すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

自分を信じて元気になるために

2024年07月28日 | 読書
 ミシマ社の出版物を検索、久しぶりに健康本をと思い注文したRe62『ナンバ式!元気生活』(矢野龍彦・長谷川智)。冒頭第一章のタイトルは、やや肩透かし的だ。「『健康』よりも『元気』が大事!」…しかしこれは単に語の解釈ではなく本質的な視点かもしれない。もはや通常の健康体とは言えない高齢者には響く。


 「健康にふりまわされない」というのは、なかなかの警句だ。「元気」との関係性で考えればわかる。人間関係や生活術について語っていることの肝は、「ナンバ」に見られる、無理をしない、自分の感性・感覚を信じるという点だ。自己点検して、様々な「排出」「設定」「心構え」を照らし合わせてみることにしよう。



 夫婦の脚本家ユニットの本も久しぶり。町の図書館にはなかったが隣市にあり借りてきたRe63『ぱくり ぱくられし』(木皿泉 紀伊国屋書店)。夫婦の対談(会話?)、妻の連載エッセイ、ラジオドラマ脚本で構成している。インプット担当の夫の本のチョイスと引用部分に改めて感心しきり。自分も読んだはずの一つはこれ。

 「ものごとだけでは、じきに沈んでしまう。<ことば>になることで、文章は羽根をつける。四方に飛び散っていくのだ。思考もひろいところへ出ていくのだ。読む人をうるおすものになるのだ」
 (荒川洋治『日記をつける』)

 脚本はどうも読みにくいのでほとんど飛ばした。エッセイは変な魅力が感じられる。文章の上手い下手というよりも、書き手そのものの味がダイレクトに伝わる。それは美味とは言えないが、癖が強くハマるイメージだ。何事も「やってみなければ本当のところはわからない」と開き直っている姿がゆったりしている。


コメントを投稿