羽花山人日記

徒然なるままに

2022-04-29 20:08:27 | 日記

菜園地主のおばあさんが,庭に生えている蕗を切り取ってくれた。このおばあさん,わたしより一つ年上だが,矍鑠たるもの。こちらも負けてはいられない。

カミさんが早速,葉っぱの佃煮と茎の煮つけを作って食卓に供してくれた。

 

生産者と消費者

ナス,トマト,ピーマンの植え付けが終わって,今年の耕作が本格化した。現在,11種類が畑に植わっている。菜花の収穫が終わり,次の出番はタマネギと絹莢エンドウだ。

わたしは作付けの種類と量について,わが家の消費者の意見を参照にしている。おかげで収穫物が無駄になることがない。

しかし,まわりを見ると,作っただけで収穫しない人が結構いる。穫れ過ぎて収穫物を押し付ける人もいる。家庭菜園は趣味だから,どうでもいいけど,ちょっともったいない気がする。

 

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炎上

2022-04-27 19:42:38 | 日記

炎     上

映画監督の河瀬直美さんが,今年の東京大学の入学式で述べた祝辞が,ネット上で炎上しているという記事を雑誌で見た。

問題になっている祝辞の部分は,次の通りである。

「管長様にこの言葉の真意を問うた訳ではないので、これは私の感じ方に過ぎないと思って聞いてください。管長様の言わんとすることは、こういうことではないでしょうか?例えば「ロシア」という国を悪者にすることは簡単である。けれどもその国の正義がウクライナの正義とぶつかり合っているのだとしたら、それを止めるにはどうすればいいのか。なぜこのようなことが起こってしまっているのか。一方的な側からの意見に左右されてものの本質を見誤ってはいないだろうか?誤解を恐れずに言うと「悪」を存在させることで、私は安心していないだろうか?人間は弱い生き物です。だからこそ、つながりあって、とある国家に属してその中で生かされているともいえます。そうして自分たちの国がどこかの国を侵攻する可能性があるということを自覚しておく必要があるのです。そうすることで、自らの中に自制心を持って、それを拒否することを選択したいと想います。」(東京大学ホームページより引用)

これに対する批判は,一般の人たちだけからでなく,社会政治学者からも出されている。例を挙げると,「ロシア軍はウクライナを侵略し,市民を虐殺している。それに対して,ウクライナ軍は抵抗して戦っている。その違いが分からないのは,人間として感性を欠いているか無知かのどちらかではないか。」,「喧嘩両成敗なんていうのは,ロシアから金をもらっているか,頭が悪いかのどちらかだ。」など。

わたしにはこうした批判は当てはまらないと考える。河瀬さんはロシアのウクライナ侵攻を認めているわけではない。ロシアを悪者だといって切り捨て,そこで思考を停止させてはいけないといっているのではないだろうか。プーチン的「正義」に基づく侵攻は,自分が属している国でも起こり得ることであり,自制心をもってそれを拒否していかなければならないというところに,彼女の言いたいことが篭められているように思える。

ある発言を文脈から切り離し,独善的に批判することこそ戒めなければならない。祝辞の前半部分で,河瀬さんはネット社会では様々な情報に目移りするが,自分の視点をしっかり持って,真理を見抜いて行かなければならないと述べている。

 

芽 吹 く

4月19日阿見町親水公園にて

 

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和歌と俳句

2022-04-25 16:48:19 | 日記

和歌と俳句

わたしは毎週の朝日歌壇と俳壇を読んでいる。

読んでいて気がついたことだが,時局を扱った作品は断然和歌の方が多い。昨日の例だと,歌壇は入選40首のうち,ロシアのウクライナ侵攻に関わる歌が28首,実に7割を占めている。それに対して,俳壇の方は40句中の4句で,1割に過ぎない。

これは何故だろう。

選者の嗜好性もあるかもしれない。例えば昨日の歌壇の選者の一人は選んだ10首が全てウクライナに関わるもので,自分の思いがそうしたと告白ている。

しかし,別な選者が,ウクライナ侵攻にかかわる歌が今週も多かったといっているところを見れば,これは和歌と俳句の本質的な相違によるものではないだろうか。

わたしには,俳句や和歌に傾ける蘊蓄がないので,想像するだけだが,字数の多い和歌の方が時局の感想を歌い込みやすいのか,それとも詠む心がけの違いが対象の違いとなるのか,興味深い。

反戦歌で有名なのは,与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」であるが,「人を殺して死ねよとて廿四までも育てしか」と,やはり当事者の歌として迫力がある。ウクライナのことを詠んだ歌に,他人ごとへの勝手な思いこみのようなものを感じることがあり,ちょっと首を傾げたくなる。

なお,昨日の俳壇で一番気に入ったのは,「にくきゅうのよろこんでいる春の土」(成田市 かとうゆみ様)。耕し均した土の上に時折見かける。

 

田  植  え

許可を得て撮影

この辺では一番早く始まった。恐らく,茨城県育成の「一番星」だろう。8月には早場米として収穫される。

 

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ツツジ

2022-04-23 17:20:05 | 日記

ツ  ツ  ジ

春眠暁を覚えず

このところ朝が早かったので,久しぶりに朝寝をした。

雨上がりの気持ちのいい一日だった。気温はすでに初夏。シャツ一枚で散歩しても汗ばむ。

春爛漫。ツツジが満開を迎えている。

阿見町にて4月23日撮影

 

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「勝利」と「平和」

2022-04-21 20:54:03 | 日記

「勝利」と「平和」

今日の朝日新聞に,NHKが,10日に放送したニュース番組で,インタビューを受けたウクライナからの避難者の発言と異なる表現の字幕を出したと指摘され,訂正したという記事が載っていた。

避難者は,「私たちが勝つと願っている。ウクライナに栄光あれ。」と発言したのに,字幕では,「今は大変だけど,平和になるように祈っている。」と表現していたという。

ジャーナリズムは,発言者の内容を正確に伝えることが倫理的に求められているはずである。NHKの行った変更は,ウクライナの方の発言の真意を伝えていない。

それと同時に,わたしは,私自身も含むわれわれ日本人と,侵略を受けている当事者としてのウクライナの方々との,「平和」についての認識の差異を感じた。

ウクライナの方々にとっての「平和」とは,侵略者を追い出して自分たちの国を自分たちの手で治める上で実現するものであり,「勝利する」ことが大前提である。しかし,日本人がいうウクライナの「平和」は,ともすれば対岸にある客観的なことで,どこか焦点のぼけたものになりがちではないだろうか。

安易な姿勢で,「平和」を,特にウクライナの「平和」を語るべきではない。

 

柳生博さん逝く

俳優の柳生博さんが亡くなった。わが阿見町出身の数少ない有名人の一人である。

知的な雰囲気の渋い演技に好感を持っていた。自然を愛し,日本野鳥の会の会長を勤め,八ヶ岳を拠点として,趣味豊かな活動をされていたらしい。

柳生宗矩の末裔の家系のお生まれとか。享年85歳。わたしより1歳若い。また一人,好きな人がいなくなった。

ご冥福を祈ります。

 

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読書備忘(14)『権力にゆがむ専門知』

2022-04-19 19:57:03 | 日記

新藤宗幸

『権力にゆがむ専門知 専門知はどう統制されてきたか』朝日新聞出版 2021年

著者の新藤宗幸さんは,この本が出版されて3か月後に亡くなっている。絶筆であり,遺書と言ってもいいかもしれない。

新藤さんは千葉大学の名誉教授で,行政学が専門である。新聞や雑誌で書かれたものをいくつか読んだが,正論を主張する硬派の論客という印象を持っていた。

新藤さんは1946年の生まれで,いわゆる全共闘世代に属する。あとがきで少し触れているが,当時学生たちが問うた,「何のための学問か」,「誰のための学問か」という問題意識が,この著書の根底にあるように思える。

行政と専門知(学者・研究者)とのかかわりが,この本のテーマである。新藤さん自身行政学者として,多くの場面で行政にかかわっている。その経験が,テーマの背景にあるのだろう。

先ず問題にしているのは,2020年10月の政府による日本学術会議会員6名の任命拒否である。これを,政権批判の温床である人文科学系を狙い撃ちした,学問の自由への侵害と著者は断罪する。そして,この権力の姿勢が専門知を選択的に取り込み,専門知の側も権力に忖度する存在になってきていることに警告を発している。

著者は専門知と官僚・内閣との関係を歴史的に丁寧に追っている。官僚あるいは政府が専門知を必要とし,専門知も政策の立案に資する関係は,戦後の官僚制度において,それなりに有用に働いてきた。しかし,この関係に質的な変化をもたらしたのは,1980年に成立した中曽根内閣による「私的諮問会議」の設置であった。靖国神社参拝,防衛費のGNP1%枠の撤廃といった,一定のイデオロギー的方向性を持った諮問を,法律に基かない「私的な」会議に委ね,その実現を図るという手法は,第二次, 安倍内閣に引き継がれ,「有識者会議」を乱立し,専門知をその中に取り込んでいる。

その実態について,著者は原子力問題,新型コロナウイルス対策,介護保険制度,司法制度を例として,詳細なケーススタディーを行っている。一例としてあげれば,原子力規制委員会の委員から,地震学者が外されたことが取り上げられている。

総括的に言うならば,新自由主義の下,一党支配を背景にした内閣府の設置による官邸への権力集中は,官僚のモラール(やる気)とモラルを低下させ,政権に忖度する無邪気なエリートステータスを目指す専門知が動員されて,宣伝搭として利用されている。

著者はこのことに警告を発し,専門知に対して,「科学的マインド」を保持し,無原則な政治・権力への翼賛性を捨て,専門知としての自律性を回復するよう望んでいる。

わたし自身,専門知の端くれとして,行政とのかかわりを持つ機会は何回かあった。もうすでに時効になっているから書いても差し支えないと思うが,ある省のプロジェクトへの応募案件の審査を頼まれたことがある。案件はいずれも杜撰であり,説明員が計画に関わる専門用語の知識にも事欠いていることがあった。わたしはすべての案件に,厳しい評価をつけて報告した。プロジェクト担当者は予算の年度内消化を負わされていたのであろうか,評価結果の見直しを求めてきた。それに応じることはできなかったが,応募案件に順位付けすることには応じた。翌年のプロジェクト案件審査には,お声がかからなかった。

専門知・科学者の社会的責任は,複雑で難しい問題である。単純に人類のための研究と言い切れない場合が多い。明確な解答は得られないにしても,そのことを意識して営為を進めることが大切であろう。

 

オオムギ

阿見町にて4月19日撮影

整地の時にこぼれた種から発芽したのだろう。オオムギが穂をつけていた。「一粒の麦もし死なずば」(新約聖書ヨハネ伝)。

 

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残念!皐月賞

2022-04-17 20:21:12 | 日記

残念!皐月賞

テレビの画面を撮影

今年初挑戦のG1レース皐月賞。残念ながら完敗だった。

いずれ劣らぬ3歳馬の強豪揃いで,予想が難しかった。5頭に絞った候補に,1~3着が入っていたが,福永騎手の好騎乗で,ジオグリフが見事に差し切った。

次は天皇賞。リベンジだ。

 

今日会った花たち

ハナミズキ

スノーボール

芝桜

シャクナゲ

 

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新聞記事から

2022-04-15 20:36:48 | 日記

新聞記事から

昨日の朝日新聞の13面に,現在のウクライナ問題をめぐる2つの記事が出ていた。

一つは,『なぜロシアは力ずくか』というテーマによる,北海道大学教授で,前北大スラブ・ユーラシア研究センター所長の岩下明祐さんへのインタビュー記事で,なぜロシアはウクライナに侵攻するのか,なぜプーチンの国民からの支持が高いのかということについて,わかりやすく説明していた。

岩下さんによれば,ロシア国民には自分たちが偉大な民族であって,まわりを自分たちが導かなければという思い込みがあり,西側の毒リンゴを食べたウクライナはスラブ民族の仲間として抱擁したいという気持ちがあるのではないかという。そして,いま起きていることは冷戦の初期段階に似ていて,今は境界が新たに生まれる前の流動期ではないかという。

もちろん,この「解放」という名の侵略を岩下さんは容認するものでなく,センター長を辞める時の最後の仕事が,ロシアへの抗議声明だったそうである。

もう一つの記事は,名古屋大学教授の松尾陽さんによる,憲法季評『日本が守るべきものは何か』という論説である。

松尾さんは先ず,日本でウクライナは降伏すべきだという意見を聞くが,現在の状況ではこれはプーチンに与することに通じると批判する。ウクライナは2014年の「ユーロマイダン革命」に象徴される「脱露入欧」の路線をとっており,ロシアの侵攻にどのように対応するかは,ウクライナの人々が決定すべき問題である,と指摘する。これは大事な指摘である。テレビなどで,賢しら口でウクライナを批評する「識者」を見ると,腹立たしくなる。

次に松尾さんは,現在の日本がとるべき姿勢について論じている。避難民や戦後の復興支援は当然であるが,同時に重要なのは,国際社会において,日本がどのような理念を支持しているかを示すことだという。岸田首相の「力による現状変更は認められない」という発言の意味は大きい。日本国憲法前文で,平和維持に努めている国際社会において,日本は「名誉ある地位」を占めたいと宣言している。日本がどのような理念を維持しているか対外的に表明していくことが重要である。

このような事態が日本で生じることを想定した議論において,ウクライナ侵攻直後から,憲法9条をめぐる議論がされるようになり,核共有も取り沙汰されている。しかし,これは手段や戦略の問題で,同時に重要なのは,なにを守るべきかという目標についての議論である。日本国憲法に規定する,民主政と尊厳を守るべき目標に加えるべきか,ウクライナ情勢がわれわれに重い問を突き付けている。

以上が松尾さんの指摘である。

国を守るということを,軍備や戦時体制の問題に還元して論じるべきではないと思う。戦後われわれが培ってきた平和と民主政という価値を,いかに守り,それを世界に主張して行くことが,問われているとわたしは考える。

 

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たけのこ

2022-04-13 20:02:21 | 日記

たけのこ

ご近所からたけのこを頂戴した。

やや大振りだったが,中は柔らか。美味しくいただいている。

たけのこは,竹冠に旬と書く。まさに今旬である。

 

コンサート

高校同期のM・M子さんから久しぶりに電話をいただいた。

畏友の村山弘君率いる,東京ヒロムジカオーケストラのコンサートが,5月5日に東京紀尾井ホールで,2年ぶりに開かれるということで,参加の可否についての問い合わせだった。

新型コロナウイルスに邪魔されてきた2年間,満を持しての演奏会,86歳頑張れと,是非お願いと返事をした。

しかし,同期の参加予定者をおききしたところ,体の不調で昨年末の第九の時から5人減少とのこと。

歳をとるとともに,出来ることが一つずつ減っていく。

 

木      蓮

マンションの裏庭にて,4月12日撮影。

 

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新記録

2022-04-11 20:22:15 | 日記

新  記  録

千葉ロッテの佐々木朗希投手が,昨日オリックス相手に完全試合を達成した。史上最若年で,プロ入り初完封・初完投勝利が完全試合であるのも史上初だそうである。さらにこの試合で,佐々木投手は。13者連続奪三振のプロ野球新記録と1試合19奪三振のタイ記録を同時に達成した。恐るべき20歳である。

まだ記憶に新しいが,2019年夏の高校野球岩手県予選決勝戦で,大船渡高校野球部の国保陽平監督は,エースで四番だった佐々木選手を,健康を考慮してメンバーから外した。批判や非難を覚悟の上でした監督の決断と,心の中の葛藤を抑えてその指示を受け入れた佐々木選手に,わたしは快哉を送った。

完全試合は28年前に槇原寛巳選手(当時巨人)達成して以来の19人目,連続奪三振は1958年に土橋正幸投手(当時東映フライヤーズ)が記録した13を超えたもの,1試合19奪三振は1995年に野田浩志投手(当時オリックス)が記録したものとタイである。

新記録は懐かしい顔ぶれを思い出させる。

 

チューリップ

2019年4月,オランダ・キューケンホフ公園にて

 

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