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「参加型社会保障(ポジティブ・ウェルフェア)」

2010-10-20 06:16:44 | 白書対策
今回の白書対策は、「参加型社会保障(ポジティブ・ウェルフェア)」に関する
記載です(平成22年版厚生労働白書P144~145)。


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厚生労働省では、これまで、少子高齢化の進展に対応して、介護保険の導入
など新しい対策も打ち出してきたが、各制度ばらばらに改革を行ってきた
結果、制度のすきまが生じるなど、セーフティネットとしての機能が弱って
いる。今後、医療、福祉、雇用、年金などの各制度が相まって国民一人
ひとりが安心して暮らせる社会の姿を制度横断的に検討していかなければ
ならない。その際、社会保障が「機会の平等」の保障のみならず、広く国民
全体の可能性を引き出す参加型社会保障(ポジティブ・ウェルフェア)の
考え方に立って、より質の高い社会の実現を目指す必要がある。


参加型社会保障(ポジティブ・ウェルフェア)とは、かつての社会保障
(「消費型・保護型社会保障」と名づける)とは異なる新たな概念である。
その基本的考え方をまとめると、次のとおりとなる。

・「機会の平等」の保障のみならず、国民が自らの可能性を引き出し、発揮
 することを支援すること
・ 働き方や、介護等の支援が必要になった場合の暮らし方について、本人の
 自己決定(自律)を支援すること(例えば住み慣れた地域や自宅に住み続け
 られるように支援することなど)
・社会的包摂(Social Inclusion)の考え方に立って、労働市場、地域社会、
 家庭への参加を保障すること
を目指すものである。
参加型社会保障(ポジティブ・ウェルフェア)は、経済成長の足を引っ張る
ものではなく、経済成長の基盤を作る未来への投資である。


「消費型・保護型」では、保護すべきニーズを満たすことに主眼が置かれ、
サービスが消費されるだけで終わってしまい、それだけでは何も生み出さない。
一方、「参加型」では、前述の考え方に基づき、本人の能力を最大限に引き
出し、労働市場、地域社会や家庭への参加を促すことを目的とする。



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「参加型社会保障(ポジティブ・ウェルフェア)」に関する記載です。

参加型社会保障(ポジティブ・ウェルフェア)という言葉、
まったく知らない・・・・・って方、けっこういるでしょう?

今まで知らなくても、ここで知れば、それでOKです。


平成22年版厚生労働白書ですが、

<厚生労働省改革元年>
~生活者の立場に立つ信頼される厚生労働省~
~参加型社会保障の確立に向けて~

というサブタイトルが付いています。

サブタイトルにあるってことは、大きなテーマになっているってことですから、
この言葉は、知っておいたほうがよいでしょう。

それと、社会保障に関して「機会の平等」という言葉が出てきています。

こういう言葉は、選択式とかで空欄にしやすい言葉ですから、
参加型社会保障という言葉と併せて押さえておくとよいですね。



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