NHKBS3で火野正平さん主演する『にっぽん縦断こころ旅』が、長野県を出発地として、昨日から始まった。
昨日は、県内の観光スポットが紹介されていて、その中に道祖神が映されていた。(下図。テレビ画面を撮影)
道祖神は、道端に飾られている石像で、本州中部に多く分布しているとのことである。特に長野県に多く見られ、中でも安曇野市はその宝庫で、350体以上存在するという。
わたしの生家のすぐそばにも道祖神がある。ネットで調べていたら、その画像が出て来て、1791年の作で、相合い傘の男女が彫られているとのことであった。風化でぼんやりした石像が,そんなにしゃれたものとは知らなかった。
松本市和田区衣外(イゲ)の道祖神
道祖神は村の境界や街道辻に置かれているとのことで,生家近くのものも,三差路の角にあった。疫病のような災厄が入ってくるのを封じ,村の安全・繁栄を願ってのことらしい。起源は余り分かっていないらしく,江戸時代の作が多いとのことである。
石に男女二体を刻んだものが多く,相愛をあらわしている。愛の表現は,淡白なものから濃密なものがあり,豊穣と家内円満への願いが篭められていると解釈されている。
一般に,江戸から明治に移るに従って,相愛の表現は控えめになっているらしい。
わたしは,道祖神に,封建時代の村人/農民たちの抑圧からの開放感が表現されているような気がする。
安曇野市が、道祖神の宝庫と、初めて知りました。我が街の道祖神を探してみます。