羽花山人日記

徒然なるままに

文旦

2021-02-28 17:24:04 | 日記

           

四万十川 (2015年撮影)            

四万十から文旦が届いた。厚い果皮に包まれたジューシーな果肉をしばらく楽しもう。果皮はカミさんがマーマレードに。わたしはそれを食べる。

 

今日の朝日俳/歌壇から:

「知らなくていいことまでも知りそうで父の遺品は手つかずのまま」 相馬市 根岸浩一様

                              死ぬ前にしっかり身仕舞をしておこう。

「一月をぴりりとはがし二月かな」 藤沢市 久道陽吾様

                              カレンダーのページを二月から三月に差し替え。それにしても月日は早く経つ。                                                

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AIと音楽

2021-02-27 17:18:01 | 日記

昨日放映された『らららクラシック』をビデオ録画で観た。その道の専門家にして先駆者の渋谷敬一郎さんをゲストにしての,「テクノロジーと音楽」という番組だった。

AIが弾くピアノに合わせてのバイオリンソナタ,バッハを模倣してのAIによる和音の作曲など,興味深くかつ驚嘆しつつ視聴していたが,圧巻はアンドロイドによるアリアだった。

東大,大阪大,国立音大の協同で開発され,オルタ3と名付けられたこのアンドロイドは,渋谷敬一郎作曲のScary Beautyを表情(?)豊かに歌い上げた。しかし,その時受けた感慨は,やはり生身の歌手から受ける感動とはやや異なり,これを作り上げた技術への感嘆だったような気がする。

イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ は,その著書『ホモ・デウス  テクノロジーとサピエンスの未来 』 (河出書房新社) の中で,未来の人類社会はITとバイオテクノロジーに支配されると予言している。番組を観終わったわたしは,感動と同時に,深淵を覗き込むような恐怖感も覚えていた。

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水仙

2021-02-26 17:42:42 | 日記

カミさんが友達から水仙をもらってきた。

春の香りが部屋にただよった。

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山の名前

2021-02-25 17:35:24 | 日記

NHKのBSプレミアムで「グレートトラバース」という番組が放映されている。アドベンチャーレーサーの田中陽希さんが三百名山の踏破にチャレンジする記録である。まさに,イギリスの登山家ジョージ・マロリーが言った「そこに山があるからだ。」を地で行っている。昨日今日と妙高山への登攀が放送された。この山の名前から,思い出したことがある。

妙高山は外輪山に囲まれた真ん中に聳えているので,元々は中山と呼ばれていたらしい。これに名香山という字があてはめられ,読み方が「ミョウコウ」に変わり,それに「妙高」という漢字があてはめられたという。似たような山の名前の変遷に白馬岳がある。もともとは代掻きのころに馬の形の残雪像が山肌に現れることから,「代馬岳」と呼ばれるようになり,それが転じて「白馬岳」になったといわれている。だから「シロウマ」と読むのが正統であり,「ハクバ」は俗称であると私は考えている。

そんな話を大学に入った時,友達の一人にしたことがある。その友達が休暇で帰省中のわたしのところへ遊びに来ることになり,彼は電報で「ロクジスギシロウマデユク(6時過ぎ白馬で行く)」と到着時間を知らせてきた。当時新宿と松本を結ぶ「白馬(ハクバ)」という準急列車があり,彼はそれを「シロウマ」と記したのである。その頃,電報が近在の電話局に送達されると,電文の配達に先立って,交換手が電話で内容を知らせてくれていた。交換手さんはこの電文を「ロクジ,スギシロ,ウマデユク」と読んでしまい,電話を受けた母は,「6時に,杉城さんという方が,馬でお出でになるそうだ。」と仰天したそうだ。

今年はその母の二十三回忌に当たる。

ボリビア,ラ・パスの街とイリマーニ山

東アンデスの最高峰(6438m),山の名前は「黄金のコンドル」という意味

2002年撮影

 

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男爵薯

2021-02-24 17:38:35 | 日記

県独自の緊急事態宣言が解除になったのに伴い,公民館の使用が解禁となった。3ヶ月ぶりのコカリナサークルの例会で,アンサンブルを楽しんだ。

 

ジャガイモの種いもを仕込んだ。品種は男爵薯。わが家の消費者の要望によって,ずっとこの品種を作っている。煮崩れしやすいがかえって味がよくしみるのが好ましい。

知る人ぞ知ることだが,この品種は1875年に川田龍吉男爵がアメリカから導入したもので,元の品種名が分からなかったので,男爵薯と呼ばれるようになった。後にアメリカのマサチューセッツ州で栽培されていたアイリッシュ・コブラ―という品種だったことが判明した。

農家にとっては作りやすく,消費者にとってはおいしいということでその名を上げ,90年以上にわたって日本でのジャガイモの王座を占め続けている。育種家から見れば欠点もあり,それを改善した「きたあかり」のような優れた品種も育成されているが,人気は根強く,現在でもジャガイモ全作付面積の20%が男爵薯である。ちなみに,男爵薯と並ぶ西の横綱メークインもイギリスからの導入品種である。

仕込んだ種いもは室内に寝かせて芽を動かし,3月下旬に植え付ける予定である。

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蕗の薹

2021-02-22 18:00:04 | 日記

ご近所から蕗の薹をいただいた。わが家に春が飛び込んだ!

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エクモ 延命機器

2021-02-22 18:00:04 | 日記

コカリナの稽古で2時間ほどドライブした。陽気はすっかり春の気配。気持ちが清々した。課題曲の『時代』(中島みゆき)を卒業し,次は『オルフェの歌』。難曲である。

今日の朝日新聞1面と3面に,エクモに関する記事が出ていた。エクモ(ECMO,体外式膜型人工肺)は,機能しなくなった肺に代わって血液中の二酸化炭素を取り除き,酸素を供給する。日本全国で約2,200台備えられているが,熟練した技術者10人のチームが捜査に必要で,実際に受け入れ可能なのは500台にとどまるという。重症のコロナ患者にとっては最後の砦といわれ,この1年間で289人が回復したという。

治療には最短でも2週間を要するが,高齢者の場合には3ヶ月に及ぶ場合もあり,回復の見込みが立たないときは治療打ち切りの判断を求められる。また,パンデミックのような事態が発生すれば,需要が供給を上回り,治療優先順位の問題が生じる。

わたしは3年前に,「リビング・ウィルと事前指示書」を作成し,その中で,もしわたしの意思が確認できないような状態になった時は,延命治療を施さないように指示し,この書類を家族全員に渡し,保険証と一緒に保管している。これはわたしの意思であり,意識があっても無くても変わらない。わたしのリビング・ウィルは,延命機器の使用に当たっての医療従事者の迷いを少しは軽減する効果はあるだろう

この書類を書いたのは82歳の時であり,もう十分に生きたと考えたからである。しかし,わたしは他人が延命機器を使って,人生の継続を願い,努力する行為を決して否定するものではない。むしろ尊いものだと思う。死はその人の意思によってのみ決められるべきであろう。意思に反して死を強要されるような状況は,歪んでいて不条理なものではないだろうか。

では死刑制度は?上記のテーゼに照らせば,否定されよう。しかし,わたしには結論を下すに十分な知識も考察も持ち合わせていない。考え続けよう

 

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ブロッコリー

2021-02-21 16:19:56 | 日記

数日吹き荒れた強風が止んだので,久しぶりに自転車を出して畑に行ってきた。放置してあったスティックセニョール(茎ブロッコリー)に花芽がついていて,集めたら一回分のおひたしの食材になった。今年は寒さが強く,葉っぱはすっかり枯れあがっていたが,捨てたものではない。3月末にはまた花茎を伸ばしてくれるだろう。

ミャンマーのデモ隊に死者が出たとの報道に胸が痛む。以前大学生だった時,クラスでデモへの参加について討論していたら,同席していた台湾からの留学生に,「君らは甘いよ。僕らは銃口の前を覚悟しなきゃいけないんだ。」といわれたことを思い出した。彼が台湾独立運動に関わっていたことを後で知った。

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おめでとう,なおみ

2021-02-20 20:22:46 | 日記

大阪なおみが全豪オープンを制覇した。

決勝戦は淡々と闘い,しかし結果は圧倒的だった。彼女の実力に深みを感じた。

表彰式の挨拶も堂々たるものだった。

素晴らしい。なおみ,おめでとう!

 

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7本指のピアニスト

2021-02-20 15:04:54 | 日記

土曜日の朝7時半に,TBSから『サワコの朝』というトーク番組が放映されている。ちょうど朝飯時なのでほぼ毎週観ている。ホステス役の阿川佐和子さんが,夭折した姪に似ているので,一層この番組に親しみを覚える。

今日のゲストはピアニストの西川悟平さんだった。彼はアメリカのピアニストにその才を認められて渡米し,演奏活動をしていたが,ジストニアという難病に見舞われ,ピアノに向かうと指が3本しか動かなくなってしまった。絶望の淵から救ってくれたのが子供たちの歌声で,3本の指で弾くピアノに唱和してくれることから,音楽への意欲を取り戻した。その後努力して7本の指が使えるようになり,プロのピアニストとして太平洋をまたいで活躍している。

番組の中で話されたエピソードが面白かった。ニューヨークのマンハッタンの部屋で鍵をかけないでいたら,2人組の強盗に入られた。恐怖にかられながら彼らに話しかけると,その一人が生い立ちからこれまでの人生を語ってくれた。その話に同情し,西川さんが涙を流してここにあるものは全部持って行っていいといったところ,もう一人が「お前は日本人か?日本人の文化は他人に優しいから好きだ。」といった。3人で話し込んでいたら,翌日の朝になり,強盗の一人が自分の誕生日になったといったので,西川さんがハッピーバースデイの曲をピアノで弾いてあげたところ,結局何も取らずに二人は出て行った。出際にその一人が,「ドアには鍵をかけて置け。」といったというオチまでついていた。

番組の最後に西川さんが演奏したピアノに,阿川さんは涙を流していた。

番組を見終わった後で,NHKから放映された西川さんについてのストーリーをYouTubeで観た。その中で,西川さんが「この病気は神様からのギフトだ。」と言っていたのが印象的だった。

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