同 級 会
昭和34年東大卒の農学部農学科の同級会は,毎年四月に行うのが恒例だった。しかし,コロナ禍で一昨年,昨年と自粛していた。この間に,5人の同級生があの世に旅発ってしまった。
このまま座していては,二度と同級生の顔が見られなくなるのではと危惧し,幹事で相談した結果,思い切って少しコロナが収まっている今のうちにと,同級会を開くことにした。
連絡先が分かっている残存者17名に案内を出したところ,13名から出席の返事が来た。
今日がその当日。何分にも超高齢者の集まり,無事に全員が揃うかと,はらはらしながら待っていたところ,定刻までに全員集合。家族に付き添われた同級生も数名いた。ホッとすると同時に,胸が一杯になった。
13名分のテーブルはアクリル板で仕切られていたが,ゆったりとして話もお互いに通じることができた。
この間に亡くなった同級生に黙とうを捧げ,ビールで乾杯して会を始めた。
恒例の各自近況報告では,やはり体調に関することが多かったが,それぞれ余生を楽しんでいる様子がうかがえた。
来年以降の同級会をどうするかを議論したところ,圧倒的に継続という意見が多く,思惑に反して,幹事を続けることになった。
あっという間の2時間だったが,思い切って開催して,本当に良かったと思っている。
来年も,少なくとも今日のメンバーが揃うことを切望する。
STOP WAR!