羽花山人日記

徒然なるままに

ブラックボックス

2021-09-23 17:19:01 | 日記

ブラックボックス

銀行のATMシステムや,原子力発電所のセキュリティ対策の,不具合や不備が報道されている。

恐らく,こうした複雑で巨大なシステムは,外部への委託あるいは発注によって構築されているだろう。発注した側にとっては,どのような構造・仕組みによって,システムが機能しているかを,詳細に理解することは恐らく不可能だろう。極端に言えば,納入されたシステムのインプットとアウトプットが注文通りに機能していることを確認すれば,それでよしとするしかない。その過程は,いわばブラックボックスである。

十数年前に,わたしはマンションの大規模修繕委員会の委員長を委託された。管理組合は,担当業者を入札で決めるように決議していた。どんな手続きで実施するのか,わたしも委員のみんなも初めての経験であった。結局,管理会社の助言でことを進め,入札公募のための仕様書も管理会社に委託した。入札の結果,管理会社が落札し,工事が行われ,無事終了した。この過程での管理組合と管理会社との間にある,信頼関係が重要だったと,わたしは思っている。

不具合や不備がおきたシステムにおける,発注者と受注者との関係はどうだったのだろうか。わたしたちの周りに,ブラックボックスのシステムはたくさんある。今使っているパソコンもそうである。メーカーを信頼して購入し,利用している。

しかし,そうした信頼が虚構だったり,悪用されたりしたらどうなるだろう。時々ぞっとした思いに駆られることがある。

 

秋茄子

9月23日阿見町にて撮影

8月に剪定した木から新しい枝が伸び,秋茄子が実を結び始めた。

「秋茄子を嫁に食わすな。」の含意は,二通り聞いている。「こんなうまいものを食べさせてはいけない。」「気温が下がって,果実に種が少ないので,子ができなくなる。」どちらも,女性にとっては屈辱的である。

コメント (3)
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