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ページをめくると自分の顔が…

2024年01月28日 | 読書
 一月後半の読書記。本を読むことは、ある部分で自分を映す鏡を見る行為ではないか。そんなことも思い浮かぶ。相変わらずの雑読である。


  2024.01.26  am5:58 月


 re07『老害の人』(内館牧子 講談社)著者が続けている老人シリーズ(笑)は興味があったが読んでいなかった。一読、なかなか面白いユーモア小説だった。人間心理をうまく表現している描写が多く、どきりとする自嘲的な笑いが浮かんでくる。いくら齢をとっても「毒にも薬にもならない人生」は、やはり寂しいか。


 また、手にしてしまったこういう手合いの一冊。re08『読むだけで、運がよくなる77の方法』(R・カールソン 浅見帆帆子・訳 王様文庫)。「読むだけ」で実現するわきゃないと思いつつ、読むこと自体を運がよいと捉えれば書名に嘘なし。77番目の提言が全てではないか…「捨てるべきものを、捨てるだけでいい


 Re09『じぶんでできる浄化の本』(神人 徳間書店)。何やら宗教めいた書名、著者名で、ふだんなら手を出さない。しかし図書館へ寄贈なさった方を知っていて、特定の何かに導く内容ではないと言明されており、読んでみた。考えてみれば「浄化」は憧れでもある。その様々な方法を示した意味で興味深い一冊だった。


 この歴史学者の文章は雑誌で目にしていたが、著書は初めてである。Re10「無私の日本人」(磯田道史 文春文庫)穀田屋十三郎、中根東里、太田垣連月の三人について古文書などを基にしながら、その生涯に迫った。テーマは書名通り。歴史上の華やかな人物ではないが、この国の「美徳」を考えるに絶好の書である。


 11冊目は再読で、一応読了したが今の思いをメモしておきたいので、また改めてめくっている。


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