羽花山人日記

徒然なるままに

弱者のマナー

2021-06-30 16:35:02 | 日記

弱者のマナー

千葉県八街市で起きた,悲惨極まる小学生の死傷事故が報道されている。小学生には全く罪はない。飲酒運転のトラックの運転手は徹底的に糾弾されなければならない。同時に,下校時に,歩道を示す白線も引いてない狭い道路の車の交通を許していた行政も,責任を負うべきだと思う。

本来,道路で最も優先されなければならないのは歩行者,次いで自転車,最後が自動車のはずである。しかし,現実はこの逆になっている。自動車を手放してから10日だが,あらためてこのことを感じる。と同時に,この現実に対処するマナーも必要だと思う。信号のある交差点で,自動車なら赤信号で止まっている。しかし,自転車だと車が来なければと赤信号でも渡ってしまいたくなる。これは罰金の対象である。ヒョッコリ男というのがいたが,それは論外として,迷惑をかけないマナーは,自分の身を守る上でも必要だろう。

ある日バスに乗った時,がら空きだったので普通の座席に座っていた。だんだん混んできて,優先席以外はほぼ一杯になった。わたしの前に立った方は,優先席に座ろうとしない。はっと気づいて,わたしが優先席に移動し,その方はわたしの座っていた席に腰を下ろした。以来,優先席が空いていればそこに座るように心がけている。

補聴器を使っていても,聞き取りにくさはある。面談でも電話でも,相手のいうことが分かりにくい時は,難聴であることを説明して,ゆっくり,はっきり話していただくようにお願いしている。そして,そうしていただくことに感謝している。

 

育ち過ぎ

葉っぱの蔭に隠れて地面に這っていたのを見落としていた。キュウリの果実は成長が速い。さて,どうやって食べようか。

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追悼 立花隆さん

2021-06-29 19:41:36 | 日記

6月27日に放映されたNHKスペシャル,立花隆さんの追悼番組『シベリア鎮魂歌~抑留画家・香月泰男』を見た。1995年に放映されたものの再放送である。

テレビの画面を撮影

香月さんは1945年に捕虜として,中国からシベリアに送られ,1年半の抑留の後帰国されている。1970年に『わたしのシベリア』という本を出版されているが,この本のゴーストライダーをつとめたのが,立花隆さんだった。

香月さんは1974年に62歳で亡くなられている。抑留時代の思いを描き続け,シベリア・シリーズとして優れた絵画を残されている。立花さんは,香月さんのシベリアへの思いと,聞き書きをしていた当時の自分の気持ちとの間に乖離を感じ,それを埋めるべくシベリア行きを決意し,香月さんがたどった真冬の道を追体験する。寒風の中を捕虜が乗せられたのと同様のトラックで移動し,収容所を訪ね,亡くなられた方々の墓に詣でる。

旅の途中に挿入される香月さんの作品は,死と隣り合わせて絶望の中で移動する人々,死者とその死者を葬る人々,帰国を目前にしたナホトカの浜辺を埋め尽くす顔など,黒を基調とした鬼気迫るものがあり,とてもわたしの筆では表現できない。生き残って帰ってきた画家の責任として,香月さんは描き続けたという。

生者が死者になしうること,それが香月さんの思いだったろうし,立花さんの香月さんへの思いであったろう。

素晴らしい番組だった。

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2回目の接種

2021-06-28 19:34:04 | 日記

ワクチン

2回目の対新型コロナウイルスワクチンの接種を,歩いて10分ほどの個人医院でしてもらった。ファイザー社製。今のところ異常なし。ネット情報で見ると,半年は有効性が維持されるらしいが,はっきりしたことは分からないという。早く,しっかりしたデータが欲しい。

 

収    穫

今日の家庭菜園からの収穫物。二人所帯にはこれで十分だ。去年までピーマンの栽培が下手だったが,剪定を強くしたら,まあまあのものが採れるようになった。

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ハイブリッドライス

2021-06-27 19:34:01 | 日記

もう一月以上前になるが,友人の一人が,中国の育種家袁隆平氏が5月22日に90歳で亡くなったことを知らせてくれた。

袁氏は「ハイブリッドライスの父」と言われ,その業績は,中国はもとより世界的に高く評価されている。死去に当たって,中国政府は最大級の葬儀を行って氏を称賛した。友人の紹介で読んだニューヨークタイムズの記事も,袁氏を,コムギ育種家で緑の革命の立役者,ノーベル平和賞受賞のボーローグ博士に匹敵すると,最大限に褒めちぎっていた。

ハイブリッドライスとは,イネの一代雑種品種のことである。生物には雑種強勢という性質があり,非常におおざっぱに言うなら,生まれた子が両親に優る現象をいう。作物ではこの性質を利用して,純系同士の交雑で得られる雑種を一代雑種品種として扱う。

この場合,問題となるのはどうやって,雑種の種子を得るかということである。トウモロコシのような他家受粉性の作物や,一つの果実に沢山の種子がつくナス科の作物では,この問題は比較的容易に解決するが,イネのように自家受粉で1果1種子の作物は,雑種の種子を得るのに手間がかかり,一代雑種を品種とすることが困難であった。

袁氏は,栽培イネの近縁野生種に正常な花粉ができない系統を発見し,その性質を栽培イネに導入した。正常な花粉ができない性質を雄性不稔というが,この系統についた種子はほかの個体の花粉で受精した雑種種子であり,大量に雑種種子を生産することが可能になる。袁氏は雄性不稔利用のハイブリッドライス品種を1973年に発表した。

ハイブリッドライスは,通常の品種に比べて15~20%増収するとされ,中国のコメ生産の躍進,アジア・アフリカ諸国の食糧事情の改善に大きく貢献したとされている。中国ではハイリッドライスの作付けが50%に達するといわれ,アジア・アフリカでのコメ需要の増大と相まって,ハイブリッドライスへの期待が大きい。なお,収量より品質が重視される日本では,ハイブリッドライスの入り込む余地はほとんどなさそうである。

増収以外であげられる一代雑種品種の特徴としては,品種内個体間の形質が極めて斉一であること,耕作者は種子を毎年業者から購入しなければならないことである。

この2番目の性質は,種子生産者にとっては極めて重要である。イネの純系品種なら,収穫したものがそのまま種子として使える。しかし,一代雑種の次代は遺伝的に分離するので,自家採種は不可能である。

現在,ハイブリッドライスの種子は90%が中国で生産されているという。ハイブリッドライスの作付けを増やそうとすれば,中国に頼らざるを得ないということになり兼ねない。逆に,中国にとっては,ハイブリッドライスの種子は外交の切り札になり得るということになる。

種子はある意味で兵器である。

1998年訪問時に撮影

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おんがく交差点

2021-06-26 20:16:14 | 日記

おんがく交差点

テレビの画面を撮影

BS7から毎土曜日に放送される『おんがく交差点』は,毎回珍しい楽器の演奏家をゲストに迎え,MCの春風亭小朝さんが抑えた口調でゲストから話題を引き出すのに好感が持て,また何よりも,ホスト役の一人,ヴァイオリニストの大谷康子さんとゲストとのコラボが楽しくて,毎回視聴している。ちなみに大谷さんの弾くヴァイオリンは,1725年製のストラディバリウスである。

今日は,パーカッショニストで,ブラジルジャズには欠かせないパンディロの名手,安井源之新さんがゲストだった。

わたしは今から15年ほど前に約5年間,東京キューバンボーイズのパーカッショニストだった渡邊康行さんにパーカッションを習い,その中にはパンディロも入っていたので,一体どのようなヴァイオリンとのアンサンブルが聴けるのかと,楽しみにしていた。

コラボの曲は,ブラジリアンジャズの「クリスタル」,編曲者の石塚まみさんがピアノで伴奏した。繊細なヴァイオリンの音色と,賑やかなパーカッションの音がどのように和すのか,ちょっと気にして聴いていたが,さすがに名手どうし,お互いに引き立て合って,見事なアンサンブルだった。

パンディロを中心に数種類の打楽器を一人で操る安井さんの技は実に見事だった。

これからもこの「交差点」で出会う,楽器のアンサンブルを楽しみたい。

 

ユ   リ

散歩の途中で見かけた。径15㎝ほどもある花がびっしりとついていた。

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異常なし

2021-06-25 20:12:49 | 日記

異常なし

かかりつけの脳神経科の先生に,一昨日のめまいと嘔吐について診察を受けた。MRIの検査では脳に全く異常が見つからず,接種後15日も経過していては,ワクチン接種の副作用とは考えにくく,内耳器官の一時的な異常によるものではないかとの診断だった。28日に予定している2回目の接種も問題なしとのことだった。

一安心して,ささやかに乾杯した。

 

田代池

この季節になると,上高地が懐かしくなる。写真は2004年5月撮影の田代池。上高地の中で,最も好きな池だ。

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枝豆

2021-06-24 19:33:05 | 日記

枝     豆

ちょっと早いかなと思ったが,こらえきれずに枝豆を収穫した。品巣は早生茶豆。ブランドのだだ茶豆は山形の特産で,ここでは作れそうもない。

枝豆用の品種の特徴は,豆の中の遊離アミノ酸の含量が多く,「うまみ」が強いということである。丹波黒の枝豆も絶品だが,極晩生で栽培が難しい。以前に晩生黒豆を作ったが,カメムシにやられて,ほとんどが板莢になってしまった。

カミさんが早速ゆでてくれた。美味ではあったが,やはり早すぎた。我慢して粒張りを待とう。

 

夫婦別姓

夫婦同姓を定めた民法の規定は憲法に反しないという,2015年の大法廷判決が昨日の最高裁判決で踏襲された。判決文を読むと,選択的夫婦別姓を制度とするかどうかは政策の問題で,同性規定が違憲かどうかとは次元を異にし,国会で決めるべきこととしている。法解釈とはこういうものか。判決文に比べて,反対意見の方がはるかに歯切れよく感じられた。

まことに不明を恥じたが,夫婦同姓を法で定めているのは世界で日本だけと知って,びっくりした。

この問題を,最高裁から丸投げされた国会は,さぼっていてはならない。

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副作用

2021-06-23 20:28:34 | 日記

副作用?

昨夜10時ころ,突如としてめまいと激しい嘔吐に襲われた。約2時間で嘔吐は収まり,眠りについた。今朝は全く体調に異常を感じなくなっていた。昨日は暑気あたりになるような状況で過ごしていない。同じものを飲み食いしているカミさんは全く異常がないので,飲食物が原因とは考えにくい。

そこで,15日前に接種したファイザー製ワクチンが原因ではないかと考えた。手元にある資料では,1~10%の人が数日後に吐き気や嘔吐に襲われるという。しかし,15日も経って副作用は現れるものか。

そういう事例があるかどうか,2回目の接種についての注意事項,の2点について,先ず町の接種予約のコールセンターに電話して訊いてみた。回答は得られず,町の新型コロナワクチン接種に関するコールセンターを紹介してくれた。回答は得られないまま,茨城県新型コロナワクチンコールセンター(副反応相談窓口),厚労省新型コロナワクチンコールセンターと取り次がれ,最終的にはファイザー社新型コロナウイルスワクチン電話相談窓口に行きついた。ここで応対された方は,ファイザー社の社員で医療関係の資格はなく,この窓口にはドクターはいないし,副作用の事例は厚労省に渡していて,一般には開示されないということだった。また,次回の接種についてのアドヴァイスは診療行為に当たるので,かかりつけの医師の指示に従ってということで,それ以上のらちはあかなかった。

あらためて,ネットで情報に当たってみたが,接種2週間後に異常が出た人がいるという程度で,はっきりとしたことは分からなかった。結局,接種を受けた医院に電話し診察をお願いしたが,当日の検診で判断するので,接種にいらっしゃいということだった。

今日の体調は異常なし,夕飯は普通にとったが嘔吐感もめまいも起こっていない。現在の心境は,やっぱりあれは副作用で,とにかく2回目の接種に行って医師に質問してみよう,ということである。

 

沖縄戦没者追悼式

テレビの画面を撮影

今日は,太平洋戦争で沖縄における組織的戦闘が終結した日で,全戦没者追悼式が那覇で行われ,実況がテレビで中継された。毎年この番組を観ていて,いつも子供が朗読する詩に感動している。

今日の式典では,中2の上原美晴さんが民謡の一節を引用しながら,自作の詩を朗読した。

「あのことを忘れないで,命とバトンを受け継ぎ,今を生きる私たちで、平和な世(みるく世)をつくろう」

この子たちの思いに未来を託したい。

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自転車

2021-06-22 20:07:39 | 日記

自動車を手放して,頼りにするのが自転車。上の写真の通りれっきとしたママチャリである。カミさんはずっとチャリ党だったが,わたしは80歳になった時に,今後のこともあるから慣れておこうと,3台目の「自家用車」として購入した。何十年ぶりかの自転車で,ギアがあり,暗くなると自動的に前照灯がつくのに感心した。

自動車に優る自転車の長所を頭に浮かべ,前向き思考で行くことにしている。エクササイズになって健康にいい*交通事故の加害者になる可能性が小さい*ガソリンを使わないので,ささやかながらCO2削減に貢献できる*自動車に比べて途中で入る視覚的情報量が多い。まだあるかもしれないが,当面これで頑張ろう。

これまでの最大移動距離は片道2kの15分だったが,これからどのくらいが限界かをチェックする予定でいる。

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腹が立つ

2021-06-21 19:39:55 | 日記

オリンピック観客数上限一万人が決定したという。緊急事態宣言解除,まんえん防止法に移行,スポーツイヴェント規制緩和,そしてオリンピック。この時系列は逆に見るのが本当のところではないのか。

そこのけそこのけ五輪が通る。誠に腹立たしい。

 

腹立たしさを忘れるために,古いアルバムを眺めていて,懐かしい写真に出会った

2002年,週末の休みを利用して,ボリビアのラパスを訪ねた時,郊外の丘でデモ用の撮影をしていたフォルクローレのグループを見かけた。バンド名はNazca。カミさんと二人で,そばでたっぷり聴かせてもらった。グループ全員にサインしてもらった2枚のCDは大切にしている。

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