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令和5年-国年法・問1-A「追納」

2024-05-10 03:00:01 | 過去問データベース

 

今回は、令和5年-国年法・問1-A「追納」です。

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保険料の全額免除の規定により、納付することを要しないとの厚生労働大臣
の承認を受けたことのある老齢基礎年金の受給権者が、当該老齢基礎年金
を請求していない場合、その承認を受けた日から10年以内の期間に係る保険
料について追納することができる。

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「追納」に関する問題です。

次の問題をみてください。

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【 H21-2-C[改題]】
繰上げ支給の老齢基礎年金を受給している者であっても、65歳に達する日
の前日までの間であれば、保険料免除の規定(国民年金法第88条の2に
規定する産前産後免除期間を除く。)により納付することを要しないものと
された保険料につき、厚生労働大臣の承認を受けて、当該承認の日の属する
月前10年以内の期間に係るものについて、その全部又は一部につき追納する
ことができる。

【 H14-1-C[改題]】
老齢基礎年金の受給権者は、保険料免除の規定(国民年金法第88条の2に
規定する産前産後免除期間を除く。)により納付することを要しないとされた
保険料について、厚生労働大臣の承認を受けて追納することができる。

【 H15-9-D 】
老齢基礎年金の受給権者で、支給の繰下げの申出をしている場合にも保険料
の追納はできない。

【 H30-3-B 】
被保険者又は被保険者であった者(老齢基礎年金の受給権者を除く。)は、
厚生労働大臣の承認を受け、学生納付特例の規定により納付することを
要しないものとされた保険料につき、厚生労働大臣の承認の日の属する
月前10年以内の期間に係るものに限り、追納することができる。

【 H11-6-A[改題]】
被保険者又は被保険者であったすべての者については、国民年金法第89条
から第90条の3の規定により納付を要しないものとされた保険料の全部
又は一部につき追納をすることができる。

【 H24-5-D[改題]】
保険料の免除(国民年金法第88条の2に規定する産前産後免除を除く。)
を受けている第1号被保険者が障害基礎年金の受給権を有する場合でも、
厚生労働大臣の承認を受け、免除を受けた期間の保険料(承認の日の属する
月前10年以内の期間に係るものに限る。)の全部又は一部を追納すること
ができる。

【 H28-6-D[改題]】
被保険者又は被保険者であった者が、保険料の全額免除の規定(国民年金法
第88条の2に規定する産前産後免除期間を除く。)により納付することを
要しないものとされた保険料(追納の承認を受けようとする日の属する月前
10年以内の期間に係るものに限る。)について厚生労働大臣の承認を受けて
追納しようとするとき、その者が障害基礎年金の受給権者となった場合には
追納することができない。

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「保険料の追納」のうち、老齢基礎年金の受給権者等が追納することができる
かどうかという点を論点とした問題です。

追納は、厚生労働大臣の承認を受けて、当該承認の日の属する月前10年以内
の期間に係るものについて、行うことができます。
行うことができるのは、被保険者であるものだけでなく、被保険者であった者
についても行うことができます。
ただし、老齢基礎年金の受給権者は、その年齢にかかわらず、追納することは
できません。
老齢基礎年金の受給権者であれば、その請求をする前であろうと、追納すること
はできません。
また、支給を繰り上げていようが、繰下げの申出をしていようが、追納すること
はできません。

したがって、最初の3問は誤りで、
続く2問、【 H15-9-D 】と【 H30-3-B 】は正しいです。

その次の【 H11-6-A[改題]】ですが、
この問題では、「老齢基礎年金の受給権者」という記述はありませんが、「被保険者
であったすべての者」とあります。
これですと、「老齢基礎年金の受給権者」も含まれてしまうことになります。
誤りです。

「老齢基礎年金の受給権者」と明確にしていなくても、それを含むような記述で
あって、追納ができるとしていれば、誤りですからね。
このような出題の場合は、注意です。
それと、【 H24-5-D[改題]】では、障害基礎年金の受給権者は追納できる
としています。
これは、正しいです。
【 H28-6-D[改題]】では、
「障害基礎年金の受給権者となった場合には追納することができない」
としているので、誤りです。

追納することができないのは、老齢基礎年金の受給権者だけで、障害基礎年金
や遺族基礎年金の受給権者は、「受給権者である」ということ理由に追納が制限
されることはありません。
ですので、老齢基礎年金の受給権者でないのであれば、追納することができます。

ちなみに、障害基礎年金の額や遺族基礎年金の額は、保険料の納付状況にかか
わらず決定されますが、老齢基礎年金の額は、保険料の納付状況によって異なり
ます。この違いが、追納することができるかどうかに影響しています。

ということで、
年金の受給権者すべてが追納することができないというのではありませんから、
この点は、間違えないようにしましょう。

 

 

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