羽花山人日記

徒然なるままに

同級会

2022-05-31 20:29:19 | 日記

同  級  会

昭和34年東大卒の農学部農学科の同級会は,毎年四月に行うのが恒例だった。しかし,コロナ禍で一昨年,昨年と自粛していた。この間に,5人の同級生があの世に旅発ってしまった。

このまま座していては,二度と同級生の顔が見られなくなるのではと危惧し,幹事で相談した結果,思い切って少しコロナが収まっている今のうちにと,同級会を開くことにした。

連絡先が分かっている残存者17名に案内を出したところ,13名から出席の返事が来た。

今日がその当日。何分にも超高齢者の集まり,無事に全員が揃うかと,はらはらしながら待っていたところ,定刻までに全員集合。家族に付き添われた同級生も数名いた。ホッとすると同時に,胸が一杯になった。

13名分のテーブルはアクリル板で仕切られていたが,ゆったりとして話もお互いに通じることができた。

この間に亡くなった同級生に黙とうを捧げ,ビールで乾杯して会を始めた。

恒例の各自近況報告では,やはり体調に関することが多かったが,それぞれ余生を楽しんでいる様子がうかがえた。

来年以降の同級会をどうするかを議論したところ,圧倒的に継続という意見が多く,思惑に反して,幹事を続けることになった。

あっという間の2時間だったが,思い切って開催して,本当に良かったと思っている。

来年も,少なくとも今日のメンバーが揃うことを切望する。

 

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戦犯

2022-05-29 20:28:36 | 日記

戦       犯

ウクライナで行われた,初めての戦争犯罪人裁判のニュースを見た。

携帯電話で話しながら自転車に乗っていた男性を,車の中から射殺したという。

被告は21歳,まだ顔にあどけなさが残る青年である。部隊の位置を通報されるから殺せ,と上官に命じられたたという。

この上官は青年直属ではなく,拒否しても軍令違反にはならなかったということで罪が重くなり,終身刑を宣告された。

殺された男性の妻に「あなたは罪を悔いていますか」と問われ,「あなたは許してくれないでしょう」とうなだれていた。

無残としか言いようがない。戦争は残酷である。

 

初  掘  り

ジャガイモの葉が枯れてきたので,掘ってみた。今年も豊作のようだ。

新ジャガは,レンジでチンして,塩やバターをつけて食べると旨い。

 

惜敗ダービー

テレビの画面を撮影

ダービーは大魚を逸した。

本命の12番ダノンベルーガの最後の伸びが足りなかった。

ワイド狙いのカミさんは天皇賞に続いて的中。わたしの掛け金分まで稼いでくれた。

勝馬ドウデュースに乗った武豊は,53歳にしてダービー6勝目の最多記録,しかもダービーレコードの2分21秒9は立派過ぎる結果である。

しかし,いいレースだった。

 

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タマネギ

2022-05-27 20:13:38 | 日記

タ マ ネ ギ

タマネギの収穫期になった。         

タマネギは茎が折れて,収穫の時期を教えてくれる。「もうこれ以上球根に葉からの同化産物は送れません」というサインである。

タマネギは切り口から目の刺激物質を発散して,涙を流させる。この涙は悲しい時に流す涙とは違うらしい。感情から発する涙には,ストレスに関係するある種のタンパク質が含まれているという。

タマネギに誘われるのは偽涙なのだ。

 

哀悼田中宗男さん

田中宗男さんが4月に亡くなったのを先だって知った。

長年つくば市に住んでおられたが,数年前に福島県に終の住まいを定めて移住し,その地で亡くなられた。まだ70代だったはずだ。

田中さんはたった一人のご子息新吾さんに先立たれた。新吾さんは,田中さんの故郷長野県で教師をしていたが,病気で急逝された。残された遺品の中から,田中さんご夫妻はコカリナを見つけ,吹いてみるときれいな音が出た。ご夫妻は,教師としてコカリナの普及に邁進しておられた新吾さんの遺志に改めて思いをいたし,茨城でのコカリナの普及を熱心に始め,この地にコカリナを根付かせた。

全国からコカリナ愛好家が集う,「筑波山麓コカリナピクニック」の創設と運営に大きな力を発揮された。

はにかみ屋で,温厚なお人柄からみんなに慕われていた。

わたしは,志賀高原で開かれたコカリナフェスティバルで,田中さんと宿を一緒にして盃を交わし,酒豪の彼を前にして酔いつぶれた。

一昨日のコカリナサークル「ひびき」の例会で,田中さんの遺影を前にして,『アメージング・グレース』みんなで献奏した。

ご冥福をお祈りします。

 

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碁敵

2022-05-25 19:56:20 | 日記

碁      敵

昨日,3年ぶりくらいで,友人と碁を打った。

同じ学部卒業の囲碁好きが,5,6人,毎月一回東京に集まって,烏鷺を競っていたのだが,コロナでお互いに自重していた。

その中の一人が,ぼつぼつ再開しないかと声をかけ,囲碁に関しては無聊をかこっていた仲間が賛同して,久方ぶりの碁会となった。ところが,言い出しっぺが体調を崩し,もう一人が腰痛で動きが取れないとのことで,集まったのは結局F,K,わたしの3人になってしまった。

3人総当たりの結果は,碁会所に通っているというKが2勝,わたしは1勝1敗,本命と目されていたFに勝てたのは僥倖だった。

碁敵は憎さも憎し懐かしし

落語『笠碁』の枕である。

楽しかった。また是非やりたい。

 

薔薇が咲いた

阿見町にて5月撮影

 

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指揮者のいない第九

2022-05-23 20:15:20 | 日記

指揮者のいない第九

5月15日にEテレから放映された,『指揮者のいないオーケストラ 第九への挑戦』の録画ビデオを観た。

晴海にある第一生命ホ-ルを拠点とする「トリトン晴れた海のオーケストラ(略称晴れオケ)」が昨年11月27日に行った,ベートーベンの第九交響曲の演奏と,演奏に向けてのリハ―サルの模様を,32台のカメラを駆使して撮影し,編集したものである。

「晴れオケ」は,東京都交響楽団のメンバーを中心に,他からスカウトしてきた名手たちで編成され,これまでに指揮者なしで演奏活動を行ってきた。第九への挑戦はその集大成とも言うべきである。

指揮者の方が語っているが,第九は指揮者がいても難しい曲で,それを指揮者なしでやろうとすることは,大きな冒険である。

リハーサルの過程で,コンサートマスターの矢部達哉さんを中心に,互いの音を聞き合い,演奏方法,テンポ,リズムなど,ダメを出し合って曲を仕上げていく様子が映される。指揮者がいる場合には,恐らく,演奏者と指揮者との対話で曲が作られるのだろうが,指揮者なしの場合には,演奏者同士がパートを越えて話し合い,指摘し合う。

カメラは,演奏者が互いにレスペクトしながら,妥協なしに曲想を練り上げていく様子を,1時間半にわたって映し出す。普通なら聞くことができない,手練れのプロ同士の対話は実に魅力的である。

公演では,何台ものカメラで撮られた映像が,テレビ画面を分割して映し出され,曲を構成する複数の部分が,音とともに映像としても目に入ってきて,第九がより深く理解できたような気がした。

演奏の出来栄えは素晴らしかった。指揮者を介さずに,演奏者同士が心を通わせ合って作り上げた感動が伝わってきて,終わった時にはテレビに向かって思わず拍手していた。(写真はいずれもテレビの画面を撮影)

 

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チャリティーコンサート

2022-05-21 20:44:18 | 日記

チャリティーコンサート

常総市で開かれた,ウクライナの子供たちを支援する,コカリナコンサートに行ってきた。このコンサートは。日本コカリナ協会がプロモートする「ひまわりプロジェクト」の一環として,茨城県で開催されたもので,県西の方々を中心とする実行委員会が主催し,黒坂黒太郎さんと,その夫人の矢口周美さんを招いて行われた。

常総市生涯学習センターの会場は,コカリナ同好の士を中心に満席となった。

冒頭に,コカリナ協会公認講師の坂本龍太郎さんからの,ボイスメッセージが紹介された。坂本さんは,ポーランドの女性と結婚し,現在ワルシャワで日本語学校を運営し,ロシアのウクライナ侵攻以来,避難民の子供たちの支援活動をしておられる。ひまわりプロジェクトの収益金は坂本さんを通して,確実に子供たちに届けられる。

メッセージの中で坂本さんは,「寂しがっている子供たちを抱きしめるが,本当に抱きしめて欲しいのは,ウクライナに残っている父や兄なのだ」と述べられていた。

コンサートでは,先ず黒坂さんによるコカリナ演奏が行われた。周美さんの歌声とオートハープに合わせて,チャルダッシュをはじめとする馴染みの曲が,相変わらずの素晴らしい響きで奏でられ,聴衆を魅了した。わたしが持っているのと同じコカリナを吹いて,どうしてあんなにきれいな音が出るのか。

休憩後は,県西の有志が結成した茨城コカリナアンサンブル,および77歳以上をメンバーとするコカリナ合奏団LIFEによる演奏が行われた。

プロジェクトのテーマ曲「ひまわり」は,黒坂さんが松本俊明作曲のものを紹介し,アンサンブルのグループが映画ひまわりの主題歌を演奏した。

本当にささやかなものかもしれないが,理不尽な戦争に苦しんでおられる方々への支援の一助になればとの思いで帰途についた。

今日は聞き役だったが,6月5日には我孫子で舞台に立つ。

 

麦      秋

阿見町にて5月18日撮影

オオムギが熟した。麦秋の到来である。

昔「麦秋」という映画があった。高校生の時に観た記憶がある。小津安二郎監督,原節子主演,笠智衆が共演した家族愛を主題にした映画だった。当時の言葉で「行き遅れ」の女性を演じた原節子が,おばあさんに歳を聞かれて「28歳です」と答えるときの仕草が目に残っている。

ネットで調べたら,東山千栄子,三宅邦子,杉村春子,淡島千景,佐野周二など,小津学校のそうそうたる俳優が並んでいた。皆故人だ。

 

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あみまる

2022-05-19 20:20:44 | 日記

あ み ま る

阿見町がタクシー会社に委託して運営する乗合タクシーである。

あらかじめ予約しておくと,家の前まで迎えに来てくれて,目的地まで運んでくれる。片道400円。タクシーよリ安いし,最寄りのバス停まで15分かけて歩かないで済む。

欠点は,運行が町内に限られているので,土浦市に所在する最寄りのJR駅荒川沖までは利用できない。

もう一つの欠点は,目的地での所用にどのくらい時間がかかるか分からないと,帰りの予約が難しいことである。行きはよいよい帰りは怖い。今日も病院の診察が終わって予約電話を入れたら,1時間半ほど後でないと便がないといわれ,20分ほど待ってバスと徒歩で帰宅した。

 

自 主 返 納

運転免許証を昨日自主返納した。

車を手放してから,別に負担にならないからと,免許証はそのまま保持していた。しかし,自主返納すると商品配達が無料になるというような特典があると聞き,返納することにした。

警察署に電話して問い合わせたところ,署まで持参せよとのこと,しかしそこまで行く手段がないので,郵送できないかと訊いたが不可と言われた。

警察署の近くにはバス停がないが,最寄りの駅からは徒歩7,8分というので,昨日柏まで出かけたついでに,ひたち野うしく駅で途中下車して牛久警察署に行くことにした。

どこから7,8分という時間が出たのか分からないが,片道25分を歩いて,無事免許証を返納した。だが,くたびれた。

自主返納を呼び掛ける対象は高齢者であろう。いずれにしても自分で運転して返納に行くことは不可能である。自主返納を推奨するならば,もっと手段を簡単にすることができないのか。

 

門口を飾っていた

カンパニュラメリーベル

オステオスペルマム(以上柏市にて5月18日)

 

勿忘草(阿見町にて5月19日)

 

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罪と恥

2022-05-17 19:43:32 | 日記

罪  と  恥

山口県阿武町が,新型コロナウイルス対策の臨時特別給付金4630万円を,誤って1世帯に振り込んで回収できなくなった問題が話題になっている。振り込まれた当人は,振込金を使ってしまったが,返す必要はないとして,それが罪に問われるかどうか警察に出頭して事情聴取に応じているという。

西欧は「罪の文化」であるのに対し,東洋,日本は「恥の文化」であるといわれることがある。人倫の道を規範とし,それに外れることを恥として慎む。倫理に反することは,法に反するよりもはるかに重大である。

先の御仁は,「金を使ったことは別に恥ずかしくないが,法律違反に問われるならごめんなさい」と開き直っている。

世間から非難されようが,違法ではないと開き直る恥じ知らずの人種は,前の前の総理大臣を務めた方をはじめとする政治家に多く見られるように感じる。

困ったことである。

 

シロツメクサ

5月17日阿見町にて撮影

クローバーとも呼ばれる。四葉のクローバーは幸運のシンボルである。花の下部に蜜腺があり,訪れる昆虫が多い。

この草に関連して思い出話を:

子どものころウサギを飼っていた。業者が置いていった雌ウサギが生んだ子供を,乳離れしたら業者が買い取ってくれて,それを小遣いにしていた。

学校で,雄ウサギを飼っている級友を探して,人参を一本お土産にその雄ウサギとともに一夜の宿をとウサギを連れて行く。連れ帰って3日ほどしてから,もう1回雄ウサギのそばに連れて行き,雄ウサギを避けるようにしたら受胎成功である。ある意味で,これはわたしにとっての立派な性教育だったと思う。

ウサギはシロツメグサが大好物である。生まれた子ウサギが跳ね回るようになると,わたしは,屋敷の裏にあるシロツメグサの群生に,親ウサギとともに放して遊ばせる。純白のふわふわの体に,真っ赤な小さい目をした子ウサギが,ようやく1枚の葉が入るか入らないかの小さな口を開けてクローバーを舐る姿は何とも可愛らしい。やがて別れなければならない子ウサギたちと過ごした時間は,まさに至福の時であった。

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メロン

2022-05-15 19:57:28 | 日記

メロン

産直店で買ってきたメロンが食べごろを迎えたので,包丁を入れた。品種はクインシー。

メロン生産量日本一の県に住む幸運に感謝。

 

スイートホーム

ハトがベランダにやってきた。

枯れ草をくわえているところを見ると,スイートホームを作る場所を探しているようだ。ちょっと提供しかねる。

硝子戸を中から叩いて,お引き取り願った。

 

朝日俳壇から

老ゆるとは友の死ぬこと桜散る  横浜市 加藤重吾様

思い切って,3年ぶりの大学の同級会を開くことにした。この間に,同級生31名中5名が幽明境を異にした。存命者はこれで18名。

 

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エンドウ

2022-05-13 19:36:02 | 日記

エ ン ド ウ

絹莢エンドウが収穫期を迎えた。

現役時代の仕事柄,エンドウから連想するのは,グレゴール・ヨハン・メンデルである。近代遺伝学の父祖とされる,オーストリア生まれのこの坊さんは,修道院の畑で育てたエンドウを実験材料にして,優性・分離・独立のいわゆるメンデルの遺伝三法則を発見した。

1866年に学術誌に発表されたこの法則が,当時の人々には理解されず,1900年になって3人の遺伝学者によって再発見されて日の目を見たのは有名な話だが,メンデルの論文に疑問を呈したのが,イギリスの統計学者のフィッシャーである。

フィッシャーは,メンデルが発表した遺伝分離の数値が,理論値に近すぎることを指摘した。1936年に発表されたこの説は反響と議論を呼んだが,フィッシャーの指摘は正しいと結論された。メンデルの論文にあるような結果が得られる確率は1万分の1よりも小さく,実際にはあり得ないということである。

つまり,メンデルが論文に記した実験結果は,理論値に近づけようと,実際の観察値に手を加えた可能性が否定できないことになる。今となってはことの真偽は不明であるが,この結果が現代の学術誌に投稿されたら,掲載を拒否されることは確実である。

しかし,この問題にかかわった人々をはじめとする遺伝学者すべての結論は,「だが,メンデルは正しかった」ということである。

なお,メンデルの分離の法則を一番簡単に見る方法は,バイカラートウモロコシの房に着いた種子の色を数えることである。理論値は,黄色:白の比が3:1である。もちろん,観察値は理論値から隔たっているだろうが。

 

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