雑草

2022-07-24 21:26:43 | 日記

雑草

家事に追われて,畑仕事の手を抜いていたら,雑草がすっかり繁茂して,丈の低い大豆が埋もれていた。しかし,枝豆だけはしっかりつけていて,ビールの友を提供してくれた。

雑草にはいろいろな定義があるが,アメリカ雑草学会は「人類の活動と幸福・繁栄に対して,これに逆らったりこれを妨害したりするすべての植物」という身も蓋もない定義を下している。要するに,人の気に入らない植物を雑草と呼ぶのであり,気にいられれば同じ植物が雑草ではではなくなる。

大豆の周りに生えている草をわたしは雑草と呼んだが,考えてみるとこれらの植物は大豆が十分に生育してから生えてきたものであり,枝豆の収穫を邪魔したわけではない。わたしにとってそこに生えているのが気に入らないから雑草なのである。

今畑には,こぼれ種子から芽が出たノラボウナがはびこっている。この状態では,ノラボウナは雑草である。菜花を提供する時は気に入られたのに,TPOを間違えたために嫌われることになった。植物の側から見れば,いい迷惑である。

嫌われ,のけ者にされても生き残るしぶとさを買われて,「雑草のように」と,模範にされる。プロ野球の上原浩治投手は「雑草魂」という言葉をはやらせ,同じく鈴木啓示投手は自分のモットーを「草魂」と表現した。

人間とは全く勝手なものである。

 

サルスベリ

阿見町にて7月24日撮影

 

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介護

2022-07-22 20:56:32 | 日記

介      護

10日ほど前から,カミさんの足が立たなくなった。その1週間ほど前に転んで頭を打ったのが原因らしい。

すぐ直るだろうとたかをくくっていたが,そうでもなさそうだということで,介護の態勢に入った。

知識はあったつもりだったが,当事者になってみると分からないことが多く,手探りであった。介護保険なんてなぜ取られるのかと,憤慨していたのだが,そのお世話になるという結果になった。

介護保険適用の認可が下りるまでは自費で賄わなければと思っていたら,介護関係の業者の方から,申請した段階から先行的に利用できると聞き,早速ケアマネージャーの方と契約して,アドヴァイスを頂戴した。

カミさんはわたしの両親の介護をしていたので,いろいろと知っていて,介護用品で残っているものもあり,これは親の遺産だねと笑いあった。

アドヴァイスに従って,車椅子を通りやすくする,玄関の敷居の両側に置くスロープも早速レンタルで設置した。

介護する側もされる側も大分ペースがつかめてきて,ドクターの「治る」という言葉を信じて,ゆったりと構えていきたい。

 

稲     穂

この辺の田んぼでは,一番早い。はるかかなたの秋からの先遣隊か。

マツバボタン

道端で日差しを浴びて,身を寄せ合っていた。

 

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イリオモテヤマネコ

2022-07-20 21:33:16 | 日記

イリオモテヤマネコ

NHK朝のテレビ小説『ちむどんどん』が,年長の重要人物が過去を語り始めて,佳境に入っている。

わたしは,沖縄には,仕事で4回行っている。そこで触れた沖縄の方々には,本土の人たちとは違う感触の温かさを感じた。そのことは別にして,印象に残っているのは,初めて沖縄を訪れた時の出来事である。

1974年,沖縄本島から石垣島を経て,西表島の琉球大学熱帯農業研究施設(当時)を訪ねた。ちょうど1975年に開催された沖縄国際海洋博の前年とあって,イリオモテヤマネコの写真を大きく中央に据えたポスターがあちこちに貼られていた。

ところが西表島に入ると,そのポスターが全く見られなくなった。研究施設の方に聞くと,西表島民にとって,イリオモテヤマネコは憎しみの対象であるという。

西表島は,東西にそれぞれいくつかの集落はあるが,その間の行き来には手漕ぎ舟によるか,石垣島を経由するしかなく,島を縦断する道路の建設は島民の悲願であった。そして,待望の縦貫道の建設が決まり,いざ着工という1973年に,この道路建設に環境保全,特にイリオモテヤマネコ保護のクレームがつき,建設は中断となった。

島民にとって,イリオモテヤマネコは,自分たちの生活の利便性や島の発展の阻害物となった。陸揚げされた研究施設の自動車は,一夜にしてタイヤがずたずたにされたという。そして,イリオモテヤマネコは難破したオランダ船から逃げ込んだ猫だという話が,まことしやかに言われるようになった。

わたしはこの話にいささか衝撃を受けた。開発と自然保護の関係は,対象とする地域の外からの開発に対して,地域の住民が生活環境の破壊として反対するのが通常であるが,西表島の場合はこの関係が逆になっている。

イリオモテヤマネコや島の生態系の重要性が,島民の納得のいく形で説明されないかぎり,縦貫道路の工事の中止は,島民にとって敵対的措置以外何物でもないのは当然である。

わたしはここに環境問題の盲点があるように感じた。

「環境帝国主義」という言葉があるが,対象とする環境がだれにとってどのような意味をもっているかを論ぜずに,その保護だけをアプリオリに主張するのは間違いであろう。

その後,西表島縦貫道路は当初の計画から海よりに建設された。そして,イリオモテヤマネコを含む島の生態系は,貴重な観光資源になっている。

石垣島のマングローブ。1974年撮影。

 

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招かれざる客

2022-07-17 20:26:13 | 日記

招かれざる客

トウモロコシが熟れてきたので、楽しみにしていた。

今日は収穫をと畑に行ったところ、稔りの良さそうだった房が全部もぎ取られていた。

こんなものを盗むとはケチな泥棒と腹を立てていたところ、近所の農家の方から「おたくもやられましたか」と、声をかけられた。

ハクビシンだという。

一緒にいた奥さんが「採る時期と,旨い房を知ってるんだよね」と,わたしも感じていたことをおっしゃる。

相手が悪いと、あきらめるしかない。

畑をやっていて一番うれしいのは、収穫物を食べていただくことである。

しかし、これは喜べない。「共生」には我慢が必要ということか。

蕣(あさがお)に釣瓶とられてもらひ水 加賀千代女

江戸時代の人は優しかったんだね。

 

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ナスカの地上絵

2022-07-15 20:50:42 | 日記

ナスカの地上絵

一昨日のブログに田んぼアートのことを書いたら、ナスカの地上絵を思い出した。

わたしはここを3回訪れている。2回は仕事の合間に、1回は純粋の観光で。

ナスカの地上絵:コンドル

地上絵はセスナに乗って空から眺める。パイロットはサービスよろしく、右に傾けて右側の乗客に地上絵を見せると、引き返してきて左側に機を傾けるので、結構揺れて船酔いする。

写真を撮るのは難しく、3回も行っているのに、碌なのが残っていない。上に載せた写真に、コンドルが写っていると思ってもらえば幸いである。

ナスカの地上絵は、ドイツ出身の女性、マリア ライヒェさんが、アメリカの考古学者ポール・タソックとともに1938年に発見した。タソックがアメリカに去った後,マリアさんは生涯を通して独身で,私財のほぼすべてを投じて、地上絵の保全と研究に尽力された。

マリアさんの誕生日5月15日は、その功績を讃えて、ペルーでは休日になっている。

晩年のマリア・ライヒェさんが暮らしたホテルの書斎(上)と寝室。この部屋は,政府から無償でマリアさんに供与された

空からしか見られない地上絵を、ナスカ人はなぜ描いたのか。マリアさんのをはじめ諸説があるが、確かななことは分からないらしい。

また、ナスカ以外にも新しい地上絵が発見され、謎は深まっている。

なんの根拠もないが、わたしの仮説を紹介する。イースター島のモアイから連想したことだ。

モアイは前の年や他の部族のものを超えようと、だんだん大きくされ、ついには運びきれなくて,途中で捨てられたものがいくつもある。

地上絵には,ナスカよりずっと古い時代に,山の中腹に描かれたものがあちこちで見つかっている。これらの地上絵を,砂漠の道しるべだったとする説はうなずけるように思う。

ナスカの人々は,この地上絵を見て,「よし,俺たちはもっと大きくて複雑なのを描いてやろう」と,遊び心で競争し合って,自分たちには見ることができない巨大な絵を仕上げたのだろう。なお,地上絵は比較的簡単に描けることを,何人もの研究者が実証している。

マチュピチュの遺跡にも,遊び心から作られたと思われるものがいくつかあった。

わたしには,古代アンデスの人々は,ユーモアと遊び心に富んだ,豊かな文明を築いていたような気がしてならない。

ついでに2冊の本を紹介する。

楠田 枝里子 『ナスカ 砂の王国 地上絵の謎を追ったマリア・ライヘの生涯』 文藝春秋 1990年

アンソニー・F・アヴェニ (武井 摩利 訳) 『ナスカ 地上絵の謎 砂漠からの永遠のメッセージ』 創元社 2006年

楠田さんは,マリア・ライヒェに入れ込んでいて,かなり身びいきな記述をしているが,考古学者アヴェニは,マリアの研究結果に否定的である。(写真はいずれも2011年撮影)

 

ワクチン

対コロナウイルスの4回目のワクチン接種を受けた。これまですべてファイザー社製。今のところ異常はない。

 

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田んぼアート

2022-07-13 20:13:52 | 日記

田んぼアート

今朝のテレビのニュース番組で,青森県田舎館村の田んぼアートが報道されていた。水田に描かれたモナリザは見事という他ない。

田んぼアートとは,稲田をカンバスと見立て,葉の色が違う品種を配置して絵を描くアートである。今は北海道から鹿児島まで,全国各地に田んぼアートが見られるようになったが,嚆矢を放ったのは田舎館村である。

2003年に三色の稲を組み合わせて始めたが,今や7色の品種を使っているとのことである。

悲母観音

不動明王

上の写真は,2013年9月23日に撮影したもので,すでに出穂が終わっていて,葉色の鮮やかさが隠されている。やはり見ごろは7月の出穂前の葉が茂っている時であろう。

田舎館村では,パソコンにプログラムされたマップに従って,小中学生の子どもから年寄りまで,村中総出で田植えをする。

その気配りと統制には,目をみはるばかりであるが,7色の稲を毎年維持するのも大変である。県の研究試験機関が協力して,それぞれの原種を生産して,村に提供している。

理屈から言って,不思議なのは白色の稲である。光合成色素を欠いた稲がどうして育つのか。実は観賞用に育成された「ゆきあそび」という品種が使われていて,この品種は生育の前半は緑の葉を出すが,後半になると緑が消えて白色となる。

青森県農業技術センターにて。原種の生産。向こうに紫稲が見える。

わたしも,そんな形質を示す放射線突然変異を何回も観察している。しかし,観賞用の稲品種を育てようという発想は全くなかった。

田んぼアートは,豊葦原瑞穂の国にふさわしい農民の遊び心である。

(写真はいずれも2013年9月撮影)

 

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球音

2022-07-11 22:23:05 | 日記

球    音

茨城県でも,甲子園に向けて球音が響き始めた。今年は県北に勇者ありか。わが町の霞ヶ浦高校頑張れ。

昨日の朝日俳壇から;

雲の峰父のミットへ投げし日々  羽曳野市 菊川善博 様

 

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